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5月OA 【イタリア人のドタキャン方法】


隔月で登場している、ラジオ『イタリア通信』の、
2021年5月の放送を内容を綴っていく。


新型コロナウイルスの現状


今敷かれている規制
イタリアでは、県や市によって規制が違い、4つの色に分けている。
放送の時点で、北部の一部を除いて
ほぼ全土で「下から2番目に軽い」ランクに位置している。

現在の規制は、
・夜間の外出禁止が、午後11時~午前5時。
・レストランは、持ち帰りとデリバリー以外に、屋外席の営業が可能。
・ショッピングモール、週末は封鎖(翌週から再開)
・美術館や屋外スポーツはオープンしたけど、結婚式やクラブは未だ封鎖

私の住む地域は、さらに規制がゆるくなり、
6月に入ると、飲食店は、店内での食事が可能に。
ジムやイベントなども来月からどんどん再開していく。


早すぎる⁉︎ 規制緩和

EUを抜け出したイギリスは、ワクチン接種において、
その本領を欧州人に見せつけた。
そして、新規感染者数も死者数も減り、
あっという間に、飲食店の「中でも」食事できるようになった。


イタリアは、他のEUと足並みを揃えて、
2020年のクリスマス直後に、ワクチン接種を開始。

OA時点の感染者数は、
一日の感染者数:約4400人
死亡者数:およそ200人
私の住む街の新規感染者は、7人。
減少傾向にあるが、まだまだの状態。


なのに!!

イタリアでも店内飲食が可能になると発表。
また、「グリーンパス」というワクチンパスポート、
ワクチン接種・PCR陰性証明を、EUの他国よりも早く発行するとか。
これがあれば、海外旅行、イベント、結婚式にも参加できる。


そもそも、なぜこんなに急ぐのか?

今年2月に、新たに就任したマリオ・ドラーギ首相は、
金融界のエリートとあって、経済を元の軌道に戻す行動に出ているのか…

また、イタリアの観光業は、国内総生産(GDP )が13%ほどに当たる。
EU内の行き来は、自己隔離期間を短くし、楽にできるようになっているが、さらに、アメリカ、カナダ、日本に対しても入国を可能にすると発表。
しかも、自己隔離は「なし」で‼︎

他より、早く行動し、早く発行し、他の国の規制が緩くなる前に、
受け入れる体制を敷いて、観光客を呼び寄せる作戦か。

この発表に、
周りの日本人たちの間でも、話題になっている。
とは言え、日本に帰るのは一苦労。
イタリアから観光目的の人は入れず、
仕事や帰省でやむ終えず帰国することは可能。

出発48時間前のPCR検査を行い、
有効な書類を発行させ、通れば搭乗できる。
しかし、中には正式な検査証明でないことで、
飛行機に乗れない人が多発している。と、
注意喚起のメールが、在イタリア日本国大使館から届いた。

そして、日本到着後は、
3日間ホテルで待機、その後14日間の自己隔離に入る。

イタリア旅行を考えている人にとっては、「行きは良い良い…」だろう。
今後、ワクチン接種をした人のみ、行き来が可能になるが、
そこまでしてでも、旅をする理由が見出せた人のみの話。


ワクチン接種の現状

去年のクリスマス直後から始まったワクチン接種は、
医療従事者から、基礎疾患や障害がある人、60歳上の高齢者を対象とし
5月18日(火)時点、14.9%を突破した。
イタリアの国立衛生研究所と保健省の調査によると、
入院と死亡を95%抑えられた発表。


どのように受け付けているか?

私の住む街は、40代の予約受付を開始。
月曜から金曜まで、年代毎に予約の門戸が開かれた。
つまり、月曜日は1972年、火曜日は1973年…と。
各自、専用サイトや電話で、予約するというもの。

今、予約している40代が、打てるのは少し先の話。
友だちによると、6月に一回目を受けて、2回目は8月とのこと!長い!


6月と言えば、イタリアの子どもたちにとって、
「夏のバカンスシーズン」到来!

各学校は、年度末の授業を終える。
しかし、前述したように、
大人世代のワクチン接種が始まったばかり。

そこで今、ニュースになっているのが、
「2回目のワクチンはどこで受けられるのか?」

ワクチンパスポートを発行するまでは、バカンスに行けない?
夏休みなのに、地域から出られない?
もしくは、バカンス先で接種することになる?
地元じゃない地域でそもそもできるの?と…

政府の観光に力を入れる姿勢と、
市民の不安と期待が衝突し、
日々変化する情報を掴むのに必死になる。



コロナ禍で始めた仕事

今年の2月半から、レストランの店内飲食ができなくなり、
私は、自宅待機のままで、国からの僅かな補償を受けて過ごしている。

これまでも、ランサーズやクラウドワークスで仕事をしてきたが、
今回、新たに「ライター」として、本格始動することにした。


これまでのライティングと違うのは、
決められたテーマについて記事にするのではなく、

イタリアについての文化や風習、観光、
恋愛観など暮らしについて、自分でテーマを選んで綴ることと、
自分の名前を発表すること

ライターを生業にしていくなら、
あらゆる記事をこなすことが重要だと思うが、
自分の生活や趣味に関係ない内容だと、気が乗らず進まない。
だが今回は、自分のアウトプットの場にもなるし、
イタリアにいる、日本人代表のような立ち位置で、
本腰を入れて作業できる。

そのサイトは、
「E.ST エスト 世界の恋愛・結婚情報 WEBマガジン」。

外国人と結婚や恋愛関係にある日本人による記事や、
日本人と付き合う人に向けて紹介したものもあり、
あらゆる国の結婚観や生活ぶりが、垣間見れる。
とても内容の濃いサイトとなっている。


ラジオの担当Dから、
紹介してほしいと言われたのが、

「イタリア式ドタキャン理由」


イタリア人は、想像を越える、ドタキャン理由を使うのが特徴。
日本なら、「ありえない!」と思うかもしれないが、
伝え方によっては、分かってもらえるから、
イタリア人の伝達力は、高いのかもしれない。

一部を挙げると、

・「疲れたー」
・「ベビーシッターしないといけない!」
・「誕生日会なの忘れてた!」
・「配達を待ってるけど来ない!」  

これは序の口で、ほかがとんでもないものばかり。
興味本位で使って見たくもなるが、
受けてくれるのが、イタリア人だから
通用することかもしれない。

面倒な人との付き合いの断り方を、
イタリア人になりきって使うと
気が楽になるのかもしれないので、ぜひ。



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