【イタリア】プライドパレード2022
週末に「トスカーナプライド2022」という催しがありました。
LGBTQIA+の人権、自由、偏見や差別ない社会を目指す目的で、各地から人々が集まりました。当初15,000人が集結すると予想されていましたが、報道によると、その倍に及んだと言うことです。
新型コロナウイルスの影響により、2年ぶりの開催。これまでの抑えが弾けたことと、マスクもなく密になっても咎められないことも相まり、賑やかさは想像以上でした。
ハグをする人、大声で歌う群衆、大笑いする人、飲み歩きなど、まさに自由を謳歌していました。
友だちにより理解した
周りはこのパレードのことに、否定的な言葉を使う人が多いと感じました。まだ受け入れられないのは、経験がなではないかと思います。どこか他人事で、メディアの向こう側だけで起きていることと思っているのでしょう。
本当は、身近にいるのに、当人たちが隠しているから知らないだけと感じます。
私はと言うと、中学時代の同じ部活仲間だった友だちによって意識が激変しました。彼とはすごく仲良く、休日にもグループで遊んでいました。話しが合うなと思っていたのは、女性的な感覚も持ち合わせていたから。
男性が好きであると知った時は驚きましたが、彼のことを否定することは絶対にしたくない。それ以前の彼を知っているから、全面的に応援。彼が自分の性格に気づけて公表できたことを供に喜びたいと感じました。
今は、海外で暮らしていて男性と結婚。一度訪ねに行きました。やはり、中学当時と変わらなない気さくさ、人懐っこさ、頭のキレと茶目っ気が入り混じり、さらに魅力的な人になっていました。
彼のことを思うと、他の人のことも受け入れたい気持ちになったのです。
トスカーナプライド2022レポート
様子を見に行ってきました。
その一部を写真でお届けします。
パレードが始まりました。
このパレードの翌日、バスに乗ると見たことがある人がいました。写真で確認したらこの手前の人。普段は、"男性" として暮らしているのでしょう。この姿とは違いました。
彼らが誰にも指さされず、自由に歩けるようになる日が、早くきて欲しい。
パレードの最後尾は、警備の集団です。
笑顔が溢れている
しばらくパレードを眺めていて感じたのは、「歓喜」でした。練り歩く人々は笑顔。悲しさなんてどこにもありません。
好きな格好をし、仲間と一丸となり、街を闊歩する。ただ、自分たちらしく歩いていいというひと時が、どれほど嬉しかったことでしょうか。
地元紙のサイトから臨場感を味わってください。
街の人にインタビュー
60代の夫婦にパレードについて話を聞いてみました。すると彼らは、「僕たちは、宗教を選ぶ自由のように、彼らが生きたい道を選択するべきだと思う」とおっしゃっていました。理解ある人がいることに胸が熱くなります。
将来、今の子どもたちが大人になった頃、肌の色や年齢、性別は垣根がどんどん下がってくるだろうと予想しています。
それぞに、コミュニケーションの取り方や結婚や家族の作り方も、言葉も変わっていくでしょう。カミングアウトも普通になるかもしれません。
友だちが私に体現したように、人を先ず知るこそことが第一だと思います。性格や能力、感覚が合えば誰だって仲良くなれる。イメージで拒否せずに、まずは相手を知ることから初めないと何も生まれないですよね。
もっと理解ある人になりたいし、
さらなる自由を感じて欲しい。
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