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【イタリア】干ばつで危機状態!過去一番の渇水

過去70年で、一番とも言える干ばつの被害が予想されています。
今春から雨量が少なかったこと、ここ数週間ずっと降り続けなかったことから、どんどん水不足の不安がって押し迫ってきています。

2022年6月27日は、フィレンツェやローマで40℃を超える暑さになりました。真夏に上昇するのは毎年のことですが、夏本番前の6月にここまで達するのは異例です。


暑さの原因は、南から吹いてくる熱風です。サハラ砂漠の砂を一緒に巻き込んでやってきます。ですので、車は見事に砂に覆われてきます。


干ばつの被害が出ているのはイタリア北部の地域です。特に、イタリアで一番大きなポー川が、今まで誰も見たことのない姿になっています。

橋の下に水はなく、乾いた砂と流木があるのみ。さらには、約20kmも海水が上昇しているということで、環境への被害が出ることが考えられます。

また、ここ3年のポー川を衛生から捉え比較したものもありました。雨の不足だけでなく、高温や雪山の水が少なかったことも引き金になっているとのこと。

写真右下の褐色部分が、ピアチェンツァという人口10万人の町です。この地域は、川の北と南で断絶している場所。約2000年の間に戦争や経済発展で目まぐるしく変化を遂げてきました。独自の銀行や企業の発展、インフラ整備などイタリアだけでなく、ヨーロッパ内でも重要な存在を示してきました。
地域の一つの重要な産業に、農業・工業の同時展開があります。これにより、成功したのがトマトの缶詰工場です。

写真を見ると、川の両岸の地域には、モザイク画のように田畑が密集しています。トマトや穀物、トウモロコシなどを生産しているようです。

現代に近づくにつれ、川の水位が下がり、田畑の緑が少なくなっています。この干ばつは、今年急に起こったのではなく、積み重ねであることが分かります。


他人事のようにご覧になっているかと思いますが、実は、日本にいる人たちにも影響は出てくると思われます。イタリア北部、エミリア・ロマーニャ地方、日本でも人気のイタリア名物といえば、

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パルミジャーノ・レッジャーノ


干ばつは、農作物だけでなく、チーズを作る過程でも飼育や製造においても必要になります。また、牛にとっても暑さはストレスとなっていて、乳牛の生産量が1割減るという情報もあります。

これにより、日本に入ってくるであろう、チーズは高騰や小型化、品薄など食卓にも影響が出てくることでしょう。熟成させるので、すぐに変化は訪れないと思いますが、今のうち、チーズをお楽しみください。



断水や取水制限


北部の町では、市民に取水制限を呼びかけています。

● 朝8時〜21時まで、飲食や家事以外の利用は止めましょう。
  特に、田畑や庭、洗車は控えて。

● 農業や家畜への水は供給は可能。

● プールの使用は、許可された施設のみ。

※ 洗車場の施設は封鎖はしない
※ 水道に直結していないなら水やりは可能

地域によって規制は様々。ミラノでは噴水の閉鎖、オフィスは冷房を26℃の設定を推奨しています。


香川県民の不安


日本も6月末だというのに、梅雨明けした模様と宣言されています。同じ理由ではないと思いますが、温暖化の影響であると言えるかもしれません。

私の地元香川県は、降水量の少ない地域です。よく晴れてて嬉しいのですが、雨が少ないことで何度となく不安を感じてきました。
香川は日本で一番小さい県。山と海を有しますが、距離が短いために、すぐに乾きいつも水が少ない状態です。溜池をあちらこちらに作ることで、処置を行なってきました。
ですが、香川の全体を潤すほどのダムを保有していません。ですので、うどん県の水資源は、お隣の高知から山間を通って香川へと流れて来ます。これが私たちの命の水となっています。日照りが多い地域ならではの案なんです。

水に対しては、人一倍気を遣ってきました。身体を洗う時にシャワーは出しっぱなしにしない。歯磨き中に水を早くから出さない。洗い物中はこまめに水を止める。というように、水の音に神経質になっている部分もありますり

ですが、これは決して悪いことではなく、讃岐人ならではの感覚と言えます。

イタリアで迫っている水不足。今後どのような深刻なものになっていくのか。さらに注視していきます。

では今日はここまで。
Ciao Ciao a tutti!!

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