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【イタリア】夫が昨日通った道 〜田舎が染みる〜

先日、夫のいない週末を過ごしました。
居ないとどうも眠りが浅い。

居たとて、夫は先に寝ているので話すことはないのですが、
居ないと、なんだかなぁ〜…うまく言葉になりません。
寂しいではなく、暇というか、安らがない。
落ち着いて眠れない?
不安ではないし、何か起こるかもという考えもない。
なんだか心が虚しいのです。

この間夫は、馬仲間と車で40分くらいの町へ
乗馬しながら旅をしていました。
普段通らない田舎道を馬の歩みでゆっくりと。
今までにない思い出ができたそうです。


帰ってきた夜に、落ち着いて寝たのは言うまでもありません。


翌日、夫は昨日の道に戻りたいと言い出しました。

なんだか不安そうな様子。

なんと乗馬中に、サングラスをかけようとしたら、
急に引っ張られて、右側のテンプルが折れたか、
ネジが緩んでいて既に外れていたのか不明だけれど、
草むらに落ちたと言うのです。

この夏、意気揚々と買ったものなのに、
数ヶ月しか持たない… 毎度のことですが、
お気に入りだったこともあり、
探しに行きたいということでした。

もう既に夕方。
急いで出かけました。


高速道路を降りて、小さな集落へ。

田畑が多く、車の通りも少ない。
その時!目の前に今までに見たこともない車が…

さらに前へ…

えっ、運んでいる‼︎

おッ、おじいさんが小さく見える‼︎

車自体も、タイヤも全てが大きい‼︎


運んでいるのは、

イタリアの畑にある牧草を俵形にまとめたものです。


馬や牛などのエサになるんだと思います。

遠くから見ると小さいですが、おじいさんと比較すると
意外にも大きい。そして何より、一つずつ運ぶんだと知りました。

巨大なトラックに詰めているのかと思いきや、
こんな風に専用の車で車道を走っているだなんて。
さすが田舎の光景です。


さて、ここからが本題。
サングラスの右側のテンプル探し。

昨日のルートを思い出しながら通っていますが、
「確か、ここだったような…」と曖昧いです。

と言うのも、どの風景もよく似て分かりづらいのです。

「草が茂っていて、側溝があったんだ。」


「えっ、この辺り一帯がそうだけど⁇」


しかも目印があるようでない。
ここだったような…


もう日没後なのでだんだん暗くなっています。
スマホのライトを照らしながら路肩を歩きます。

たまに通る車を意識しながら足元をじっくり見る…

ピンクゴールドのテンプルは、ライトが当たると光るはず。
でもそれらしきものも、ゴミもあまりない…

本当にこの辺り⁇

一通り見たけど見つからない…
草むらの奥に隠れてしまったんじゃない?

私は、探し物を見つけるのが得意で、
夫の落としたものはだいたい発見してきました。
お店のソファーの間に落ちていたスマホも、
バイクの鍵も財布も、勘を働かし、夫行動を推理して、
"ココだろう" と取り戻してきました。

かつて、少年が砂浜で紛失した鍵を見つけ出した際は、
彼以上に夫が喜んでいたのを思い出しました。

しかし、今回はなさそう。
暗くなってきたし、もう諦めて帰ることに。


「思ったんだけど、あなたのサングラス見てみたら、
折れたんじゃなくて、すでに外れていたと思う。
馬に引っ張られたのなら、フレームが歪んでるはず。
まだ、保証期間内だと思うから、持っていきなよ!」

田舎道を後にし、帰り道にピザ屋へ。

夫はピザ、私はハンバーガーを食べました。

でも、まだ遊び足りない。

今度は海沿いの観光地へ。
食後のドルチェを食べに行きました。

広場にあるレストラン兼カフテラス。
ヨーグルトムースを注文。

落ち着いた空間に安らぎました。

どんな会話したか記憶にありませんが、
他愛もない会話をして過ごすのが好きです。

帰り道、右へ左へとウィンドウショッピングをする二人。

私好みの秋色スカーフ!
ステキー!€90って、一万円以上ですよ。

見ていると欲しくなりますが、すでに閉店していたのは幸い。

夜の公園を一周して帰りました。

結局、サングラスは保証期間内のため、
追加料金なしてフレーム交換してもらえました。

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