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【イタリア】シャネルの試供品で喜ぶケチ


ブランドと私

イタリアというファッションの国に住んでいながら、あまりブロンド物に興味がありません。そもそもファッションに疎いので、そんな私が高級なものを所有すること自体が無礼だという認識があります。
子どもの頃から、服装を家族にチェックしてもらってからじゃないと出かけられないし、今でも誰かと一緒じゃないと服選びを失敗します。
いつかそのレベルに達したら持てる日が来るのではないかと待っていますが、一向にその気配はありません。


そんな私が持っているブランド物といえば、
COACHのバッグ
社会人になって手に入れたものです。15年前くらいのこと。
これは、母にも背中を押されて購入したもので、結婚式やパーティなどでたまに活躍。今もイタリアで3年に一度使うくらい…
でも、イタリアではCOACHはそんなに主流ではないんです。やはり、アメリカのブランドなので、そこまで興味を持たれていいのかもしれません。

もう一つは、
バレンシアガの長い財布
これは、グッチに勤めていた知り合いからもらったもの。乗馬仲間の一人で、何かのお礼にもらいました。日本なら7万円弱の価格で、イタリアでは半額以下で手に入ります。
なんでグッチの人が?と思いましたが、スペインのバレンシアガは一時グッチに買収され、グッチグループに所属していました。もらった当時、すでにグッチから手を離れていたので、余り物をくれたのかもしれません。
この人は、あちこちで財布を配っていたようなので、持て余していたのかと想像します。もらった一人の友だちは、すぐに売りに出したというから潔い。この売った友だちとは今も繋がっているけれど、元グッチの人はどうしているのか知らないくらい、薄い関係でした。
で、この長財布。へそくり用として隠しています。たまに革の手入れするくらいで、日の目を見ることないまま、奥の方でじっとしています。。。


ブランド物をアクセントにする友だち

私が仲良くしている友だちらは、ブランド物をうまく暮らしの中に入れています。小ぶりな財布や、目立ちすぎないけど存在感あるバッグ、使って深みが増したトート、形が美しい靴など、使い方がさりげなくてかっこいいから惚れ惚れします。

先日、一人の友だちが、アウトレットモールで買い物をした様子をInstagramに投稿していました。プラダで財布を購入したとか。ピンクだけど大人の女性でも可愛すぎない色合いとシックなデザイン。値段は、安くはないけど高すぎることはない。

その投稿を眺めている私はというと、「これで私ならルンバを買うな。いや、旅行の費用に使う。それより、日本帰国のための資金を貯めなきゃ。」なんて勝手に想像しては、小さな世界にうんざり。

外国人がイタリアで働くということは、夢のような暮らしに聴こえるけれど、裕福なものではないのです。もちろん、仕事によりますが、従業員なら、みんなが憧れるような生活はないんです。ブランドのバッグを買う余裕もなければ資金も出かける場所もない。惨めになってきました。

でも、今はネットを使えば誰でも豊かになれる時代。私もそちらへ向かえるように邁進しているところです!!


シャネルの試供品

友だちのプラダの財布を見てすぐ、化粧水を買いに美容専門店へ。この日はキャンペーンで、40€以上購入の方に、試供品をプレゼントしていました。
店員さんに、
「あと、2€足すと、シャネルの試供品を差し上げます!」とのこと。
普段なら、別にいりませんと言うけれど、あの財布の後だから、ほら、
仲間入りしたくて、じゃ、と手前にあった不織布マスクを購入しました。マスクにしては高すぎることにこの時点では、正気を失っているので気づいていません。(こんな時に、咄嗟に賢い選択できる人はいるのでしょうか。それには鍛錬が必要なのでしょうか。)

早速、家に帰って商品を見てみました。

それがこちら。



一つじゃないんだ!へぇ〜。
なにこれ?パッケージが小さくてかわいい〜!
紙にシャネルって書いてあるだけなのに、おっしゃれ〜!


シャネル素人には、なにがなんだか。一つわかったのは、「シャネルの5番」。マリリンモンローが使っていたというあの香りでしょ。

では一つずつ、見ていきまょう。


Nº 5 CHANEL  EAU DE PARFUM

※サイズがわかるように、
ヘアピンを添えてみました。

調べてみると、「シャネルの5番」は一つではなく、いくつもの種類があることが分かりました。

このページに、詳しく載っていました。香水の種類だけでなく、石鹸やボディクリームなど幅広い展開に驚きます。


このタイプの香水はというと、

パルファムと同じフローラル アルデビドの香調で、 ジャスミン、ローズを中心とするフローラルな香り。 それに加えオードゥ パルファムはトップノートにシトラス、 ラストノートはバニラの香りがするように加えられていて、より現代的になっています。 オードゥ パルファムの適量は1~3プッシュほどで、香りは5時間ほど持続します。 オードゥ パルファムは、香料の濃度が濃すぎないので香りも軽く、 普段あまり香水をつけない人でも使いやすいタイプといえます。
GALLERY RARE より



どんな香りなのか試してみることに…



プシュッ




クンクン


んっ⁈


これは!


懐かしい…



誰かの香りがする…


あっ、


おばあちゃんだ!!


地元・高松の一等地に住んでいた祖父母。パン製菓会社の社長夫人だった祖母は、いつも化粧品にシャネルを使っていました。香川唯一のデパートである三越で、常連さんとしてよく通っていたそうな。定期的にハガキが送られ、グッズも持っていました。彼女の化粧台には、そいえばシャネルしか並んでいなかったのを、この香りを嗅いで思い出しました。
香りの記憶を侮っていました。自分が子ども時代のことを一瞬で読み替えさせらるなんて。

客観的に嗅いでみたところで、良い香りがどうか判断しにくいです。最初は、子どもの頃に刷り込まれていた、"化粧くさい臭い" を感じて仕方がありません。
嗅いでいるうちに好きになるのでしょうか。もっといいイメージに上書きされる時が来るのか。それとも、今は亡き祖母を思って使うのもいいのかとも思います。

でも、とっておきのオシャレをする時にしか出番はなさそうだから、蒸発してなくなるのが先か、使い切るのが先かどちらだろうかとも思いました。

もう二つの品には、フランス語と英語で書かれているので分かりません。側面にイタリア語もありますが、美容にあまり関心のない私には珍紛漢紛。(脱線します…ちんぷんかんぷんって漢字があったんですね!今、打ち込んで初めて知りました。しかも意味は「ちんぷんかん」に同じ。て!珍粉漢・珍糞漢・陳奮翰と出てくる。ナニコレ?…検索… 漢字は当て字。儒者が使っていた漢語を冷やかした言葉だとか。へぇ〜 勉強になった)

で、どんな商品かわからないので、日本シャネルの公式ページから探してみると、二つ出てきました。


LE LIFT CRÈME YEUX

シャネルは、ル リフト クレーム ユーの開発により、自然の力と肌への効果を融合することに成功しました。 パワフルな効果を発揮する自然由来の有用成分 アルファルファ 濃縮エキス*1を贅沢に配合したフォーミュラが、 肌をより明るく*2なめらかに整え、すっきりと引き締めます。 ル リフト クレーム ユーには、目もとをいきいきと輝かせるフィト コンプレックス*3が含まれています。 繊細で肌に溶けこむようになじむテクスチャーが、目もとの肌をやわらかく心地よいヴェールで包みこみます。
シャネル公式サイトより

目元クリーム。40を手前に必須アイテムとなっています。これが縁で気に入るのか、高すぎて手が出ないのか、果たしてどうなるのか。
使ってみてから判断します。



HYDRA BEAUTY MICRO SÉRUM

シャネルは、保湿に革命をもたらすイドゥラ ビューティ マイクロ セラムを完成させました。 マイクロ フルイディック テクノロジーを応用し、カメリア由来の有用成分*1を閉じ込めたバブルを配合した初めての保湿美容液。 この先進テクノロジーが有用成分をピュアな状態のまま、肌のすみずみ*2にまで届けることを可能にしました。 肌にとろけるようになじみ、弾むようにふっくらとした、うるおいの続く肌へと導きます。 イドゥラ ビューティ マイクロ セラムのみずみずしい心地よいテクスチャーで、まったく新しいうるおいの体験を。

化粧水の後に使うらしい。ほほぉ〜


試供品はいつ使うもの?

もらってもいつ使っていいのか躊躇しています。肌トラブルを抱えたことがないので荒れることは心配していません。だから、ここぞ!という時に使うのでしょうか。それはいつ?ここぞ。いつやってくるんだ!


ほら、ブランドバッグも財布も同じ。
いつ使うべきか分かりません。宝の持ち腐れになるんですよね。


決めました。ブランドの財布は普段から使うことにします。風水でも綺麗なものに変えた方がいいって言っていたので。これくらいがまず第一歩。

この化粧品。今夜試そうと思います!


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