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19.5kgの生活 #自由とは何かを捨てること

旅から旅へ。フーテンの寅さんのような生活をして1年以上経ちました。Amazonでポチれば何でも翌日には手に入る。ググれば大抵の疑問は解決できる。どこでもzoomミーティングできる。Slackで沢山のヒトとシェアできる。感染症の流行で生活は大きく変わりました。そんな時代に希少価値なのは「時間」という説もありますけど、実は「自由」だと思うようになりました。何かを得るということは何かを捨てること。捨てて捨てまくって持たない生活にはノーブランドの自由と幸せがありました。
※19.5kgとはLCCで預けられる荷物は20kgまでからの数値。

池松潤(いけまつ じゅん)
経済のわかる恋愛小説家/ サイボウズ式第2編集部   ※登壇・イベントなどは ⇒ コチラ

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※この2つのバックでまかなえることがわかった。

もしあなたがフリーアドレスな生活をはじめるなら19.5kgの内訳とノウハウがお役に立てば嬉しいです。
※なお本情報は、独身・単身の方向けです。


・19.5kgとは

僕が使っているのはmont-bellウィーリーダッフル80。今では旧型になったけど自転車ロードレースや合宿などでタイ🇹🇭からフランス🇫🇷まで世界を一緒に廻った相棒である。キャリー用のローラーが頑丈で、横にすれば階段でも持って運べる。ハードケース型より柔軟性が高くガチャガチャしないので気に入ってる。

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※ミニ鍵をつけておけば、いざという場合に置いておいても心配なし


・19.5kgの中身

バッグの中身


・19.5kgのアイテム(冬期)

①:下着(パンツ)、Tシャツ、靴下・6枚くらい
②:ボタンダウンシャツ(襟のついたもの)・2枚
③:ジーパン・2枚(1枚は履いてる)
④:ユニクロ・ライトダウン・1枚
⑤:旅行用折り畳み軽量バック・3つ
⑥:ビタミン剤、葛根湯、爪切り、など
⑦:折り畳み傘
⑧:S字フック・3つ
⑨:マグネットフック・2つ
⑩:文房具類(カッター・スティックのり・ホッチキス・ミニ定規・マジック・テープ・筆ペン・名刺など)
⑪:キャンプ用・防水ミニスピーカー
⑫:延長コード
⑬:キャンプ用ヘッドライト(特に田舎に行くと便利)
⑭:銭湯セット(タオル類、石鹸シャンプーリンス、髭剃り。綿棒、鼻毛カッターなど)
⑮:サーモスのマグカップ(暑くも冷たくも持続するのでメチャ大事)
⑯:食器洗いミニスポンジ
※以前は富士山グラスを持ち歩いてたが、またいくシェアハウスに置いてきた。
⑰:運動靴
⑱:マムート・ノードワンドプロ・ハードシェル・ジャケット(極限の環境でも風雨をしのげる超タフで脇の部分が全開にすれば暑くなっても風通しがいい素晴らしい登山用ジャケット)

※あとはPコートくらいでしょうか。
※以前はシワになりにくいジャケットとかフォーマル用に持ち歩いてたけどやめました。どうしても必要ならユニクロか無印良品で買えばいい。
※想像できると思いますが、夏季は軽くなります。その分余計なものが増えることが多い。


・19.5kg生活のコツ

サマリーポケットを使うことです。アプリから単品アイテムも引き出せる。でも慣れてきたら安い方の「エコノミー」タイプの段ボールでOK。

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サマポケは押入れがスマホに入ってる感じ

サマリーポケットとは宅配型トランクルームサービス

段ボールで出し入れができる寺田倉庫のアプリ・サービス。月額・1箱・275円〜(引き出し・1箱・1100円〜)のサービス。(以下サマポケと略します)

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競合類似サービスには、ミニクラ、カラエトなど。以前ははサマポケしかなかった。ドンドン新しくなってるので。ググって自分にあったやつを選ぶのがいいと思います。

登山用具とかキャンプ道具とかシーズンスポーツものをサマポケに預けてあります。

便利なのは、指定の日時と場所に届けてくれて、引取ピックアップもしてくれるところです。押し入れが段ボールになってスマホで全国からハンドリングできるという感じ。使ってみればわかるけど、結局トランクルームより安い。

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季節ごとに洋服も入れ替えればいいし、横長の段ボールがあるのでカメラ三脚やロングコートも入れてます。必要になればスマホから全国どこでも取り出せばいい。

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・レンタルルームはやめた
当初色んなモノをレンタルルームに預けていたけど、ほとんど使わないことがわかってきたのでやめてしまった。サマポケに変えたり、メルカリしたり、思い切って捨てたりしたのだけど、便利や快適のために買ったモノはほぼ不要なものだとわかりました。断捨離大事。


・19.5kgの大変なこと(デメリット)

とにかく本が一番重い。だいたい月に20冊くらい読むのですが、付箋を貼ってヒトに渡したり、Kindleではアタマに入らない小説などは紙の本で読んでいます。コレがメチャクチャ重い。紙が一番重い。

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読まなくなったらサマポケに保管かまめにブックオフで売却

本はレターパックで次の場所に送ってしまうことにしている。厚みが10cmぐらいになるよう、上下辺から5cmのところで折り曲げて箱型にすると結構たくさん入ることがわかった。

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※ほとんどの重量物はこの方法でレターパック や宅急便で次の宿泊地へ送ってしまえば機動力が上がります。

シェアハウス、シェアレジデンス、ホステル 、エアビー、ウィークリーマンション、マンスリーマンション、ビジネスホテル、リゾートホテル、旅館、友達の家とあらゆる場所に泊まってきました。寝泊まりの選択の自由は、固定住居では味わえない自由があるとわかったし、得たものはそれだけではない気がします。

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・19.5kgのメリット

賃貸に住むより楽なのは、以下の類いだと思います。

どんなゴミでもゴミ出しが不要、Wi-Fi装備、電気代不要、水道代不要、タオル、シーツ、ティッシュ交換不要、髭剃りとか歯ブラシとか綿棒とか無料とか、場合によってはコーヒー、ビール、朝食、洗濯機が無料もある。

※僕は料理がしたいのでキッチンとかコワーキングspaceみたいなソファのスペースとかついてるとこがスキです。

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こんな生活をしていると落ち着かないのでは?と聞かれます。それは家でユッタリするみたいなコトを意味してるのかもしれないけど、僕は居心地は自分で作るものだと思っているので、あまりネガティブな感覚を持ったことがありません。何事にも囚われず臨機応変に生きていたいと思います。


・なぜ19.5kg生活をはじめたのか

寅さんとは、映画「男はつらいよ」の主演・渥美清のことですが、憧れる感覚はあまりなくて、どうせならフーテンの寅さんを超えてみたかった。コロナでリモートが普通になって、zoomとGoogleスライドを使う寅さんになろうとあの日思ったのでした。


その背景として、東京・関西・福岡で講演・セミナーをしていたり、キャンプ好きでどこでも寝れたり、自転車ロードレースや合宿で海外で1ヶ月生活したりしていたからかもしれません。感染症が拡大して多くの人がリモートワークで地方移住を見て感じたのは「いやいや逆でしょ。こんなときこそ都心へ行くべき」と思ったのでした。

人の行く裏に道あり花の山

ヒトは群集心理で動きがちです。いわゆる付和雷同ってやつですね。しかしそれでは変化の波を乗り越えられません。むしろ他人とは反対のことをやった方がうまくいく場合が多いと株の世界では云われてます。大きな変化は何かが動くときです。その時はヒトが集中している都心に戻るべきだと考えたのでした。


・19.5kgで学んだこと

自由とは何かを考えると、自由とは捨てることからはじまるとわかりました。

1:便利に意味はない
便利になるモノは不要なモノである。10年後に残っているものは少ない。100円均ショップは楽しいしスキですけど1年後でさえ残っているものは少ない。便利やコスパを追求しても何も残らない。虚しいことに気がついた。

2:快適は堕情である
電化やAI化や自動化は快適をもたらす。年に一回でも極寒の山でキャンプをするなど不便を意図的に体感すると快適は堕情しか生まない。それは太った豚のようなもので醜いと思った。

3:人生は旅であり旅は人生である。臨機応変に楽しもう。
一期一会のようにまっさらな今の瞬間を楽しむのは、こだわりを捨てて、しなやかで柔軟な気持ちや、お互いさまと笑って行き合う余白が大事。どんな状況でも楽しもう。人生は一度しか無いから。

色々なところに泊まってきました。 シェアハウス、シェアレジデンス、ホステル 、エアビー、ウィークリーマンション、マンスリーマンション、ビジネスホテル、ホテル、旅館、友達の家。膨大な情報になるので、この辺は別の記事で書きたいと思います。


・19.5kgの先へ

よくありがちな「何者であれ」というのは僕にとってあまり意味ないコトはハッキリしました。誰もがほしいけど、手に入らないのは影響力かもしれませんが有名税の重課税が待っている感じがします。僕は交りあう自由の方が幸せだと感じるのです。

大手広告代理店を経て20年以上コミュニケーションの専門家で生きてきましたが、コミュニケーション・デザイン等ますます重要になってきている感じがします。19.5kgの生活によって自分にしか語れない物語を生み出す『豊かな土壌』を育むことができました。僕はもともとSNSに向いてないと感じているですが、アウトプットは避けて通れません。SNSは所詮ツールされどツール。youtube、tiktok、ライブ配信などをnoteと組み合わせて、もっと上手な付き合い方を模索していきたいと思います。



だけどこれからはスーパー寅さんになったものの、その先の池松潤がどうなるのか自分ではよくわかりません。それは自分の腹は自分では手術できない医者のように、自分がどんなキャラになるのか自分ではわからないからです。できれば皆さんに聞いてみたい。4月からの新しい池松潤を皆さんと作っていきたいと思います。

ではまたnote+αでお会いしましょう。
#自由とは何かを捨てること


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