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今週気になったテックニュース 2023.08.04

個人的に今週気になったニュースまとめです。チームの内部向けに共有していたものを外に出してみる試みです。その時々の「それが気になったんだ」というスナップショットとして後から見返すとその過ちも含めて意味があるかなと思っています。テックと言いつつ雑多に色々含んだりします。



AI生成の文章に透かしを埋め込む技術が開発

最近色々みていると、「AI生成のテキストを学習ソースにしちゃうとまずい」というのはもう基本的な認識と思ってよさそう。

で、じゃあそれを防ぐために、AI生成物だと判定できるか試みる動きが以前からあった。けど、それが可能なようなメタデータをあらかじめ埋め込むというようなことをしない現在の文章だと、その判定はなかなか難しいと。OpenAIも現状では精度の高いものを作れていない、というニュースが先週あったりした。

じゃあ透かしを入れたらいいじゃない、ということで。透かしを各企業が入れるって言ってる。けど、画像データには色々入れる余地があるけど、文章だと難しそうだけどどうするのかな、とちょうど思っていたのが先週。

今週流れてきたニュースでは、文章の中に隠れたパターンとして、人間は気づかない程度に文章に問題はないが、アルゴリズムで検出ができると。

ただ現状この研究は英語で、同じアルゴリズムを日本語や中国語をはじめ全く異なる言語に適用できるのかはよくわからず。

超低照度でノイズなしに撮影できる「SPADセンサーのカメラ」が発売

SPADセンサーは今までのCMOSセンサーとは全く原理が違い、ノイズが発生せず、結果として非常に暗所に強いとのこと。詳しい原理はCanonのサイトに。

過去にも低照度でフルカラー画像が撮影できる、とうたったカメラはあった。僕らの用途でいうと暗い場所での物体検出とか、それを使った何か新しい体験を作れないか、と考える。ただその時はそれは目的にはちょっと足りなくて。赤外線カメラだと暗所でも撮影できるけど、なんせカラーではないし、ノイズも非常に乗っていて。

カメラを普段使っていても、ノイズが乗るからISOを下げたい、でもISOを下げるとシャッタースピード落とさないと、でもそうすると…みたいにノイズは非常に大きな課題。

それが今回、ノイズがなく、フルHD以上の解像度で撮影できると。

しかもこの部分は僕が「なぜそれが可能なのか」全然わかっていないのでただの素人みたいな「すごい!」っていう感想なでしかないのだけど、光が移動する軌跡が撮影できるほどの応答速度だそうで。

上に載せたCanonのサイトの中に光が移動するところを撮影した動画があって、単にこれだけでめちゃくちゃワクワクする。ある種の視覚芸術またはメディアアート的な魅力を備えている。光の動きを撮影できちゃうって、もうそれ自体が芸術だな、と。

今はめちゃくちゃ高価だと思われますが(オープン価格なので実売価格は不明)いずれ価格が落ちてきて様々な用途開発がされれば良いなと。

拍手ロボット「クラッピー」のガチャガチャ

ゼンマイで動くクラッピーのガチャガチャ。歌う方は電池かな。2体を分解して合体させると動きながら歌うらしくて、この価格帯でこういう動く楽しいものを作るのは素敵。揃えたくなる。

渋谷でのマルジェラの展示

LEDディスプレイとミラールーム?

COSMIC LABのステージ映像演出

COSMIC LABさんの映像。映像自体の見た目の良さはもちろんなんだけど、この音と合わせた時の気持ちよさは細かく刻む音にも映像表現が合ってるように感じること。

音をPCに取り込んで、それに反応するように映像をジェネって出力する、というのは今やすごく難しいことではない。だけど、細かく刻むのについて行こうとすると色々とわずかな遅延が気になってくる。実際にはかなり気持ちよさを作るのは大変。COSMIC LABの演出をまだ生で見たことがないので、どこかで見てみたい。

終わりに

そういえば昔、作ったものを思い出した。

Orcaっていう面白いシーケンサーがあって、それと組み合わせて音を出せるPilotっていうソフトがある。それにビジュアルを付けたくて、OrcaとPilotとTouchDesignerという組み合わせを、Orca主導で制御できるものを作った。TouchDesignerなので映像出力だけでなくLED制御なんかも同じようにできる。

一度クラブでのパフォーマンスに使ったがその後すっかり存在を忘れていた。


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