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【20190827】帰省②

 朝から母と姉と病院へ。タクシーの運転手さんが物知りな人で、観光地でもある土地の歴史など聞かせてくれる。「お詳しいですねぇ」と助手席で聞き入っていたら、社内用だというコピー用紙をホチキス止めした手作りの観光マニュアルを見せてくれた(翌日も同じ車に乗ることになり、別れ際に1冊くれた)。毎年春には、ホテルのスタッフの方の新人研修などもされてるそう。父親と同じくらいの年齢のおじさん。裏道に詳しく、運転も丁寧。楽しそうにされてたけれど、多芸が求められる時代、大変だなーと思ってしまった。若い層のスタッフを確保するのも大変だそうです。

 朝イチで父の手術が無事に終わって、しばらくそのまま病室で過ごす。特にすることもないので、本を読んだり、うつらうつら眠ったり、ときどき看護師さんが見に来てくれたらやり取りしたり。

 こうやって家族以外の人とコミュニケーションする場所に来てみると、父のちょっと変なボケキャラを冷静に見ることができたりする。ボケ担当のゆるキャラだと思えば、子ども時代に感じてたいろんな違和感も、もう少し上手にやり過ごすことができたのかもしれない。こうやって家族4人がそろってみると、たぶんツッコミ担当が私しかいないんだな。だから、「いやいや、なんでやねん!」が成立しない。きっとツッコミって、観客がいないと成立しないんだって思った。どこかに基準値があってこその、ボケであり、ツッコミ。みんながボケてる世界でつっこんだところで、ボケてる感覚ない人たちは「ぽかーん」ってなっちゃうもんね。しかも家族内ではいちおう父親がルールなわけで。大人になって見えるものってあるよなーって、あらためて。

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