見出し画像

【20201221】開拓と手放しは両輪

 先日、ふと思い立ってメールボックスの中身を整理しました。無料で使えるストレージ容量が満タンに近づいていて、前から気になって少しずつ見返してはいたものの、ここらで一気にお掃除しようかと。

 徹底的に整理しようと思って見返してみると、5年以上前からの、動画やら原稿やら重い添付ファイル付きのメールが大量に残っていて「そりゃあ容量オーバーになるわ!」って感じ。途中2回の転職をしてるし、細々と副業的なこともしたりして、20代後半から30代にかけての自分ヒストリーを振り返りつつ、ひたすら削除しまくりました。

 もとの5分の一くらいの容量まで削除してみて、思ってたより重いものを抱えていたことを実感しました。ふだん見返さないし、意識してないから気づいてないけど、だけど、どこかで自分の負担として面積を占めてしまっているもの。以前、紙のノートを捨てたときも思ったけど、捨ててみないとその重さってわかんないもんですね。

 この1年ほど、いろんなものを整理してきたんです。自分の中にある負の感情、思い出、嘘ついて繕ってきた自分の外側。人間関係もゼロからやり直すつもりで、お金も一回すっからかんにして、物理的にもいっぱい断捨離しました。

 ずっと冬眠中の動物みたいにタイミングをうかがってたんですけど、10月ごろになって動き出せる気がしてきて、少しずつエンジンかけてきたところでした。もう十分やりきったと思ってた。だから、今回メールボックスを整理してみて、「まだ捨てられるものがあったんだ」ってちょっとびっくりしたんです。無意識に抱えてるもの、ほんと多い。

 そして、なんで今回捨てられたか、捨てるのがこのタイミングだったか、その理由もちょっとだけわかりました。

 最近になって、だいぶ自分が思うように文章を書けるようになってきたんです。目指したい場所にはまだまだ遠いけど、1年前に比べれば、だいぶ頭を空っぽにして文字をタイピングできるようになって、無意味な言葉の羅列だろうと、思考を介さずに頭と手がつながってるみたいに文字を打てるようになってきた。ぎこちなくて気恥ずかしかった文章を書くという行為が、だいぶ自然な動きとして馴染んできたんです。

 つまり、ちょっとだけ進歩してる実感が得られて安心して、それでようやく、会社員として必死に仕事にしがみついていた時代の自分のことも俯瞰して見られるようになったんだなと。どこかに支えになるものを見つけたら、古くなった命綱を手放す心理的ハードルがずいぶん下がる、みたいな感じ。

 大量のメールを削除しながら目についたものを読み返していて、当時の自分の必死さが、けなげでもあり、でもやっぱりすごく重かった。何かできるようにならなきゃ、頑張らなきゃって、ずっと力んでる。頑張ることしかできないからせめて頑張らなきゃって、ガッチガチに凝り固まった状態で、まぁそりゃー疲れるよって。そして、一緒にお仕事させてもらった人たちにも申し訳ない気持ちでいっぱいで。こんな人間が一緒にいたら、だいぶ息苦しかっただろうなーと。一生懸命だし、いい人ではあったと思うんですけど。

 そんな感じで、ちょっと軽くなったメールボックスとともに、もっとゆるゆる軽く風に乗っかるみたいに、自然体に暮らしたり働いていきたいと願う33歳の2020年年末。占い鑑定で「断捨離したらいいですよ」ってアドバイスすることも多いのですが、うまくいかない人には「今、目の前にあるものをガシガシ進めることが、いらないものを手放すことにつながるかもしれないですよ」ってお伝えしたいと思いました。

 ↑今年の夏から秋にかけて毎日更新してた「#ごきげんおみくじ」。ひとことメッセージ的なやつなのですが、たまに読み返しては「いいこと書いてるやん!」と自画自賛しています(笑)年明けて落ち着いたら、また再開させたいなぁ。

 はじめの一歩を踏み出すのはすごく勇気がいるけれど。こんなことして何になるのって、人に言われるまでもなく自分でけなしそうになることもあるけれど。だけど、その一歩を軽んじてはいけない。きっと数年後、その小さな勇気を出した自分のこと、心から褒めてあげたくなる瞬間が来るから。あのとき頑張ってよかったなって、絶対に思うから。引き続き、ビビりながら毎日の一歩を繰り返しつつ、まわりの人たちも巻き込んでいきたいと思ってます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?