見出し画像

【20191012】台風の夜になって

 台風19号。住んでいるのは海や川のそばでもなく、しかも周りが建物に囲まれている立地のマンション2階。ものすごい風の音は聞こえるものの、身の危険を感じることなく夜を迎えた。

 テレビはないので、Twitterでときどき情報収集しつつ、LINEしたり、映画見たり、マンガ読んだり、ごはん食べたりしてたら夜になった。21時ごろ、窓の外の風の様子がずいぶんと激しい感じになってきて、さすがにびびって感情揺さぶられて、思わずツイートしようとテキスト打ち始めたんだけど、こういうときって何を言えばいいのかわかんないものですね。何も言えなかった。

 深夜の0時をこえて、今はもうすっかり静かな夜になりました。心配して連絡をくれる家族や友達がいて、いつも通りのライフラインが機能してて、恵まれた生活してるんだなぁってことを再認識した一日。

 久しぶりに映画でも見ようと思って、今日チョイスしたのが「博士と彼女のセオリー」。難病ALSを抱えて生きた天才科学者・ホーキング博士と、それを支えた妻・ジェーンの実話をもとにした物語。ほのぼのラブドラマを見ようと思ってたはずなのに、なんでだ、私! こんな台風の日に! 生きるとは…とか、人生とは…とか、考えちゃうじゃん! いや! いい映画だったんですけど…!!

 余命2年って言われた恋人を支えるって決めたジェーンの決断とか、博士の体が動かなくなっていくもどかしさや苦悩とか、時間を経て状況が変わっていく中でお互いに別の理解者を求めることになっていく切なさとか、今日の私には重かったー。

 そのあとTwitterで流れてきた、年を重ねたご夫婦が息ピッタリに踊る動画が素敵で、「こんなふうに年をとれたらな」って思わずRT。

https://twitter.com/BuyouJapan/status/1182814504523980805?s=19
 
 でもそのあとで、この人たちは素敵な老夫婦になろうと思ってなったわけじゃないんだろうなって、ふと思って。たぶん、ずっと仲が良くて、ダンスも楽しんでやってて、それが気づいたら何十年もたってて、年をとりましたってことなんだろうなって。

 えーとつまり、私はよく「いつか、こうなったらいいな」って思考に陥りがちなのですが、だったら今それをやれよ!っていう。未来はいきなり飛び出てこなくて、きっと現在の延長線にある。ホーキング博士は結果的に76歳まで生きたけど、私には想像もできないような大変な状況になって、余命2年だと思ってたから成し遂げられたこともあるんじゃないか、とか。

 うん、明日からも私がんばれって話です。人生のはてしなさに途方にくれてる場合じゃない。誰の明日も、別に保証されてない。私は私の一日を、明日もがんばります。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?