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【20200410】自分にとっての正解

 一ヶ月前「そろそろ動ける!」と思って、とにかくスピード重視で派遣先の職場を選んだら、たまたまインフラ関係でした。つまり私は今、「Stay Home」のメッセージがあふれる世の中に逆らって、毎朝山手線に乗って出勤しています。すごく複雑な気分ではあるものの、働けてることについては「ありがたい」の一言しかない。だって、そのお金で家賃払ってごはん食べてるんだもん。

 日々流れてくる情報を見ながら、どれが自分にとって必要で、どれが必要じゃないかを見極めたいと思いつつ、いつも「むずかしーことはわかんないんだわ!」ってあきらめて、楽しい気持ちになるものばかり見ています。

 国が生活を補償してくれたら嬉しいけど、税金払うのも大変だよね。声をあげるのも届けるのも大切だし、無意識に傷ついてるかもしれない心を守ることも大事だと思う。考えれば考えるほどよくわかんなくなって、結局のところ、私は私の毎日を頑張るしかない、というところに帰ってきてしまう。

 っていう結論のもと、毎日出勤してるわけなんですが、誰にとっても共通の「正解」なんてものはないんだなってことを感じています。あるのは、「その人にとっての正解」だけ。誰かがテレビで教えてくれたりしない。誰かの噂話で聞こえてきたそれらしい話、ほんとに正解なのかしら。

 一日後さえ誰も想像することのできない世界に暮らしていて、もはや正しさを求めても仕方なくて、「私にとっての正解はどれ?」を一生懸命考えて、選び続けるしかない。そこに必要なのは、いかに他の人に合わせるかっていう空気読み力とは真逆のもののはずで。他の誰にとって不正解でも、私にとっての正解なら、それが答えだ。

 できる範囲の小さな経済を回そうと、今日はランチに職場近くのスパゲッティ屋さんに入ったら、臨時のテイクアウト対応もしつつ、常連らしき町のおなじみさんたちがチラホラと。お父さんがコックさんで、お母さんがエプロンつけて接客してるような昔ながらの雰囲気。

 そこで食べた春キャベツとアンチョビのパスタがおいしかったー。職人の味でした。一口食べて嬉しくなっちゃって、もりもり無心で食べました。それだけでパワーみなぎって、午後もがんばるぞーって思えた。そう、おいしいごはんの力はすごいのだ。

 今の私にできることは、自分の毎日を頑張ること。いっぱい寝て、いっぱい食べて、いっぱい笑う。マスクして、手荒いうがいをして、消毒する。そして、でっかい経済を回せるようになるための、種をまきます。地道に一歩ずつ。実はやってることは、一ヶ月前の引きこもり期間とそんなに変わんない気もします。

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