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【入居者募集中】『旧池尻中学校跡地活用プロジェクト』で実現したいこと/プロジェクトにまつわる過去・未来

新たに開業する施設全体の運営やメインとなるコンテンツ/プログラムを担う4社が集い、プロジェクトの具体的な構想にも触れながら、この場所の過去と未来を紐解いていきます。
対談するのは、内沼晋太郎さん(散歩社)、小柴美保さん(MIRAI-INSTITUTE *今回はオンライン参加)、松本理寿輝さん(まちの研究所)、間中伸也さん(オールドファッション)。モデレーターとしてこのプロジェクトのプロデューサーである小野裕之さんにもお集まりいただきました。公募プラン作成時からともに企画し、これから開業に向けて事業を進めていくメンバーになります。
これまでの関わりや歴史を振り返りつつ、新たなフェーズを迎えることになるこの施設をどんな思いで、どんな場所にしていくのか、それぞれが考える未来について語っていただきました。


小野裕之さん(旧池尻中学校跡地活用プロジェクト プロデューサー)

小野:現在計画している施設は、1階を商業スペース、2階をコワーキングスペース、3階をオフィススペースとしていて、そこに校庭や体育館といった場所も加わることで、以前のIID 世田谷ものづくり学校(以下、IID)よりもひとまわり大きく生まれ変わる予定です。
またこのプロジェクトでは、産業活性化拠点として創業支援を行うだけでなく、地域の賑わいづくりや子どもの学びと居場所づくりといったことにも取り組んでいくことになります。
はじめに、お集まりいただいた皆さんそれぞれに、今回のプロジェクトを通してどんな役割を担っていくのか、具体的な構想や思いについて伺っていきたいと思います。

本のある場所っていいよね

内沼晋太郎さん(散歩社)

内沼:僕たち散歩社は、小田急電鉄と一緒に2020年4月に下北沢で開業したBONUS TRACKという施設の運営をやっていまして、主に賑い作りのようなところの担当です。地域の人たちや入居者のみなさんとの繋がりをうまく作りながら、校庭や体育館を活用して魅力のある施設にしていくのが、BONUS TRACKに続く2拠点目のような位置付けとして散歩社が担っていく部分かなと。

小野:今回のプロジェクトでは「本」という要素が計画の初期段階からありました。それを『ブックラウンジ』というかたちで施設のエントランスに作ろうとしていますよね。ラウンジであり、本屋さんということなんですが、そこを中心的に担うのがブックコーディネーターでもある内沼さんになるかと思います。どのような場所になるか教えていただけますか?

内沼:僕がBONUS TRACKを通じて下北沢に関わるのも、本屋の延長として捉えているところがあるんです。知・情報・物語といったものが生まれたり、伝播していく場所としての本屋だし、その延長にある街とか広場とか、そういうものを連続的に捉えているところがあって、まずは本がある場所がいいよって思っているんですよね。その上で、今回はTakramさんと一緒に企画を作っていて、まだ決まってないことや言えないこともあるんですけど、街や人の声みたいなものを生かす、結構コンセプト強めの、でもどんなものでも入ってこれるような、そんなブックラウンジを構想してます。

小野:どんな体験ができるんでしょうか?

内沼:大人から子どもまで、本という切り口でコミュニケーションができたり、自分のアウトプットもできたり、時間を過ごせたりというような、この施設なりに一番いいかたちを作っていけるといいかな。集客のフックにもなるし、ここで過ごす人にとって楽しいものになるように、みんなの力を借りながらやっていきたいですね。

小野:ほかのみなさん、こういう本屋があったらいいなという希望はありますか?

オンラインでの参加

小柴:いろんなものがフラットにあると嬉しい。ロンドンにセカンドホームっていうシェアオフィスがあるんですけど、その傍にすごく小さい本屋さんがあって、政治の本からアートの本まで色々あって読書会とかしてて、それをいつもいいなと思いながら見てました。

小野:いいですね。じゃあそんな感じで(笑)本を使ってできることって本当にたくさんあるので、すごく楽しみです。

学び方の選択肢を増やしたい

小野:松本さんは今回のプロジェクトでは子どもを軸にされていると思いますが、この場所ではどんなことをイメージされてますか?ご自身の取り組みと合わせて教えてください。

松本理寿輝さん(まちの研究所)

松本:まちの研究所はこれまで、人の才能とか可能性がいかに社会で幸せに開化するか、ということをミッションに、幼児教育とか保育といった人生最初期の段階に着目して色々やってきたところがあります。それで「まちの保育園・こども園」を運営してるんですが、子どもからも言われるし、保護者の人たちからも言われるのは、まちの保育園・こども園の続き、子どもたちの学びの場を作ってほしいという話があります。このプロジェクトの機会をもらったんで、最先端の研究や教育的潮流を踏まえた、世田谷らしい教育的表現をここで形にしたいと思っています。

小野:まちの保育園・こども園から活動の領域が広がってきてますね。

松本:これまでは特に、学びの未来は0歳から、クリエイティブラーニング、社会と繋がった学びの場というのを大事に実践してきたんですが、現場の子どもたちの声とか姿、あるいは保護者や地域、そのコミュニティの声を聞いて、自分たちのアクションとしてもうちょっとやれるかもなと思うことが色々出てきたんです。
例えば、自分らしくありながら子どもを育てる環境を考えたいという親たちとの出会いから、新しい子育て支援を作れないかと、渋谷区とタイアップして『coしぶや』という場を作ったり。子どもたちの多様性に出会って、いわゆるインクルーシブな学びの環境を社会的に考えて実践していくために、ニューロダイバーシティというテーマで千葉工大の学長の伊藤穰一さんと学校をつくろうとしています。また最近は自治体とのコラボレーションも出てきて、子どもの環境をまち全体で考えていくような取り組みもありますね。

小野:これからやろうとしてる新しい学校のエッセンスとして、どの部分をここで実践するのか、子どもが来たら何ができるか、聞かせてもらえますか。

松本:学び方って実は多様で、例えばイメージで理解する人と言葉で理解する人がいて、全体像をみたい人とコンテクストを文章で理解したい人がいて、何か統合させることが好きな人と分析するのが好きないて、そういう風に自分の得意な学び方とか、どういった知性に頼って理解をしたり認識を深めたいか、みたいなことは人によって違うんです。だから自分が学びたいテーマと出会っていくために、子どもたちが触発される環境を用意していきたくて。この場所も含めた地域全体を舞台にして、人との繋がりも大事にしながら、世田谷区や施設のコンセプトと照らしてやっていきたいと思います。もちろん内沼くんがいつもやっている本との新しい出会い方や、本を通して人が繋がることは、すごく大事なリソースだし相性が良いと思うので、一緒に考えて作っていきたいところです。

地域の日常とつながる

小野:ブックラウンジという軸になる場所ができることに加えて、校庭や体育館といった比較的外に開かれた場所も今回の施設の特徴ですが、どんな使い方ができそうでしょうか?

間中伸也さん(オールドファッション)

間中:校庭は公園やイベントスペースのような使い方を想定していますが、三宿の商店会や地域と連携できるようなイベントを仕掛けていきたいですね。私自身はすぐ近くの三宿通りで2008年にハンカチ専門店をはじめましたが、自分のお店だけ盛り上がっても仕方ないので商店会を立ち上げて、世田谷パン祭りやさくらマルシェなどのイベントを仕掛けてきました。このプロジェクトでは、規模は小さくても毎週末何かあるような、日常とつながるような賑わいの場にしていきたいと考えています。

小野:体育館は8割がこれまでのように市民体育館や小学校の利用が維持されますが、2割でスポーツやエンターテイメントなどのコンテンツができそうですよね。

間中:体育館ではプロチームに入ってもらって、例えばバスケットボールやチアリーディングなどを学びたい子どもや大人向けのアカデミーを構想しています。また体育館に併設するかたちでランニングステーションやダンススタジオなども計画しているので、スポーツを中心としたコミュニティが盛り上がっていくことを期待しています。

働くための拠り所

小野:ここは地域の賑わいの場であると同時に働く場所でもあります。コワーキングスペースを運営する小柴さんはどんな場所にしたいと考えてますか?

小柴美保さん(MIRAI-INSTITUTE)

小柴:私も皆さんもそうだと思うんですけど、IIDだった頃に自由大学や自由大学の前身でもあるスクーリングパッドというプログラムがあって、自分が働くことに悩んでいた時にここに来たことによって新しい発想や人に出会って、すごく人生の転機となった場所なんです。今回改めてそうした背景を考えた時に、やはり働くための拠り所になれたらいいなと思ってます。いろんな人が集まることで、新しい創業や新しいチームができたり、これまでなかったことが発生するような起点になる場所。

小野:MIDORI.soは他のコワーキングに比べて本当に多様な人が来てる印象があって、大企業の人もフリーランスの人も、デザイナー系も、IT系のスタートアップの人も、国籍も多様だなと思うんですけど、いろいろな人を引きつけるためにやってる工夫などはあるんですか?

小柴:特にルールは作らない。あまり見返りを求めないでやっている。これやったらいくらね、みたいな感じでもなく、よくしてあげようよというところで、いつかその人が芽吹いたらいいな、くらいの気持ちでやってます。

小野:創業支援にも取り組んでいくと思いますが、どんなイメージを持ってますか?

小柴:MIRAI-INSTITUTEはこれまで、「MIDORI.so」を中心にシェアオフィスを運営しながら、書籍やタブロイドを発行するなど、場所だけに囚われずに「働く」の未来を探ってきました。MIDORI.soでは運営をしていく中で自然と事業支援や伴走し合っていくような環境ができています。そうした知見をうまく体系化して、コミュニティをベースに様々な支援ができたらいいなと思います。

小野:これまでこんな事例があったとか、振り返れば創業支援だったということはありますか?

小柴:色々あるんですけど。なんだろう。企業で働いてたけど独立してコーヒー屋をやるとか。例えば錦糸町にある私立珈琲小学校なんかは、ずっと最初から一緒にやってる感じです。

小野:規模を問わなければ、数えきれないぐらいある。

小柴:はい。しっかり体系化してプログラムにするのが私たちのチャレンジだと思っています。

小野:今回の施設では、創業支援機能がついたシェアキッチン/店舗を一日単位で借りられたり、ポッドキャストの配信スタジオがあったり、シェアブルワリーなども計画されているので、いろんなかたちでの創業機会を作れそうですね。


もう一度かっこいい場所にしたい

小野:ここにいる皆さんはIIDと縁のある人ばかりですよね。小柴さんから、悩んでた時にIIDに来てたというお話がありましたが、一回卒業して戻ってきたような感覚は僕も持っていて、今どういう気分で取り組もうとしてるかというのも含めて、当時のこと振り返っていただければと思います。

小柴:私の場合は証券会社で死ぬほど働いていた時に、偶然スクーリングパッドというプログラムを知って、そこに通ったのがきっかけです。黒崎さんがデザイン学部にいて、ものづくりだけじゃない考え方のデザインみたいなことをやってましたね。それで「なんか面白いことやろうよ」って黒崎さんから電話がかかってきて、じゃあ会社やめますわって言ってやめて、MIDORI.soを作ったんです。そういう意味では、創業支援された立場なのかなと。

小野:何が興味を誘ったんでしょうか?

小柴:何してるかわかんない人がいっぱいいましたよね(笑)この人どうやってお金稼いでるんだろうみたいな。よくわからないけどなんかできるかもっていう雰囲気になってる人たちがいっぱいいて、駅からも近くないし謎の場所なんだけど、それでも通いたくなる空気が漂ってたのがすごく印象的です。

内沼:黒崎さんがすごいんだと思うんですけど、その界隈のいろんなデザイナー、クリエイター、有象無象のとにかく何やってるかわかんない人とか。IIDに直接関わってなくても元イデーの人たちが、東京のあちこちにいて、めちゃくちゃ面白いことしてたんですよね。その人たちと本当にいろんなところで付き合いがあったんです。この場所もかっこよかったんですよね。単純に。

小野:内沼さんはIIDに入居してましたね。

内沼:開業からいたわけじゃないんですけど、シェアオフィスを転々とした後にここに空きが出て、2008年に1階の112という部屋に入居したんですよね。入居できてすごく嬉しかったですし、2012年にB&Bを立ち上げてその後2014年までの6年ほどここにいました。ただ入ってみるとやっぱり色々あって、話が通じない人もいっぱいいて。そういう人たちとの闘いも、間中さんと一緒に経験したんですけど(笑)

小野:それはどんな感じだったんですか?

内沼:うーん、うまく言えませんが……かっこいい人ばかりじゃなかったっていうのはありますよね。入居者の多様性がありました。別にかっこいい人たちだけでやりたいわけじゃなかったけど……でも当時はあったかもな。僕も若かったんで、そんなにインクルーシブじゃなかった。

小野:経験がいりますよね。色々あっていいなっていう風に思うには。

間中:私は2006年から2009年まで副校長をしていたんで、その間内沼さんとかぶってるんですよね。一緒にIIDペーパーを作ったりしました。

内沼:僕らの部屋は事務局の隣だったこともあるし、編集プロダクションのようなこともしていたので、IIDペーパーの編集を引き継いでやってました。IIDペーパーを通して、入居者のいろんな人にインタビューさせてもらえたのは、すごくいい経験になりましたね。ある意味僕もここで創業支援されたというか、創業はしてたんですけど、ここに入って少し事業が大きくなって出ていったという感じはあります。

間中:私もハンカチのビジネスを準備しながら、IIDの事務局をお手伝いをしていたのがちょうど3年間あったんですが、この場を立ち上げた黒崎さんとの出会いや、クリエイターの方とか色んな仕事の方との繋がりが、今も役立ってるなと思います。創業支援というわけではないけど、創業にはすごくプラスになったという。だから恩返しをするというか、またそういった場所にここがなればなと考えてます。

内沼:ここにいた時の縁で繋がってることが本当にたくさんあるので、育ててもらったなっていう感じは確かにありますね。僕も恩返しという控えめな気持というよりは、ここをもう一度かっこいい場所にしたいな、という気持ですね。

小柴:そうですよね。

内沼:2020〜30年代なりの面白い場にしていきたい。だから当時のマインドを引き継ぎつつ、また違うことをやるんだろうなと思ってます。

巡り合わせ

松本:僕はIIDと直接関わっていたわけではないんですけど、学生の時に内沼くんと雑誌を作っていて、昔のイデー本店の前にあったちっちゃいワゴンで、コーヒー売る代わりに作品売っていいよって。

内沼:タダで場所借りてたんですよね。

松本:その時に黒崎さんとも仲良くしてもらっていたんですけど、鳥の研究をしてるから、鳥の本が入ると「黒崎さん入りました」みたいな感じで、3万円とか高いのを買っていってくれたりしてましたね。その頃に「リノベーションっていうのがあってさ、これからの時代のキーワードは『R』だ」って言われたんです。まだリノベーションという概念が日本に入ってきていない時だったから、よくわからないまま「なんか面白いすね」て言ってたら、新しくRプロジェクトっていうのを立ち上げるんで、学生とか若い人たちのコーディネートをやってくれ、という話になって。

それで東京デザイナーズブロックというイベントに、Rプロジェクトの学生チームとして参加して、バスを走らせたりしてたんですよね。その頃はノンステップバスに移行してる時期だったから、東急で昔のバスが余ってるっていう話を聞いて、それもリノベーションだよみたいな、よくわかんないこと言って無料で借りてきて。

小柴:超面白い(笑)

松本:バスにマネキンいっぱい乗せて走らせながら、若手クリエイターのファッションショーをやってましたね。

小野:IIDができる前夜の話ですね。

松本:その後にRトランスフォーマーっていう本の編集にも関わらせてもらったんですけど、そのチームのお兄さんお姉さんたちが「すっげえ面白い案件入ってきました。旧池尻中学校の廃校の話で、もしかしたらコンペになるかもしれない」というのを熱っぽく話してるのを横で聞いてたんです。もちろん公募だったと思うんですけど、その後どうやら決まったらしいと風の噂で聞いて。

小野:IIDは2004年に開業してますから、きっと2003年ぐらいですね。

松本:僕は就職したので関わらなくなっていたんですが、IIDもそうだし、スクーリングパットや自由大学がはじまったりして、黒崎さんまた面白いことをやってるなと思いながらみてました。だから今回ここに関わらせてもらえるのは、すごい巡り合わせを感じています。

内沼:みんな黒崎さんからの縁があるってことですね。

小野:あの頃の東京にはデザイナーズブロックやCETといったイベントを主体としたムーブメントがあって、コミュニティ感がありましたね。IIDも似たような雰囲気でスクーリングのプログラムで関わった人もいるし、入居者やその友達がいたりとか、夜遅くまでいても別に何も言われないみたいなノリがあったりして。ギャップイヤー的に使いつつ、ダラダラして次のステージに行くためのきっかけを掴む場所だった。

小柴:誰でも受け入れてくれる感じですよね。会員じゃないと入れないとかそういう感じでもなく。

内沼:当時そういう感じありました。鍵の締め方を誰かが知っているとか、ここは開くぜとか。

小野:この場所は三軒茶屋と池尻大橋の間にあって駅から近くないので、ちょっと地方に来たぐらいのゆったりした気持ちになるんですよね。郊外にみんなでオフサイトミーティングに行く感覚に近いのかなと。このちょっと遠いというのが、コミュニティ感を産むためにうまく働くといいなと思ってます。

世田谷ビレッジ

小野:何度も名前が出てきてる黒崎(輝男)さんは、IDÉEの創業者で2004年のIID立ち上げの時に中心的な役割を担っていました。それで今回僕たちがチーム組成や企画をしている時に、会いに行ったんですよね。
このプロジェクトについて黒崎さんは何か言ってますか?今のところ心配してますか?それとも楽しんでくれてますか?

小柴:楽しんでくれてる(笑)

内沼:「世田谷ビレッジ」のビレッジっていうのは、黒崎さんが言ったんですよね。みんなで会いに行ったときに「これからはビレッジだ」って。

小野:黒崎さんの言っていた『ビレッジ』ってどんな意味が込められているんでしょうか?

小柴:面なんだよね。建物じゃないっていう。いろんなところからボコボコボコボコいろんな村人が湧き上がる。そこからカルチャーもできるっていう。箱に囚われないで、新しい生態系ができるという意味なんだと思います。

小野:このプロジェクトは施設運営ではあるんだけど、世田谷区全体の連携にも力を入れていきたい。だから世田谷区内に次の魅力的な場所を作れば、ここで育った人たちがまた派生してアメーバ状に区内に広がっていくという未来を意識的に作っていきたいと思っています。この中だけのことを考えて面白くしてもいけないので、周りとの具体的な関係性とか、次の活動拠点を同時に作っていけるといいなと。

内沼:それはまさに世田谷ビレッジですね。

間中:開かれたビレッジとしていろいろな人や事業者が行き来して、シナジーが生まれるようなそんな場所にしたいですね。入居希望者は引き続き募集してますし、ぜひ多くの方に可能性を検討してほしいと思います。


内沼晋太郎
株式会社散歩社 代表取締役
●うちぬま・しんたろう 1980年生まれ。ブック・コーディネーター。株式会社NUMABOOKS代表取締役、株式会社バリューブックス取締役。新刊書店「本屋B&B」共同経営者、「日記屋 月日」店主として、本にかかわる様々な仕事に従事。また、東京・下北沢のまちづくり会社、株式会社散歩社の代表取締役もつとめる。著書に『これからの本屋読本』(NHK出版)『本の逆襲』(朝日出版社)などがある。現在、東京・下北沢と長野・御代田の二拠点生活。

小柴美保
MIRAI-INSTITUTE株式会社 代表取締役
●こしば・みほ 1981年生まれ。ビジョンを持った社会創造の必要性を感じ2011年に退社し、2012年にIDEE創業者の黒崎輝男たちとシンクタンク Mirai Institute 株式会社を設立、「これからの働き方」の実証の場としてシェアオフィス「みどり荘MIDORI.so」を立ち上げた。現在都内に中目黒、表参道、永田町、馬喰横山の4拠点を運営し、働くにまつわる書籍事業も行っている。

松本理寿輝
まちの保育園・こども園 代表/まちの研究所株式会社 代表取締役
●まつもと・りずき 1980年東京都生まれ。2003年一橋大学商学部卒業、博報堂入社。不動産ベンチャーを経て、かねてから温めていた保育の構想の実現のため、2010年ナチュラルスマイルジャパン株式会社を設立。認可保育所「まちの保育園」、認定こども園「まちのこども園」を都内6箇所にて運営。保育の場をまちづくりの拠点として位置づけ、豊かな社会づくりをめざしている。
姉妹会社に「まちの研究所株式会社」(保育・教育・まちづくりのデザインコンサルティング会社)をもち、2021年より渋谷区と共同で子育てのみらいを構想する子育て支援センター「coしぶや」を開設。

間中伸也
オールドファッション株式会社 代表取締役
●まなか・しんや 1976年生まれ。慶應義塾大学卒業後、GMSで衣料品の海外生産管理やバイヤーを経て、世田谷ものづくり学校で3年間副校長をつとめる。2007年にハンカチ専門店のH TOKYOなどを運営するオールドファッション株式会社を創業。2009年世田谷で数十年ぶりとなる新規の商店会を設立し現在会長。2011年より全国でも最大級のパンイベントである世田谷パン祭りを企画、運営し、実行委員長をつとめる。

小野裕之
株式会社散歩社 プロデューサー
●おの・ひろゆき 1984年岡山県生まれ。中央大学総合政策学部卒。ベンチャー企業を経て2012年、ソーシャルデザインをテーマにしたウェブマガジン「greenz.jp」を運営するNPO法人グリーンズを共同創業。2017年に秋田の魅力を伝える「おむすびスタンド ANDON」(2020年に2号店「お粥とお酒ANDONシモキタ」)、2020年に発酵食品の専門店「発酵デパートメント」を共同創業。2020年4月には下北沢で現代版商店街「BONUS TRACK」を創業。同施設でグッドデザイン賞ベスト100を受賞。



【入居希望者アンケート】

現在、「旧池尻中学校跡地活用プロジェクト」では店舗・オフィスの入居希望者アンケートを実施しています。入居をご希望の方、ご興味がある方は、以下のフォームをご覧いただき、ご回答をお願いいたします。今夏から入居希望者との契約が開始されるため、入居区画の希望を自由に出せるのはこれが最後のタイミングとなります。
尚、アンケートの締め切りは【2024年6月26日(水)12:00】となります。
※応募期間を延長させていただきました(2024年6月14日)

旧池尻中学校跡地活用プロジェクト 店舗・オフィス入居希望申込みフォーム


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旧池尻中学校跡地活用シンポジウム開催

今回のプロジェクトについてより深く知っていただくために「公共不動産と官民連携」というテーマでシンポジウムを開催します。ご興味のある方はリンク先の記事をご覧いただき、お申し込みください。


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