記事一覧
Antonio Stradivariの肖像画
バイオリンの最も価値のある楽器はAntonio Stradivari(アントニオ・ストラディバリ)の1716 年作、"Messiah"だと言われています。
彼は死後、伝説的な名工として後世に語り継がれてきました。
そしてその中には楽器製作技術だけでなく、彼の人生も研究対象とされました。
そういった中で、後に彼を想像していくつかの肖像画が描かれることになるのですが、今回はそれを見ていきたいと思い
フィッティングパーツ ③ 顎当て
顎当ては文字どうり顎を当ててバイオリン・ビオラを保持する部品です。
この顎当てが無いと楽器を構えることすら出来ないとお思いでしょうが、実はバイオリンには元々「顎当て」はありませんでした。
Evaristo Baschenis (1617 – 1677)
ではどうやって演奏していたのかと言うと、胸に乗せたり、鎖骨に乗せたりしていたようです。
Jan Miense Molenaer (1610
フィッティングパーツ ①
前回、フィッティングパーツに使われる材料のお話もしましたが、ペグとかテールピースとか、バイオリンを演奏出来る様にするために必要なパーツたちを総称してフィッテイングパーツと言います。
現在の楽器製作家(楽器メーカー)は、専門メーカーが作ったほぼ出来上がったフィッティングパーツを購入し、加工して楽器に組み付けている場合がほとんどです。
ところがこれは近年の事で、18世紀頃までは製作者がフィッティン