医療教授システム学の構築を始めます

#医療教授システム学

#医療ID

2007年12月に現在の一般社団法人・日本医療成就システム学会の原型として任意団体・日本医療教授システム学会が誕生しました。

その経緯は以下の図書の第4章医療シミュレーションと教育工学にあります。

日本医療教授システム学会は医療と教育工学との出会いをきっかけに誕生した学会で、とくに教授システム学の影響が強かったことは学会名に教授システムが含まれていることからも分かると思います。

第4章医療シミュレーションと教育工学ではゴールド・メソッドに触れている箇所がありますが、この第4章はゴールド・メソッドのオリジナルとして引用できるように書いています。

ゴールド・メソッドのアイデアの一つはメリルの画面構成理論で他にギボンズの教授デザインモデルとシミュレーション技法を用いた教授法などが挙げられます。ゴールド・メソッドに原型になる演題を発表したのは、日本教育工学会第30回全国大会(岐阜大学)、高等教育3,医療教育におけるインストラクショナル・シミュレーションの枠組み(以下のリンクから参照可)でした。

https://docs.google.com/presentation/d/e/2PACX-1vQIA3scxBiNx-b_LI5zk3QFEZy29_YHaP3BN_P0x9nVBsOT3u6b6ySkwS4nUp4S6811QrVQCz2ZBfTX/pub?start=false&loop=false&delayms=3000

2014年時点の研究はその後も継続していて今現在もその延長線上にあります。この演題の方向で言えば現在はフェーズ4の段階にあると言って良いでしょう。

2018年に「急変させない患者観察テクニック」を発刊してからも医療における教授システムのあり方や方法についての考察と試行錯誤を続けていますが、最近になってこ日本医療教授システム学会の次のステージがどうあるべきか、あるいは学会が何を目指すのかが具体的に見えてきました。

https://www.amazon.co.jp/看護学生・若手看護師のための-急変させない患者観察テクニック〜小さな変化を見逃さない-できる看護師のみかた・考え方-池上-敬一/dp/4758109710/ref=pd_rhf_gw_p_img_13?_encoding=UTF8&psc=1&refRID=Q7QDRSJSRHRXWKZ01915

日本医療教授システム学会の今のステージと次のステージで何がどう違うのかを簡単に言えば、いまのステージ・2019年までの日本医療教授システム学会ではオリジナルの教授システム学を基盤にしていたのに対し、次のステージ・2020年からの学会活動は医療教授システム学が基盤になるということになります。

日本医療教授システム学会のゴールを富士山頂に例えれば、これまでは山頂に到達するために富士山の麓である教授システム学からスタートしていましたが、これからは7合目から登山を初めるということになります。

で、7合目を医療教授システム学と定めることにしました。

麓からヘリコプターを使って7合目まで一気に上がってしまうイメージです。そこから山頂を目指すことで登山に要する労力・時間を大幅に削減しつつ誰もが山頂に到達できるようにしたいと思います。

この記事(シリーズ)は医療教授システム学の原理と実践という図書の下書きとして書いています。


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