成人学習理論はインストラクターには不要

というのがあります。

少し前にBLSコースやICLSで成人学習理論に基づいたインストラクションについて語られたように思います。成人学習理論に基づいたインストラクションとは、などのように。

成人学習理論は職場で大人たちはどのように学ぶかを、学校で子どもたちがどのように勉強することと対比させて考える一つの考え方です。

子供でも成人のように学ぶだろうし、成人でも子供のようにしか生べない人もいますから、学習者の属性を成人と非成人に分けるて考えるのは教育学者には意味があるかもしれませんが、現場の人、医療者である私たちには実益はないと思います。

私たち医療の実践者が教育理論について調べたり少し勉強する目的は、その先にある普段着の学び方(インフォーマルな学び・教育)・新卒医療者が熟達者に成長する環境づくりや支援をどう考えるかの歴史や経緯を知ることくらいでしょう。

BLSコースやICLSにはクラスルーム内の学びとしての学習目標があり、それを直接教授法により教えればいいと思います。成人教育理論を持ち込むより直接教授法(direct instruction)について学ぶほうが余程ためになります。

BLSコースなどのフォーマルラーニングはさっさと終えるのがベストで、さっさと終えたら現場、インフォーマルラーニングの環境に送り出すと良いでしょう。DIの場でnice-to-knowの知識は不要です。

教育理論はインストラターにとってnice-to-knowな情報ですがneed-to-knowは技能ではありません。使えない刀を振り回しているのを見るのは辛いものがあります・・・。

#医療教授システム学

#医療ID

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