関数紹介:sum

この記事をご覧のみなさまこんにちは!

spreadsheetコンサルタントを名乗っております池戸です。

今回ご紹介するのはsum関数です。

おそらくこれほど簡単な関数はないので、解説というほどのこともないのですが、引数参照を理解する上でも良い教材になると思ったので、ご紹介いたします。

まずはgoogleのレファレンスから

一連の数値またはセルの合計を返します。詳細

間違いなく正しい説明なのですが、言葉足らず感が否めないので、補足すると以下のようになります。

(引数に含まれる)一連の数値またはセルの合計(の結果)を返します。

さて、ここではsum関数の話と合わせて関数とはなんぞやという話と合わせて説明したいと思います。

関数とは英語に翻訳するとfunctionです。

functionを日本語訳すると当然関数という意味も出てくるのですが、他に「機能」という意味も持ちます。

関数とは特定の機能を発動させるための呪文と私は考えています。

では、sum関数に当てはめると、「合計するという機能を発動させるための呪文」と言い換えることができると思います。

Excelやspreadsheetは=sum()と入力されると合計するという機能を発動させるんだなと理解してくれます。

しかし、例えば小学生相手に「合計せよ」と言っても「何を???」と返ってくると思います。

この「何を」という対象の部分を補完するのが引数という()の中身の部分になります。

関数を実行するとは、「特定の機能を持つ関数を呼び出し、それぞれの関数が必要とする対象(引数)を与えて、回答を得るプロセスである」といえます

実際sum関数の使い方は以下のような形です。

画像1

上記の画像のように「開始位置:終了位置」を()内で指定してあげることで、指定範囲の値を合計するという挙動をしてくれるということになります。

sumの引数は少し特殊で、他の多くの関数のように引数の数が固定ではありません。「,(カンマ)」で繋ぐことでカンマで繋がれているセルの中身や数値を足し算することができます。

画像2

画像3

例えばみかん、りんご、いちごの1月~3月の全ての個数を知りたいという場合には引数に=sum(B3:D5)を指定することで、全ての値を合計してくれます。

それ以外にも以下のような形でも同様の結果を得ることも可能です。

=sum(B3:B5,C3:C5,D3:D5)
=sum(B3:B5,C3:D5)
=sum(B3,B4,B5,C3:D5)
etc.

また、1枚目の画像で利用した=sum(B3:B5)という関数を横方向にオートフィルした場合、相対的な位置関係を維持するので、C2には=sum(C3:C5)、D2には=sum(D2:D5)と入ります。

相対参照についてはこちらの記事をご確認ください。

またsum関数は基本的な関数でもあるので、他の関数と機能を組み合わせたような関数も存在します(例は一部)。

=sumif()
=sumifs()
=sumproduct()

まとめ

・関数とは特定の機能を発動させるための呪文

・関数を実行するには関数だけではなく、それぞれの関数が必要とする引数を与えてあげる必要がある

・sum関数は合計する機能を持った関数

・何を合計するのか?をExcelやspreadsheetに教えてあげるために引数である、合計範囲や数値・セルを入力することで合計された結果が返ってくる

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