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耳を鍛えよう

こんにちは。hidekiです。今回は『耳を鍛える』ことの大切さについてです。あ、『鍛える』ってもちろん、耳の筋肉を鍛えるのではなくって、耳で聴く力のことですよ。良い演奏をするために、耳を鍛えよう、という内容です。



音楽は耳で聴くもの

音楽は耳で聴くものですよね。楽器を演奏したり歌を歌う上においても、五感の中でシンプルに一番大切な器官かと思います。


もちろん聴覚に加えて補足的に『視覚』があったほうが、より音楽を『Show』として立体的に捉えることができるのかもしれませんが……


それでも音楽をつくる人たち、作曲者たちは、何の経験もなく突如として作曲できるのではなくて、耳からインプットされた音楽が、脳内に蓄積されて、その蓄積された数々のメロディからインスピレーションを得て、オリジナルに昇華され、数々の名曲が生まれるのかと思います。


また、音楽を演奏するのにも聴覚は大切です。作曲者たちは、名曲の再現性を高めるために、楽譜という形で紙に書き記してくれていますが、楽譜には書いてないことも多くて、楽譜どおりに演奏するだけでは、やはり良い音楽にはならないかと思います。


僕は、演奏者・表現者(の端くれ)として、耳を鍛えることが1番大切だと考えていて、以下に自分の経験をもとにした『耳を鍛える』練習方法をまとめてみました。



【経験談】耳を鍛える練習方法

以下の内容は、あくまでも耳を鍛えるということだけに特化している内容であって、次の点に注意して読んで頂けると助かります。

・あくまで僕の個人的な経験をベースにしています。
単音楽器を想定してます。ピアノやギターなど和音を奏でる楽器には向かないと思います。
絶対音感のある方にも恐らく向きません。
・楽器や歌の基礎練習(安定して良い音、声を出すための練習や、楽器なら指の練習)はここでは考慮していません。
・アドリブ部分について理論の習得、様々なスケール等の練習も考慮していません。
・ジャズはリズムが最も大切ですが、リズムについてもここでは考慮しません。
ジャズスタンダード曲を演奏する場合を想定しています。

まず好きな音楽を繰り返し聴く

・良い音楽、自分が好きな音楽を聴く
・その中で自分が模倣したいと思う音楽、演奏者の曲を繰り返し聴く
・その演奏者の楽器の音色や曲の歌い方など細かい点まで聴き込む
・脳内にいつでもその音が流れるようになるまで曲を聴き込む
・幅広く多くの演奏を聴くというよりは、気に入った曲を一曲一曲を繰り返し何度も聴き込む


曲(テーマ)を練習する

・1曲、あまり長くない曲で課題曲を決める
・その曲を暗譜して、細かいニュアンスやタンギングや奏法までマネる
・暗譜した好きな曲を12キーで演奏する(僕の場合、枯葉でした)
・原曲のキーから移調する時も譜面に落とさない
・どうしてもわからない時はアプリなど(songbookなど)でメロディーを確認する
・テンポはゆっくりから始め譜面を見ずに音を探しながら、移調する


アドリブ部分の耳コピーをする

・好きなプレーヤーのアドリブの中で、好きなフレーズをみつける
・フレーズを耳コピーする。その場合、1曲のアドリブ部分を最初から最後まで丸々コピーするよりも2小節~8小節くらいまでの短いものから始める
・そのフレーズを半音ずつ下げながら、12キーで演奏できるようにする
・基本、譜面におとさず、音を探して移調して覚える
・とにかくできるだけ譜面を見ないのが理想です


まとめ


僕が考える『耳を鍛える』練習の目指す所は2つあります。


まず、耳で音程の幅を覚える、つまり相対音感を鍛えること。音を聴いて、1音1音の音名がわかる絶対音感を努力によって習得するのは恐らく難しいと思います。でも『相対音感』であれば頑張ったら身につくんじゃね…⁈、ということ。


それから2つ目は、譜面に書いていない情報(自分が目指す演奏者の音色、音の出し方、しまい方、歌い方、タイム感……)を耳で習得して模倣する。譜面にかじりついているだけの演奏は、ただの音の羅列になってしまいます。視覚よりも聴覚にできるだけ特化するのが大切なのでは⁈ということ。


習得にはとても時間がかかるんですけどね……かく言う僕もこうして纏めてみたものの、僕自身まだまだ完成形には程遠いです。



コツコツと精進することが最も肝要かと思っています。



以上、最後まで読んで頂きまして、ありがとうございました。

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