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【創作メモ】草香江ポエトリークラブ

noteを書くの2年半ぶりくらい。

先日、灯台とスプーン「草香江ポエトリークラブ」が終演しました。
寒い中、多くの方々にご来場いただき本当にありがとうございました。

座組のみんなが本当に暖かく、楽しかった。
打上げが終わっても、終わったぞー!解散!とならない名残惜しさがありました。
また、みんなと一緒にやれたらいいなと思います。


ここ一年くらい、思いついたことや考えたことをメモするようにしていて、せっかくなので芝居づくりをする際も記録を残そうと思って、今年から自分用の創作メモを書いています。

この創作メモの中には、自分が作品に取り組む中で思ったこと、思いついたこと、考察などを整理したりしなかったりして書き連ねています。

今回、記録と自己満と演劇をやっている人への参考までにそれを載せてみることにしました。

僕は「ジュー」という役を演じましたが、他の役についても色々書いてます。

お暇とご興味があったら読んでみてくださいませ。

以下、創作メモ内容です。(稽古の時系列を整理してみましたが、多少前後してるかも)


稽古序盤(台本受取〜稽古開始前?)

メモ
追憶と継承の物語。場所と人への愛着、ふるさとについての物語

加害者家族

事件後から行方不明までの流れがやや不自然?
あやめは祖父の店シトロンを継いだ。
記事が出て喫茶店が営業できなくなった。

演出の田村さえさんに送った疑問や考察↓

以下は想像(妄想)や希望によるものなので、いちアイデアとして参考にしていただければ幸いです!
【あやめはどこへ行った?】
あやめの行き先が気になる…
ーーー
あやめは被害者遺族に償いをするため、少しでも賃金が高い仕事を求めて上京したのではなかろうか…
シトロンの管理は半ば無理やりジューに任せて連絡を絶った?

【やよいが店を再開するタイミングは?】
やよいが店を再開するタイミングが10年後くらい(現代は12年後)なのが気になる…
ーーー
やよいは高校卒業のタイミングでジューに相談しないだろうか。
あやめを待つため、ジューにシトロンを再開させてもらうよう頼むなど。

【あやめの死因について】
自殺、とするには性格的に無責任過ぎるように思う…
以下あやめが亡くなるまでの想像。(上に書いた店再開のタイミングに合わせて、一旦12年という設定を外してます)
ーーー
シトロン再開から4年後(事件から7年後)、弟の刑が執行。このきっかけで、遺族から「もう送金はいりません」とはっきり断られ、シトロンに戻ることにする。帰る直前に急に体調を崩す。搬送先で病がみつかり、先が長くないことがわかる。(病院に行かず働き続けたことが原因で発見が遅れ手遅れに)

【やよいはあやめが行方不明になったことをいつ、どのように知った?】
やよいは記事を知ったら一度店に来る気がする。
そこで店が閉まっていることを知る。
谷崎は仲違いしたまま上京して不在(連絡も無視)。
ジューはやよいにどう伝えるか迷って、旅に出て行方はわからないと伝えるなど…

【それぞれがあやめの死を知るきっかけ】
ジューは宗輔からあやめが亡くなったという知らせを手紙をもらう。
ジューは谷崎とやよいに知らせるかは迷っている。(やよいがシトロンにいることは知らない)
やよい、谷崎はジューから聞く。

【谷崎のリークに違和感がある】
リークまで行くと谷崎を大罪人にし過ぎている気がする。
そこまであやめに害意を持つのだろうか…

【記者があやめの死を知っているのは違和感あり】
記者にとっては数ある記事のうちの一つ。
12年も経って記者にあやめの死の情報が入るのは違和感がある。

というわけで以下想像。
ーーー
・シトロンを記者に薦めたのはジュー。(悪気はなく行きつけの店として紹介)
・弟の事件のニュースを谷崎とあやめが耳にする。
・谷崎は犯人(弟)への怒りを吐き出す。
・その横であやめが弟の名前を口にする。弟はそんな子じゃなかった的なことを言ってしまう。
・谷崎が激昂する。
・居合わせた記者(ジューに勧められて訪れていた)に話を聞かれて、後日記事にされる。

<ジューについて>
例によって以下想像です。
【年齢設定】
・ジューの年齢設定は谷崎と出会った時点で社会人とした方が説得力があると思う。(谷崎にとって「大人」のイメージ。谷崎の兄貴分)
・あやめとやよいが出会った時のあやめの年齢がなぞ(自分の感覚だと32歳くらい?)

【来歴についての想像】
・ジューは大学入学を期に越してきた。文学部。(あやめが好きでシトロンの近くの大学を選んだ?)
在学中はシトロンでバイトしていた。卒業後は近くの出版社に就職(文芸誌の編集者)。
・やよいに会った時にあやめの年齢を32とする場合、ジューは29くらい?
・この年齢設定なら初稿の「コーヒー入れるのが上手い」という設定は残したい。
・就職後も仕事終わりや土日にできるだけ手伝っている。
・あやめが居なくなってからはずっと行方を探している。
・きっかけとなった谷崎を完全に許せてはいない?

【一人称と呼び名について】
第六場と第八場のジューの性格が違うので気になる。(一人称も俺が僕に変わってる?わざと変えた?)
個人的にはジューの一人称は"俺"が合ってそう。あやめを呼ぶ時は"あやめさん"、谷崎を呼ぶ時は"啓一"の方がしっくりくるかも?

当時のLINE

↑(補足)改稿前は谷崎が自分からリークし、騒動後あやめさんは行方不明〜自殺の設定だった。

稽古序盤(年齢、年代整理)
やよい…15→28
谷崎…18→31
あやめ…(22→)38→50
弟…(16→)32→44
ジュー…(16→)32→44
里見…10→17
林…20
お店の閉店…12年前(旧ポエトリークラブ解散)
お店の再開…2年前
12年前 2007年
現代2019年
ガラケー2001年ごろから
スマホ2007年ごろから
LINE2011年から

稽古中盤以降
メモ
ジューは谷崎を諭していた?
ジューはあやめが行方不明になってからずっと探していた?
やよいと連絡を取らなかったのは子どもに知らせるのを躊躇ったから?
やよいは週刊誌の報道で事件を知る。
谷崎が情報を売ったのはどうやってばれた?(自分で話した?)元の脚本では一度嘘をついた。

劇的な再会のために関係性を断たせているように感じる
現状、ジューとあやめが薄情過ぎる?
谷崎には関係性を断つ理由があるけど、ジューにその理由はない
あやめには関係性を断つ理由はあるけど、やり方に違和感。帰る場所として手放さないのでは?
あやめのジューに対する信頼薄すぎないか?
ジューは宗輔に面会行くと思う

物語の時間軸の外については想像の余地を残しても良いが、物語の時間軸の中で整合性と説得力は持たせる必要がある

お菓子裏切る派だけだが、裏切らない派を出した方がよいのでは?
やよい…お菓子は裏切らない
林…お菓子は裏切る(けど失敗してもやり直せる)
湿度や温度で微妙に出来上がりが違う
お菓子が裏切らないのはお菓子と向き合ったからです」とか「愛を込めるだけじゃだめなんです。育むもんなんです」的な

この物語は誰の物語?誰のための物語?
表のテーマ?…ふるさとの在処
裏のテーマ?…裏切り、嘘、罪悪感
ふるさとは場所でもあるが人でもある

あやめさんを除くポエトリークラブのメンバーで最も大人だったのはジューのはずなのに12年間何のフォローもしないのはどうなんだろう?→事件の前に海外赴任か出張?
事件の時あやめの側に居られなかった負い目がある?
啓一の連絡先は知っている。事件後に連絡がつかなくなる(啓一が返事をしない)

あやめとやよいの「一緒にお店をしよう」という約束を知っているのは本人たちだけ

事件後、やよいは詩を書くのを続けている?書いていた、と過去形なので辞めている?

現代のジュー余裕無さすぎじゃないか
コーヒーくらい飲むのでは←余裕がなくてもよい。

大人になると亡霊が増えていく

最果タヒ
タヒは語感でつけたペンネームらしい。
タヒに他意はない笑

言葉の裏には本当の理由がある
あやめが店を継いだのは、宗輔のためというより両親から離れるため?

あやめ、ジューとあやめの両親の関係は悪い?
似た者同士みたいなやつばっかり=家族と上手くいかないやつばっかり?
あやめ、ジュー、やよい、谷崎、林、里見はそれぞれタイプの違う毒親を持つのでは

意図的かはわからないけども、この作品は親の気持ちに関しては無視している

弟はとうやってシトロンを知った?
→祖父の店というのは覚えていた

ジューはアウトローになりたいけど良い子が思いつくアウトローにしかなれない
ジューはスナフキンになりたくてなりきれなかった
スナフキン
自由と孤独、音楽を愛する旅人
昭和アニメ版『ムーミン』では理知的で静かな大人という雰囲気のキャラクター
何かと事件解決の突破口を作ることも多い知恵者的立場で活躍するためか、親友であるムーミンを始め周囲からは信頼され好かれている。

元バンドマン?←作詞

繋ぎ止めようとするとしたらジューかやよい
やよいは幼すぎるのでジューがその役割をしようとするのでは

書けなくなった→虫の知らせ?
↑あやめの亡くなった時期?
谷崎が再びシトロンに来始めたの何ヶ月前?

事件について、どこから知ったか
谷崎…電話が掛かって来た時店で居合わせた
やよい…ニュースで
ジュー…電話が掛かって来た時店で居合わせた

ジューが呼んだのではなく、啓一に呼ばれたというのはどうか
ジューは言うかどうか迷っていて、やよいとあやめとの約束を知って、あやめの死について話すことを決めたなど

現状、やよいとあやめとの約束についてはジューはまだ聞いてないのでそこに触れるのはおかしい

当時、谷崎が告げ口したことをジューとやよいは知っていた。

それぞれに知らないあやめが居る
秘密を持っている

個人的な名前予想
ジュー…坂本充(さかもとみつる) 。坂本九をもじってイジられた?

現在のジューの発言が幼すぎるのでは
元の脚本では12年前のジューは子どもカテゴリだった名残り?
修正版では32歳なので大人カテゴリに入れてよいのでは

大人の象徴
若者に対して大人ぶる振る舞い

島根を世界の果てと言ってしまうくらいには詩人

詩人は哲学者に似ている

ジューとあやめは喧嘩した?

あやめの失踪に関して、やよいにはフォローとして嘘をつき、やよいはジューの嘘(フォロー)だと察していた?
ジューには罪悪感が残る

納得も説得も合理性も要らない
スムーズでなくてよい
幻想を破壊する話
非合理劇
「非合理」には、知性や理性ではとらえきれないことという意味がある。

愛着と執着

↓寄稿したコラム抜粋

草香江ポエトリークラブについて
稽古期間、ポエトリークラブ(詩の倶楽部)というタイトルに則って、自分でも何編か詩を書いてみたりしてます。(ボリューム少なめの短いものですが)
いざ詩を書いてみるとなんとも面白く、「これは詩だ」という大義名分を得ると普段書かない(言わない)言葉が書けたりします。
きっと詩人の方々もそんな魅力に惹かれているのだろうな…なんて普段は考えないことを考えたりして、これぞ芝居の創作の面白味だなぁとしみじみ。(こういうコラムを書くことも普段はしないので…難しくもあり面白くもありです笑)
ーーー
さて、物語について…
[僕は"ジュー"という役を演じます。]
舞台となる架空の喫茶店「喫茶シトロン」には"草香江ポエトリークラブ"なる集まりが存在する訳ですが、僕はその一員として、1人の「大人」として登場します。

「大人」と書きましたが、大人というカテゴリは結構曖昧で、「成人」という枠組みはあっても大人検定も大人免許もありません。
子どもの頃に大人だ…と思っていた年齢になっても、思ったより大人ではなかったりする割に、歳を取ったら一応大人ってことにされる。不思議。

そんな曖昧なカテゴリ「大人」として、その振る舞いとは何ぞや…みたいなことなど色々と考えながら今回のお芝居に取り組んでいます。

灯台とスプーン コラムより

もう少し明るくてよい

よっ、と挨拶してみる。


以上、創作メモでした!
ほとんど雑記で、書けてない部分もあったりしますがこんな感じです。
ここまでお読みいただきありがとうございます。
別記事で、今回の稽古期間中に書いた詩も載せようと思います。
よかったらそちらもご覧くださいませ。
お付き合いいただきありがとうございました!

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