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甲骨文字 再現と展示

2016年の出来事です。

京都の岡崎に「有隣館」という我が国最古の現存する民間の美術館がある。第一、第三日曜日だけ開館している美術館である。東洋美術、中国美術、文字などに詳しい。

科挙の試験でカンニングに使ったという、下着に文字をたくさん書き込んだものの実物もここでみることができる。


http://www.yurinkan-museum.jp/



甲骨文字を再現する時に実物を探していたときここで勉強をして、東京の台東区の書道美術館や国立博物館の東洋館にある亀の甲骨文字を実際に見たりしながら、再現の可能性を探っていた。




で、実に奇跡的に再現することが出来た。
その報告をしようと電話をしてみたところ、
「何時でも結構ですから、どうぞお越し下さい」
と館長の藤井善三郎先生からの有り難いお言葉。そこで、亀の甲骨文字などを抱えて、美術館に向かったのだ。



とても驚き、とても喜んでくれた。
そして、今後、私が考えていることを話したところ、それもとても喜んでくれた。
それどころか、この私の作品を展示してくださると言うのだ。これから私の作品は3000年以上、残ることになる(^^)。



「先生、釈文を書いて下さい」
と館長先生に依頼されたので、これから書くことになります。まさか、まさか、あの由緒正しい美術館に陳列していただけることになるとは。もう、驚き以外の何者でもなく。


大学時代の恩師の佐野先生にまたご指導していただき、学生達と一緒に再現できるなんて。本当にありがたいことです。なんとなく、藁稭長者を思い出します。

前に一歩、いや、半歩でも進み出てみることが大事なんだと、改めて思います。





京都にお越しで、しかも、第一、第三日曜日に岡崎公演辺りに行かれる方は、是非、ご覧下さい(^^)。

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