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気候変動を知る 産業革命以前の二酸化炭素濃度は278ppmだった
人為的な二酸化炭素の排出によって、地球環境がどのような変化を受けたのか。その変化の基準となるのは、人為的な二酸化炭素排出が本格化する産業革命以前(pre-industrial era)ということになっている。
当時の大気中二酸化炭素濃度はいくらだったのか? 過去の空気のサンプルが今でも手に入るのが、Ice-coreである。Scripps CO2 Programに、Ice-coreで得られた過去のCO2濃度(1959年以前)と、1959年以降はハワイ・マウナロアと南極点の観測値を平均したものを全球平均CO2濃度の推定値としてつなげたグラフが掲載されている。
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数値データがエクセルでダウンロードできるので、
を、プロットしてみたのが図2である。
![](https://assets.st-note.com/img/1670915089536-gesVSsylBo.png?width=800)
1600年以前をみると、400年の増減の周期をみせながら、徐々に濃度上昇を示しているようにみえる。多くの文献では、産業革命以前の濃度の値としては、278ppmという数字で代表させて述べている場合が多いので、とりあえずpre-industrial eraにおける二酸化炭素濃度は278ppmということで覚えておけばよいだろう。
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