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思いやりは大切だけど、どう思っているかは本人に聞くのがいい

思いやる。慮る。

人の気持ちがわかる、考える。そのことが人間関係においてとても重要な役目をしているのは、わかる。

道徳の授業がとても苦手だった。話は読んでておもしろい。でもどこか、正解が用意されていて誘導されているように感じていた。”ほんとうか?”と思うこともあったと思う。

『相手の立場に立って考えましょう』はとても難しい。でも日常生活の中で、学校生活の中で繰り返し言われる。「あなたがもしこの立場だったらどう思う?」「人にされて嫌なことはやめましょう」どちらも間違っている気がする。

私がもしその人の立場だったらこう思う、でもその人がそう思うかはわからない。

その人がされて嫌なことは、私がされて嫌なこととは限らない。

もちろん、絶対に誰であろうと許されないこと、してはならないことはある。

でも自分がされてうれしいことをしたら、嫌がられることだってある。

そして気持ちなら推し量れることもできたりするが、どう考えているかまではわかることはない。実際聞いてみたら、だいたい違う。

行動から気持ちが読み取れないとき、”きっとこう思っているからこういうことをしたに違いない”と推し量ろうとしすぎて、本人が考えていたこともしくは考えていなかったことまで想像して勝手に腹を立てたり訳が分からなくなったりすることがある。

そういうときは、そっと思考をシャットダウンして、本人に聞いてみるしかない。

自分ならこう考えるから、あなたは今までこうだったから、と考えるのは危険だ。だいたい違うから。

結局はそのとき本人に聞いてみるしかないのだ。

ただ、場合によっては答えたくないかもしれないから、”答えたくなかったら答えなくていい”は必ず添えて。

好奇心じゃなくて、その人を知りたいからか目の前の課題を一緒に乗り越えたいときだけ。

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