見出し画像

【ホテル】ホテル業界で働くというコト

4月!新しい年度の始まりはいつも爽やかな気持ちになります。

今日は以前から考えていたホテル業界について書きたいと思います。

私は新卒で念願のホテルマンとなり毎日楽しくやりがいもありつつも、常に将来への不安がぬぐい切れませんでした。最初に入った会社は2年半で退職し、他業種へ転職しました。それでももう一度ホテルで働きたい、と思い現在別のホテルに戻ってきました。あくまで私が勤めていた会社であり、この状況が当たり前というわけではありませんが、実際に体験し感じているコトを私の観点から書かせていただきます。

不安かつ不満だったこと

①休日数

基本的に多くのホテル・サービス系に勤務する方は年間休日105日ではないでしょうか?その上残業は当たり前。慢性的な人手不足な上早朝から深夜(夜勤)までのシフト制。ホテル好き、旅行好きなのに思うように休みが取りづらい雰囲気でした。

②給料

基本給が低く、残業代で賄われている状況。他の業界ほどステップアップしても給料アップは幅が少ないように感じます。

③将来性・スキル。。。

どの職種についてもこの不安は拭えません。ただ、体力面や時間管理がより大変だと思いました。新卒では圧倒的に女性社員の割合が高いホテル業界ですが、役職が上がれば上がるほど男性社員の中にアシスタントや補佐という役割でついている方が多い印象です。サービスを極める!は大前提ですが、ビジネスマンとして何か身についているのだろうか、というモヤモヤがありました。

私のスキルはコミュニケーションだけかもという不安

新卒入社で2年半、猛烈に働きました。新規立ち上げホテルに配属となり、オペレーションから日々のルーティン、文言や案内地図の作成など一から行いました。0から作り上げているという実感、教育係として後輩のサポートも任されるようになり、やりがいも感じていました。ですが、その「やりがい」は私から体力面や精神面を攻撃し始め、徐々に将来の不安がよぎるようになりました。2年目に入った頃です。

なんとなく登録した転職サイト。今思えば新卒入社でスキルなんてないに等しいのに、このままホテルにいてはどこにも通用しなくなる!という不安に苛まれました。多分この仕事は一生できない、と思っていた理由は体力面だけではなく、ホテルマンとしてサービスを極めることが自分の仕事をする理由ではないと思い始めたからでした。

転職先を金融業界にした理由

転職先はホテルやサービス業以外と決めていました。もしかしたらホテルに戻るかもしれないけど、一度別の業界を体験したいと思ったから。(ある意味生涯ホテル業界にいたいという思いがあったのかも)金融を選んだ理由は

⑴モノを作らない ⑵付加価値を売る ⑶誠実さという第一印象が重要

という共通点を感じたから。第二新卒のポテンシャル採用だったため、スキルなし未経験でも採用していただきました。

一番驚いたことは、最初から給料が2倍近く違ったこと。業界によってこんなに差があることに驚いたと同時に、なぜホテル業界の給与水準がこんなに低いのかと考えるようになりました。

ホテル勤務者と金融マンの違い

共通点もあるけど違いももちろんありました。

ホテル業界は、決められたマニュアル、手順、決まりを守り、みんなで規律を守って業務に当たる。なぜなら、24時間ホテルが稼働しており、入れ替わり立ち替わりスタッフ交代するから手順を変えると足並みが揃うのに時間がかかるから。だからその完璧なマニュアルに疑問を持つことや、改善をしようとすることがあまりありませんでした。

疑問から始まる改善=付加価値を生む術であるということ知らなかった。

ホテルは付加価値を生む産業なのに、その術を知らないから給料が上がらないという負のスパイラルに陥っていたのでした。

これに気づいてから、今のホテルへ2回目の転職をしましが、前職での経験があったため将来への不安と不満は徐々になくなりました。若輩者の私が言うのもなんですが、ホテルで働く人はとても素直な方が多い印象です。後輩を持つ経験を何度かしていますが、みんな素直で勤勉、言われたことを正確に実行してくれます。素晴らしい人材だと思います。ですが、もし私と同じようにこのままでいいのかなと感じることがあったら、少しだけ反骨精神も持ち合わせてもいいのではないでしょうか。

これからのホテルのあり方とホテルマンの在り方を模索して行きます。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?