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「How are you?」

「How are you?」
「How are you doing?」

ニュージーランドに住んでいる間にどれぐらい言われただろう。

スーパーのレジで自分の番が来た時、
ホリデーパークのキッチンを使っている時、
コインランドリーで洗濯物を入れようとした時、
久しぶりにworkawayホストの方と再会した時。

今まで会ったことあるない、
興味のあるない、
そんなことはかかわらず、
そしてどこの誰かもわからず、
ただ目の前で会ったあなたに対してくれている言葉。

最近どう?調子どう?いい感じ?
ってみんな聞いてくれる。

なんで自分の調子言わないかんの?
って思ったことは一度もない。

むしろ、
みんな人間で同じ人間として生きているんだよなって思わせてくれる。

スーパーのレジで自分の番が来た時、
「How are you?」って聞かれて
スーパーのレジを担当しているとして接せられる。

ホリデーパークのキッチンを使っている時、
「How are you?」って聞かれて
この人もここで料理を使う同じゲストなんだなって思える。

コインランドリーで洗濯物を入れようとした時、
「How are you?」って聞かれて
最近雨だったし同じようにそろそろ洗濯回したいですよねって思う。

みんな同じ人間だって思えるし、
思えるからこそあまり気にしないようになれる。
顔色を窺うこともないし、変に気を使いすぎることもなくなる。

あんまり日本でこうやって思ったことない。

スーパーのレジの人は、
スーパーのレジの役割としてしか見ていない気がするし、
他のゲストや利用者に対しては、
むしろよそよそしくあまりプライベートな感じを見せようとしない。

日本では、生活の中に他者の存在を認めないようにして生きている感覚があったように思える。

そうやって自分の中に、自己という殻を作って、
他者からの介入を必要以上に嫌い、内側の自分を外にあまり見せない節がある。
もちろん自分にもあった。

それが、核家族として生活をしている文化的な背景がそうしているのか、
武士道として弱いところや情けないところを外側に見せないようにしている日本人的な風習がそうしているのか、
わからない。

でも、今回NZで生活して思った。
みんなで最近調子どう?って聞き合える世界、めっちゃ良いよ?

「いらっしゃいませ」とかも良いけど、
お元気ですか〜?って言われた方が緊張感なくて良くない?
シェア空間もみんなでなんとなく少しでも会話できていた方が、
それぞれ居やすくない?

もちろん自分の特性として外向的な部分があるからこそ、かも知れない。

だから外向的な人に対して、
これみんなちょっとは思ってることかも知れないから、みんなで「How are you?」って聞いていったら良いんじゃない?
そしたら生きやすくなるかな?

いつも他人を気遣ったり、相手の顔色を窺っているかも知れないけど、
もはや一言「How are you?」って聞いていったら、楽なんじゃない?

これは全然内向的な日本人の方に対するアンチテーゼではなく。
外向的・内向的関係なく、同じように思っている人いるんじゃないかなと思って、声を出してみた、そんな感じ。

日本にもこの文化が根付いてほしい。
人の事を気にしすぎて疲れてしまう人にこそ、こういう思いを持っている人もいるよって届いて欲しい。

まずは自分から、たまたま出会った人、目が合った人、初対面の人、
そういう人に最近調子どう?って聞いていきたいな。



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