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3週間の仕事初め/NZワーホリ🇳🇿【17週目】

 どうもニュージーランドでワーキングホリデーをしているのすけです。新しい場所での仕事も始まりました。仕事の内容とともに、ホリデーパークでの様子も振り返っていきます。


Flower Thinningの仕事

現在働いている仕事は、またキウイフルーツの農園で、
「flower thinning」という仕事をしている。

日本語に訳すと、「摘花」と書いて、
花を摘むお仕事。

冬を超えて、春になり、キウイの木に蕾がつき始めている。
花を咲かせる前に、その蕾の数を一定量減らして、栄養をバラけさせない目的があるんだと思う。

これは間引きの作業と一緒で、
花に十分な栄養を届けて、最終的に甘く美味しい果実を作ろうとしている。

期間は3週間。
キウイ畑に行くと、稀に花が咲き始めている木もあるが、できるだけ花が咲く前に蕾の時点で、数を減らしておきたい。
そのため、3週間の期間で一気にその作業を終わらせるイメージだと予想している。

先週のnoteで書いたように、この仕事はSeekaという大手の企業が管轄している仕事で、その企業が持っているキウイ畑で仕事をする。
ただ、めちゃくちゃたくさん畑を持っていて、一つの畑が終わったら次の日には別の場所の畑に移ったりして、ほぼ毎日行く場所が変わる。

仕事はチーム単位で行っていて、15~16人ぐらいのチームで各畑を担当している。おれのチームの内訳として、タイ7人・ドイツ3人・フランス2人・韓国1人・NZ1人・日本人は自分1人。
説明会でも一緒だったドイツの若い二人組とよく話してる。タイの方々はあまり英語を使い慣れていなく、あんまり話せていない。

作業自体は、二人1組でペアを作り、果樹畑の列を二人で進んでいく。
進む時に頭上にある、キウイの蕾を見つけて、三又に分かれている蕾の先から、両端の二つの蕾を取る。
力はいらず、指先でちょっと摘むとポロッと取れる。

キウイの蕾

冬のPrunningの仕事の時は、大きなハサミと手持ちのハサミを使って、
力を入れてバサバサ枝を切っていたが、今回はかなりラク。
唯一、キウイは上を向いての作業になるから、
首が痛くなるのがネック。首だけに

車中泊の生活をしている身としては、比較的ラクな作業の仕事でよかった。
これで筋肉痛になったりとか、体を酷使する作業だったらきつかった。
けど、この作業だったら全然。
ずっと時給でもあるから、追い込まなくてもお金は稼げる。
ありがたい。

別に面白みはない。
けど、太陽の下自然に囲まれて仕事できるのは清々しい。
もう既に作業内容には飽きているけど、3週間だしと思って頑張れる。

出勤は、週6で1日8~9時間。
時間は、朝7時から夕方3時半~4時半まで。
大体畑の場所は、今いるホリデーパークから20分ぐらいの場所にあって、朝6時半には出発している。
だから、5時半に起きて、22時半には寝てる毎日を過ごしている。

時給は、24NZ$。
それに、8%のホリデーペイが付く。
ホリデーペイの概念についてあんまり分からなかったんだけど、
普通は1年以上働ける場合4週間有給休暇がもらえるが、1年働けない場合は8%のホリデーペイとしてお金がもらえる、みたいな仕組み。
だから、実質ほぼ26NZ$。

おおよそ一日8時間週6日、3週間働いて、大体30万円ぐらい稼げるんじゃないかなと思っている。これで、南島まで下って、少しの間過ごせる見込み。

ただ、最近雨が多い。
先週は雨の日が4日もあった。
ずっと降り続く日はそんなにないけれど、降ったり止んだり。
雨の日にも働いたが、1日だけ休みになってしまった。
こんな感じで天候に左右されるから、どれだけ働けるか分からないのが、ファームジョブの難しいところ。

あとは、雨の日の車中泊は萎える。
服装も濡れるし、タオルとか乾かしたいものもなかなか乾かないし。

ただ、全部含めて、「まあ3週間だし」って思えたら無敵。
なんでもいける。
仕事のチームメンバーもみんな良い人だし、お金もそれなりだし、仕事に対しての不満も別にないけれど。
めっちゃワクワクして働けてるって訳じゃないんだな〜って気づいた。

朝焼けが綺麗で嬉しい

NZ人の愛想の良さ

ホリデーパークで車中泊生活をしながら暮らしていて、よかったなと思うことがたくさんある。
それは、きっとモーテルやフラットに住んでいたら出会っていなかったであろうNZの人たちやその文化に触れられたこと。

これは予想していなかった収穫。
仕事先での出会いはあるかなと思っていたけど、
ホリデーパークでも「一定期間一緒に過ごすメンバー」的な雰囲気で、よく顔を見たり、キッチンで会って一緒に作って食べたり、車で帰って時に「仕事どうだった?」って聞いてくれる人ができた。

心理的にそういう人がいてくれるだけで、なんとなくホームな感じがして、コミュニケーション取れれば取れるほど、居心地は良くなる。
週末必ずkerikeriのマーケットでお店を出店している女性の方は、金土と2泊して日曜日に家に帰る生活をしているそうで、よく一緒のタイミングでキッチンでお話ししている。ハンドメイドのヒーリングオイルや香水のようなものを売っているみたい。

他には、ここホリデーパークを拠点として住んでいる家族もいる。
彼らはマオリの方々で、おそらく季節労働者のような働き方で生計を立てていそう。詳しくまではあまり聞けなかった。
母と兄妹は大抵ホリデーパークにいて、いつも何か遊んで過ごしているが、服装的にそんなに裕福な感じには見えない。学校も行ってないみたいだ。
でも、毎日すごく楽しそう。
プールで遊んだり、一緒に料理をしたり、ふざけ合ったり。
お金についてそんなに不満がありそうには見えないし、いつもご飯はいろんな食材を使って料理をしている。

このような生活をして過ごしている家族には、今まで出会っていなかったし、ホリデーパークへ行ったとしても、長く生活していないと中々気づけない部分だったと思う。
日頃見ていた、大きい一戸建てで庭付きの家で、NZの人々は暮らしているものだと思ってしまっていたけど、いろんな人がいろんな暮らしをしているんだなって改めて知った。
多分これはどこの国でも一緒だし、多方面で同じことが言えるんじゃないかな。一面だけを切り取って、それが「〇〇人だ」って思うんじゃなくて、個々としてそういった暮らしをしている人もいるって見えるようになりたい。

この状況をなぜ知れたかというと、マーケットで出店している女性も、ホリデーパークで住んでいる家族も、どちらも相手方から話しかけてくれたからだ。
受付で助けてくれた人も然りで、NZの人たちは基本的に愛想がとても良くて、英語が下手とかアジア人だとか関係なしに、一人の人として関心を持って話しかけてくれる。
話しかけなくても、「Hi!」とすれ違った時に挨拶してくれる人の表情も柔らかいし、ホリデーパークに連れてきたワンちゃんを撫でても笑顔で「かわいいでしょ」って感じで見てくれる。

おれはそんなNZの雰囲気が大好きだ。
みんな各々の生きてる世界がある感じ。
干渉はあまりしないし、人を評価しているように思えない。
お互いの考え方をすごく尊重した上で、人情味がある。

おれはまだそんなに余裕がないし、仕事上とかでは特に人を気にして動いている場面が多々ある。
それも良い部分はもちろんあるとも自覚はしつつ、ただNZの人たちのマインドを少しでも取り入れたいなとは思っている。

この感じ、忘れたくないな〜。
少しでも記憶に留められるように、思ったことはこのnoteに溜めていく事を続けていきたい。


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