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小さくなれるし元にも戻れる!‥だけが至高のアクション 映画「アントマン」(感想)

 ついに「アントマン&ワスプ」が公開され、ヒーロー志望の私としては観に行きたいのだけど1作目を知らないので借りてきた。小さくなるひとが何かして勝つやつでしょ!知ってる!

 アントマンというのは、モノを小さくするすごい技術を開発したひと(ピムおじさん)が、実用のためにつくったスーツを着た人間を指すらしい。この技術を軍事利用しようとする弟子の研究データをぶっ壊そうぜ!という作戦に担がれたのが、オーシャンズみたいでルパン三世みたいな元強盗犯スコット。

トニー・スタークの悪口をいうやつは許さない

 スコットが「なんで俺やねん!そういうのはアベンジャーズに頼めや!」とピムおじさんに訴えたところ「スタークみたいなやつにこの技術をやれるか!」と返ってくる。ちょっと待て。いまスタークの悪口言ったな?!

 そのうちエンジニアの観るべき映画〇選みたいなのを書くつもりだが、わたしはトニー・スタークが大好きなんだ。アベンジャーズではとくに嫌味なおっさんみたいになってきてるけど、あれだけの大企業の社長でありながら彼自身がものすごく技術力の高いエンジニアで、1からアイアンマンを作って改良して製品化し、アイアンマン3では全てを失ってもまたゼロからエンジニアとして立ち上がる、そういう実直で正義感に溢れるエンジニアなの! まあここでアベンジャーズに頼んじゃったら話すすまないのは分かるけど、お前の言ったこと、わたしは忘れないからな。

物量がすごいちっちゃいものクラブ

 アントマンって、小さいからそう呼ぶに留まらず蟻も使役するのね、知らなかった。ピムおじさんのすごい技術で脳波をなんやかやして蟻に指示を出す。多様な蟻の種それぞれの特性を活かした作戦に胸が躍る。「もう早送りしていい?!」「いやだめだバカか」と画面の前で勝手に興奮と理性が戦っている。こういうときは一旦ハーゲンダッツを食べよう

 蟻の軍勢とアントマンが疾走するときの音がまさに、馬の大群が襲歩(競馬のように馬が全速力で駆けるときの歩様で、ダカダカいう)で押し寄せるような迫力! 蟻の鳴き声って聞いたことがないけど、草食動物がいきり立ったいななきが方々からあがりめちゃくちゃアツい。すごくミクロな世界でも関係ない、圧倒的な物量で鳥肌立ちっぱなし、拳握りっぱなし!!

こんなにスケールの小さいアクション映画みたことない

 世の中にはミュータントでNINJAでティーンエイジャーの亀なんていう属性全部盛りみたいなヒーローもいるが(わたしはこの亀たちも大好きだぞ)アントマンは至ってシンプルだ。スーツを着て自在に小さくなったり元のサイズに戻ったりしながら暴行するだけのアクションが、もうめちゃくちゃ面白い。ありとあらゆる拡縮アクションをこれでもかと見せてくれる。ちょっといいホテルで友人とアフタヌーンティーをして、おいしいお茶が飲み放題、おいしいお菓子が次から次へと運ばれてくるあの感覚。もうおなか張り裂けちゃう! でも食べちゃう! だって楽しいんだもん!!

まとめ

 全然下品でもブラックでもないゆる~いジョークが、分かりやすくクスッと笑わせてくれる。スコットの家族、ピムおじさんの家族を緩やかに描きながら進んでいくストーリーもとてもあたたかくて、私、何もいうことがありません!!(トニー・スタークの悪口言ったことは忘れてないけどな。) 加えて最高の拡縮アクションをこれでもかと見せてくれて、こんなに楽しむだけ楽しんだのは銀河ヒッチハイク・ガイド以来かもしれない。ご馳走様でした! もっとください!!

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