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猫の海外移住で苦悩した話

最近、嫁と共に日本からオーストラリアに移住しました。

飼い猫のミアさんも一緒に移住したのですが、移住のストレスで病気になった経緯があったので、備忘録として記事にします。(現在のミアさんは元気です)

◾︎猫の引越し
ペットの引越し委託を行いました。

・自宅から空港の移動
・ペット貨物によるフライト
・到着後、隔離施設への移動
・隔離施設での生活
・隔離施設から移住先の移動

ここまでを一式で依頼するプラン。
費用は高くつきました…

◾︎病気の疑いが出たのは隔離施設
隔離生活は10日間、疫病を持ち込んでいないか?といったチェックなので、そこそこ長い。(オーストラリアの制度なので必須です)

隔離期間中は、施設の担当者から1日1回、時間不定期でミアさんの様子がメールで届きます。(当然ですが英語です)

2日目の連絡で「ご飯を全く食べない」旨の連絡が届き、私たちは不安に襲われました。住環境の変化によるストレス?風邪等の病気になった?フライトで病気を貰った?などなど、想像しか出来ないので不安でいっぱいに。

ひとまず、カリカリ系のご飯をずっと食べていたミアさんにウェット系のご飯を出していた事が分かったので、カリカリ系に変更をリクエストしてみる。

しかし、3日目も何も食べずの状態。何か出来ることはないかと相談したところ…

・新たなご飯の購入
・ペットドクターの派遣

この2つ手段としてあがりました。どちらを選んでも費用は飼い主が負担します。(ご飯は持ち込めないので、オーストラリアの通販を利用して隔離期間に送るしかない)

カリカリ系のご飯も食べ慣れているラベルとは異なるので、「新たなご飯の購入」で様子を見ることに。

だがしかし、4日目で事態はさらに悪化。食べずの状態が続き過ぎて、ついに嘔吐の症状が出たと連絡を受ける。(詳細を聞いて、胃液が出たと想定しました)

こうなると流石に様子見は続行出来ないので、ペットドクターの派遣を出しました。幸い、その日のうちにペットドクターが駆けつけてくれて、吐き気止めの処方をして貰えることに。

5日目、新しいご飯も届き、吐き気止めも効いたのか少しご飯を食べたという連絡が届く。

最悪の事態を避けた可能性は見えて、少しだけ安心しました。(とはいえ、心配な状況は変わりません)

6日目以降はミアさんの様子を気にしつつ、私たちもフライトでオーストラリアに向かい、先に移住先でミアさんの到着を待つことに。

◾︎隔離期間が終わり再開
なんとか、隔離期間を終えて引越し先でようやく再会を果たす。

久しぶりに会ったミアさんは痩せていて、この移動期間にどれだけの負担がかかっていていたのか、その姿を見ただけで察するレベルでした。

ご飯を出したら、すぐにガツガツ食べて、水を飲んで、私たちの姿を見て喜びの声を聞かせてくれました。この時は心底ほっとしました。あぁ…良かった……と。

けど、それだけでは終わりませんでした。

◾︎移住してからの危機
初日は少し元気な姿を見せてくれて、ご飯も食べてくれましたが、残念なことに12時間後ぐらいに嘔吐してしまいました。

それ以降、ミアさんはご飯を食べず、水も飲まない状態になってしまいました。

ご飯を砕いてみたり、ふやかしてみたり、試してみるが食べてくれません。移住直後は警戒して食べない猫も居るという話がネット記事に載っていたので、ストレスが原因だろうと再び様子を見ることに。

ご飯をふやかした時の水だけは舐めてくれたが、それだけ。飲まず食わずの状態が続きました。部屋で過ごす時は暗がりに隠れて箱座りするだけです。鳴き声もあまり聞こえません。

状況は良くならず、翌日から下痢と嘔吐の症状が出始めたので、流石にストレスだけの問題じゃない可能性を考えて直ぐに動物病院へ連れて行くことに。

診断の結果、酷い脱水状態という話になったので、点滴を打つことに。(血液検査もしましたが、血液の面では問題なし)加えて、吐き気止めも処方。他の薬の処方も考えたがミアさんへの負担も気になったので他の薬は投薬しないことに。

帰宅後、少し元気を取り戻したのか鳴き声を上げるようになりました。これで、明日から良くなれば…と、期待していましたが。吐き気止めが切れた頃合いで再び嘔吐の症状。

再び動物病院へ。点滴を打たせる判断は避けたかったので、今度は吐き気止め、食欲の回復、胃腸薬、ゲリ止め、これらを自宅でも投薬できるように数日分の薬を貰うことに。

◾︎ようやく回復に向かう
貰った薬を飲ませるようになると、ようやく食欲が回復したのかご飯を食べるように。噛む力が弱っているので、砕いたご飯を好んで食べる傾向にありました。

数日間、薬を飲ませて様子を見ていると、徐々にご飯を自力で食べて、体力がついてきたのか水もしっかり飲むようになり、ようやく元気を取り戻しました。

◾︎まとめ
移住によるストレスで、ミアさんには大変つらい思いをさせてしまいました。

今回の件での勉強は脱水による危険性。

もっと早く気づいて水を飲ませる努力をもっと一緒に頑張ることができれば、少しは症状を軽くできたかもしれない。

・脱水症状が悪化する

・食欲がなくなる

・体力が落ちて自分で水が飲めない

・脱水症状が更に悪化する

この流れにハマるとペットドクターの助け無しに回復させることは困難になると思われる。

最初はオーストラリアの水は飲めないのか?警戒してる?ストレス?とか、環境的な要因を想定して見守る選択肢を取っていたが、回復後はオーストラリアの水もガブガブ飲むようになったので、水を飲まなかったのは体調的な要因だったと思える。

もし、同じように猫を連れて海外移住を考えている人がいれば、この話が少し参考になれば幸いです。

◾︎あとがき
ここまで長い話を読んで頂きありがとうございます。

もう少し、付け加えたい話があるので、書き加えておきます。

◯フライト
今回のフライトは、「日本→シンガポール→オーストラリア」というルートでした。

スケジュールにすると…
・日本→シンガポール(夜から朝)
・シンガポールで休憩(朝から夜)
・シンガポール→オーストラリア(夜から朝)
…ということで、出発から到着までに2日かかっています。

コロナの影響で直行便が無い状態だったため、やむを得ず今回のルートを選択しましたが、できる限り直行便を選んであげることで、より負担を減らせたと思います。

◯自宅投薬はかなり難しい!
投薬は液体状の薬を飲ませるか、固形状の薬を飲ませるか、この2種類。どちらも無茶苦茶苦労しました。。。

最初は液体状の薬を少しずつ飲ませる方法を取りましたが、味が嫌いなのか飲ませると大量によだれが出ました。至るところによだれを垂らして、それは大変でした。。。

ので、実は固形状の薬が欲しい!と、追加で薬を貰いました。

が、これも苦戦しました。薬を飲ませようとしていることがバレバレで、口を開けようとしても「いーやーだー!」と、聞こえるくらいに口を開けてくれません。

1度、口の中に入った!と、思って安心したら歯茎にズラして隠してたようで、しれっと吐き出しました。これは流石に笑いました。賢いんだよな…

何度か苦戦を繰り返し、飲ませる時のコツとして理解した事は頬骨を掴むようにして上を向かせること。ただし、強く握るのは首を痛める可能性があり、かわいそうなので力は入れないこと。

youtubeの動画も見ましたが、あんなに上手にいきませんよ。。。まじで。

心配な方は事前に好みの薬の飲ませ方を確認しておいた方が良いと思います。後から「どうやって飲ませればいいのー!?」と、苦戦してると飼い主も猫も辛いです。

◯猫砂
猫砂事情も全然違うので要注意です。ほぼ砂だったり、大粒すぎたり、好みに合う猫砂があるかどうかは事前に調べられると良いと思います。

◾︎最後に
元気になってからのミアさんは、いたずらも多くなりました。トップの写真はそんなミアさんの最近の写真です。

ここまで読んで頂き、改めてありがとうございました。

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