見出し画像

対象者の考え方の変化には敏感でありたいという話。

色々考えることがあってキャパオーバー しかけた。いや、運転中赤信号なのに突っ込みそうになった(なんとか停止線で止まれた)時点でおそらくしている。あと久しぶりに嫌な夢を見て夜中目が覚めた。といっても内容は朝起きたら覚えていないので大したことはなかったんだろうけど。

こういう時こそ良かったことを記録しておこうと思う。

先日の毎週行われているPTの症例検討会中にOTである自分の名前が聞こえてきた。しかも何事にも根拠を用意して、理論立ててお話される、絶対叶わないと思わせられるThe できるPTさんの口からだった。

詳しくは分からないが、難渋している症例さんの発表に対する意見として、「本人は何を希望しているの?〇〇さんよく本人のニードと現状の乖離についても評価してるけど…」と私の名前を出していただいたのである。一字一句覚えてないが、本人の希望と今やるべきことを擦りわせないと〜といった内容の意見だった。

嬉しかった。たまたまその意見していたPTさんとペアで1人の患者様を担当しているのだが、つい先日その患者様に対してADOCにて評価したのである。その時のカルテ記載を読んだのだろう。

独居で転倒歴も多数あり既往の脳梗塞によって高次脳機能の低下も認めるBさん。リハ介入当初は最大介助で起居や移乗+下肢骨折あり固定中のため全荷重困難であったがBさんは「今家帰ってもなんとかなるでしょ」「自分がなんで転ぶのか分からない」とのこと。今の入院生活で困っていることを聞くが「ない」と答える。重要な作業について尋ねると身の回りのことは特に挙がらず、調理や掃除等が挙げられる。

面接をしてみて、その人の考えとか捉え方が見えてくるのって凄くワクワクする。「この対象者さん現実離れしたこと言ってるよ〜」ではなくて、なんでBさんは家事動作に価値を感じているのか?とか、どのようにOTが今優先すべきと考えられる作業を対象者に説明するのか?など考えると、自然とコミュニケーションも弾んだ。

〝対象者から重要な作業が引き出せなかったら面接は失敗ではなく、重要な作業に目を向けることができない状態もいうのもそれはそれで評価結果〟というの内容を本で読んだ時なるほどなぁと思った記憶がある。私のまだまだ浅い経験上だが、急性期はこのような対象者は多いよな〜という印象。だからこそ今困っていることを聞くのは大事なことだと思う。対象者は自分自身をどう捉えているか、この先について何を考え始めているか。急性期だからこそ対象者の考え方の変化には敏感でいたい。

相当嬉しかったので、PTさんが名前出してくださった時、一人でカルテ打ちながらマスク下で絶対にやけてた〜!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?