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20年前のわたしへ。

2003年5月16日。
世界から色が消えたわたしへ。


無理に元気に見せようとしなくていいんだよ。
悲しいときは、とことん悲しんでいいよ。
そうしないと、心に歪みができちゃうからさ。
そして、変に悲しみを引きずっちゃうからさ。


元気に見せようとしても、
結局つらかったじゃん。
なんかずっと空回りしてたじゃん。


誰にどう思われてもいいんだよ。
なんて言われようと、悲しいんだからさ。


そうして、とことん悲しんだ後に、
もしも自然に笑える日が来たら、
笑える自分を責めなくていいよ。


ごはんをおいしいと思える自分も、
ぐっすり眠れる自分も、
誰かを素敵だな、好きだなと思う自分も、
いていいんだよ。


きっと、先に旅立ったあのひとも、
それを喜んでくれるから。


20年前のわたしが
いまのわたしを見たら、
びっくりするだろうか。
軽蔑するだろうか。
笑うだろうか。


先に旅立ったあのひとが
いまのわたしを見たら、
どう思うだろうか。


夫とも仲良くしていたあのひと。
わたしと結婚したのが夫だと知ったら
「まさかの相手🤣」
って笑うかな。

でも、いちばん信頼できる人でしょ😊


そう胸を張ってあのひとにも言える。


あのひとがいなくなって、
モノクロになったわたしの人生を
少しずつ彩ってくれた夫。


そのことを
薄情かもしれないと思ったこともあるけど、
わたしは生きていて、
わたしの時間は進んでいて、
だから、薄情とかじゃないんだと思う。


そう思えるときが来た。


きっとだけど、
それでいいんだと思う。


5月16日は、
毎年どうしてもセンチメンタルになる日。


20年前のわたしへ。
あの頃よりシワも体重も増えたけど、
わたしは幸せに暮らしてるよ。
カラフルな人生を歩んでるよ。
大丈夫だからね。



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