見出し画像

大阪第一ビルにあるマヅラ喫茶店で愉しむクリームソーダ【梅田ダンジョン】

※この記事は2018/06/01に執筆した、前ブログ記事からの引用です

ごきげんイカが?イカ子と申します。

みなさま「梅田ダンジョン」をご存知ですか?

その名の通り、ダンジョンのように入り組んでいる「梅田駅地下街」の事を指します。

目的地にたどり着くまで、何度も階段を上り下りさせられ、挙句の果てに袋小路。そして、行き止まり。

あらゆる場所で増改築を繰り返したがゆえに、もはや玄人しか攻略することのできない超難解な構造となっているのです。

この梅田ダンジョンの中でも、北新地方面に位置する「大阪駅前ビル」、第1から第4まである。

ぐるりとこの界隈を歩いてみると、同じチェーン店や似たような光景に遭遇する。

画像1

あれ……

画像2

今私は……

画像3

どこにいるんだっけ?

画像4

さっきもここ通った気が……

画像5

デジャヴ状態に陥るのである。


昭和のにほひ香る、純喫茶

そして「第1ビル」にずっと姿を変えず佇んでいる一つの純喫茶があった。

それが、こちらのマヅラ喫茶店

画像6

戦後1947年、この場所が闇市だった時代から続くお店である。

四つ葉のロゴは、年季を感じさせるデザインである。

画像7

こちらの気合の入ったシルクハット男性の像。

「Jonnie Walker」という文字が書いてあるが、世界的に有名なスコッチ・ウイスキーブランドの名前のようだ。

歩いてて、これが突然現れた時の、存在感たるや。

画像8


名物のオーナーがお出迎え


画像9

入り口では、こちらの可愛いおじいちゃんがお出迎えしてくれる。

「いらっしゃいませぇ〜」

餃子の王将の新人研修にも負けず劣らずの、声の張りよう!


何でもおじいちゃん、こちらのお店のオーナーさんでいらして、御年97歳であるというから驚きだ。


まるでそこは昭和キャバレーのような雰囲気

画像10

中に案内されると、昭和のキャバレーを彷彿させるかのような、煌びやかさが目を引く。

今にでもホステスのオネイサンが席に付いてくれそうだ。

いや、そういうシステムはよく知らんけどな!!

画像11

平日正午の客層は様々だった。

男女で歓談を楽しむ方もいれば、ちょっとした打ち合わせで使っているサラリーマン風の方も多い。

お昼休みの時間と被っていたので、食後の一杯を愉しんでいる方もいたかもしれない。


画像13

「コーヒー250円でやらせてもらってます」がウリのこの店。

(追記:2020年6月現在は一杯300円に値上がりしている。それでもかなり安いんだけどね。)

コーヒー他にも紅茶やコーラも同じ値段で提供されており、そこらのカフェチェーンと何ら変わらないお値段でいただける。

お子ちゃま舌の私は「クリームソーダ」に一瞬で心惹かれ、即決で注文した。

IMG_20180530_124728のコピー

少し見にくいが、メニューの裏面である。アルコールメニューも少し揃っているようだ。

「パソコンの使用はご遠慮願います」

との注意書きがあるので、自習目的で来ないように気をつけよう。

画像14

こちらがクリームソーダ。こういうとこくると、つい頼んじゃうんだよなぁ〜。

この時ふと、阪急梅田の三番街にある「ミツヤ」というお店で初めてクリームソーダを口にした瞬間を思い出した。

当時8歳、母のおすすめで「クリームソーダ」を飲んでみたら、あまりの美味しさに絶句してしまった。

なぜか、それまで私は炭酸飲料というものを飲んだことがなく「何でこんな美味しいものを、もっと早く教えなかったんだ」と母を問い詰めたことがあった。

大人になっても、変わらず美味しいですねぇ。

半分ぐらいソーダを飲み干したら、クリームを混ぜてシャバシャバすると、甘さとは違ったまろやかさが出る。

長居するのもアレなんで、飲み干したあと、ソサクサとお会計へと向かった。

昭和の置き土産を取りに来たかのような感覚に


この店は昭和生まれでなくても、昭和にタイムスリップしたような居心地が味わえる貴重なお店です。

店員さんの心遣い、バリバリ現役な97歳オーナー、煌びやかな調度品。

昭和時代の置き土産を、純喫茶空間で味わえます。

日常でふと心が寂しい時、なにか空虚な時。

この店に来て、遠い思い出に心を馳せてみるのはいかがでしょうか?

マヅラ喫茶店
住所:〒530-0001 大阪府大阪市北区梅田1丁目3−1 大阪駅前第1ビルB1F
営業時間:9:00~21:00、日曜・祝日定休
喫煙・禁煙:全室喫煙可
電話番号:06-6345-3400



この記事が参加している募集

少しでもあなたの心に響いたら嬉しいです🌼