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それは単なる知識(量子力学)

私たちは「知識」と「理解」を混同します。
技術をやるには知識だけでは使い物になりません。
理解が必要です。

例えば、量子力学のビットの説明です。
何をみても、ほぼこういう感じの説明が書いてあります。

- 古典ビット:「 0 」または「 1 」のいずれかの値を持つ
- 量子ビット:「0」と「1」を同時に表現できる

私は、この量子ビットの説明は、全く説明になっていないと思うのです。
イメージできないからです。
どんなものでもイメージできなければ理解はできません。

「0」と「1」を同時に表現できる、を何故イメージできないのか説明します。 なんか量子という訳のわからない物だからそうなんじゃない、と思ってはいけません。 どうしてそうなるかとか、原理などはどうでもいいのです。

0、1の演算がどうなるのか、だけを考えればいいのです。
それを考慮して、「0」と「1」を同時に表現できる、をイメージできますか? 0と1が混ざって動き回っている状態をイメージしなさい、と言う事じゃないんですよ。

では、じゃんけんで「グー」と「チョキ」を同時に表現できますと言われたら、
どう考えますか。

具体的に考えてみます。
量子力学にならって、「グー」でもあり「チョキ」でもある(✊✌️)状態で、
じゃんけんに望むとします。

相手がパーを出しました。自分の手は(✊✌️)なので、チョキの方を出して
勝利! なんて都合のいい事はできませんよね。
相手から文句を言われます。

(✊✌️)状態は、じゃんけんをする直前までの状態で、結局はチョキを選択しているわけです。 どちらかを選択しなければじゃんけんが成立しないので当然の話です。 グーでもありチョキでもある状態なんて作れないわけです。
「0」と「1」も同じ事です。 0か1どちらかに決めてもらわないと演算できないのですよ。

ですから、量子ビットの「「0」と「1」を同時に表現できる」なんて、単なる使えない知識に過ぎなのです。 

では、「0」と「1」を同時に表現できるとはどういう事なのか。
それはここで説明しました。

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