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アルコール依存症で亡くなった親友 #19 携帯決済を使い始めてから生活が圧迫した

携帯電話には、携帯電話で買い物をして来月支払う携帯電話の利用料金と一緒に請求されるクレジットカードみたいな決済システムが備わっているけど
春樹君はそれを利用してから生活が圧迫されていったように感じる。

お酒の影響なのかもしれないけど
春樹君はお金の管理だけはとても苦手に見えた。

携帯電話の決済システムを使う以前の生活は普通に回っていた。
余裕ある生活ではないけど
ギリギリ生きているような雰囲気はなかった。


親友がいつもより裕福に暮らしていて不思議に思った

ある時、なんで今月こんなにお金があるんだろう?と
不思議に思った時期があった。
当時はフードデリバリーサービスが流行り出した頃で
あちこちのフードデリバリーサービスが
初回のみだけどかなりお得なクーポンを出していることが多かった。
最初は、それを利用しているのだと思ったけど
それにしても何度も出前を取っていて
どうしてだろうと疑問に思った。

支払えるから買い物するのだろうし
何を買ってどう過ごすのかは春樹君の自由だから
僕は何も言わなかった。

その後、この頃から携帯電話決済を使用していたことを知った。
今月使ったお金は来月に請求される、それは
最初の1か月だけ、いつもより多くお金を使えると考えることもできるけど
次の月からは先月使った分、今月の生活費が減る。

携帯電話決済の使用を知った時に僕は不安を抱いた

僕は携帯電話決済を使っていることを知った時に
モヤモヤした。
親や僕から借りているうちはまだいいけど
クレジットカードや、それと同等のものに
春樹君は絶対に手をつけてはいけないと思っていた。

お金を何にどう使うかは春樹君の自由だけど
支払えなくなって僕を頼られたら困るから
僕は春樹君に、携帯電話とクレジットカードだけは
絶対に延滞しないように最優先して払うように言っていた。

携帯電話代を一回だけ僕が立て替えてリセットすれば
生活の圧迫から脱することができたかもしれないけど
それをやってしまうと僕も
また携帯決済を使ったんじゃないか?と考えて疲れてしまうだろう。
春樹君は使えるお金があればあるだけ使ってしまうし
絶対に使い切ってしまう。
一度リセットしたってまた携帯決済を使うだろう。
だから携帯電話決済を前提に生活するのがいいと思った。
良くはないけど、それが無難だと思った。
そうすることによってお互い疲れない。

現金で渡してはいけない

個人の性格にもよるのかもしれないけど
少なくとも春樹君には現金で渡してはいけなかったと思う。
必要なものがあるなら現物支給か、
お会計についていって目の前で払うくらいしか
僕には対策は思いつかない。
周囲の人にも自分のやることがあって
毎回現物支給、会計を確認して現地で支払うほど
つきっきりにはなれない。
しかし、本当に寛解するまでは
誰かがつきっきりで面倒を見ないと
破滅に向かってしまうと感じる。

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