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画像認識プログラムを作ってみよう - はじめに

 ひと昔前の画像認識と言えば、高度な知識を要するアルゴリズムで開発したソフトウェアを、高価なグラフィックボードを搭載したコンピューターで稼働させることにより、貧弱な光学文字認識(OCR)を実現する程度が一般的でした。
予めコンピューターに認識させておいたフォントの解読でさえうまくいかない場合もあり、手書き文字の認識は困難を極めました。

 ところが2012年6月、画像認識を飛躍的に発展したことを示唆する、重大な事件が起きます。
Googleが「教師なし学習」で「猫」の画像をコンピューターに学習させることに成功したのです。これが、ビッグデータとパターン認識による第三次人工知能ブームの成果を顕著に表現する結果になったとも言えます。
この画像認識の技術は、現在、Webサービスとして提供されており、誰もがかんたんに画像認識プログラムを開発できるようになりました。

 画像認識の技術は、日を追うごとに向上しています。それは、より多くのビッグデータの蓄積と高度な処理能力を保持するコンピューター、さらに世界中の天才たちによってより精査され続けるアルゴリズムによるものです。
今後ますます発展していくことが、大いに期待されます。

 本書が、画像認識を利用したシステムの構築にお役に立てれば幸いです。


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