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常識って言葉、やめませんか。

昨日の記事でグルテンフリーのおやつの試作を始めたよと書きました。
今日はそのことで気づいたことを書きたいと思います。
おやつのことではなく、プロとか素人とかの話です。

aiueomiseは開店してから2年ちょっとのペーペーです(ペーペーって言いますか?)。
これまで妻がおやつを作り続けていますが、製菓専門学校を出たわけでもなく、どこかでパティシエをやっていたわけでもありません。
ズブの素人が始めたと言っても過言ではありません。
少しだけ補足すると、妻の製菓の経験値としては、お店オープン前に隣町のカップケーキ屋で半年くらいアルバイトしていたというくらいです。たまたまカップケーキ屋だったということで、焼き菓子屋を出すことを決めていたわけではありません。
また、おやつづくりが趣味だったわけでもなく、焼き菓子屋を出すことが夢だったわけでもありません。
確か漫画家が小さな頃の夢だったと聞いています。絵はそこそこ上手いですよ。

ということでaiueomiseは素人が始めた焼き菓子屋という見方もできるわけです。
そこから試行錯誤を重ねて、甘すぎない(食べても罪悪感が少ない笑)、体にも優しいおやつということをコンセプトにしてやってきました。
今と比べればおやつの形も出来映えも素人でした。
別にこれが悪いと言いたいわけではないのです。
逆にズブの素人が知らない世界に入っていくというのがいいなあと思うのです。

どういうことか。
まず、製菓専門学校を卒業して、お菓子屋に就職して、経験を積んで、独立するというゴールデンコースを歩んだ人は、その人の焼き菓子に対する発想は他のパティシエと同様の思考に基づく一般的なものになると思います。
しかし、素人はそういう製菓業界の常識を知りません。ただ、製菓への情熱を持ち、自分なりに勉強をしている人が入ってきたらどうなるでしょうか。
「あいつはこんな常識も知らないのか」「そんなことは普通やらない」などと上司や同僚から言われてしまうかもしれません。
これはある意味、イノベーションの機会損失になっているのではないかとも考えられます。

常識はずれのこと=間違い、ではないと思っています。
今まで誰もやろうとしなかったことは革新的なことかもしれません。もちろん試してみなければわかりませんが。
常識という洗脳によって革新的なアイデアを切り捨ててきたのが今の日本かもしれないです。
だから素人だけど自分で勉強して学んできた人というのは発想が豊かになり強いんじゃないかと思います。

話を戻します。
妻も素人から初めて自分で努力して学び続けています。
今もわからないことがあればその度に勉強です。
製菓業界の常識は知りませんが、それでもお店はできるということは妻が証明していると思います。

「素人であるがプロみたいな存在」はとても大事だなあというお話でした。
僕も大工になり2年目ですがまだ右も左もわかっていません。それでも任されれば自分なりに考え、失敗し、考え、また失敗しと繰り返しています。ただ自分で考えたことは一生ものだと感じています。強く焼き付いているというか忘れないというか。
最近は常識ってなんなんだろうかって思うことがよくあります。
常識なんていう言葉はない方が世界がもっとおもしろくなりそうな気しかしていません。
みんなで常識を打ち破っておもしろい世界にしていきましょう!

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