女性プロデューサーが名刺交換で思ったこと
はじめに
アイドルマスターの界隈では、ファンのことを【プロデューサー(P)】と呼び、ファン同士の交流として【名刺交換】という独自の文化が存在します。ファン同士の交流に、このような便利なツールがあるのはとても助かるし、名刺を作ることも、受け取ることも、会話をすることも楽しいことだと思います。
しかし、先日のライブが終わったあと、Twitterで出会い厨被害の声を上げたり、名刺交換を通して不快な思いをしたと言う女性ファンの声を度々目にして悲しい気持ちになったし、
私自身も過去に嫌なことがあって、今はもう名刺交換を辞めてしまった側の人間なので、思うことを整理してみようと筆を取りました。
※注意※
ここに書かれていることは、あくまで個人の感想です。そんな考えもあるんだな〜程度に読んでくださると幸いです。
私の名刺交換の目的
① 担当アイドルの素敵な姿を見てほしい
私は、デレステのMVでのお気に入りのシーンのスクショをベースに名刺を作っていました。
名刺交換して「(担当アイドルの)笑顔が可愛いですね」って言ってもらえたときは、とても嬉しかったです。
② 同じ趣味のお友達がほしい
デレマス現場に行き始めた頃は、全く知り合いがいなかったので、名刺交換を通して今後仲良くできる人がいたらいいなぁという気持ちで始めました。
天地がひっくり返っても、異性との出会いを求めるためにはやっていません。
名刺交換でいいなと思ったこと
・他担Pからのアイドルの宣伝
他の人が誰を応援しているのか知れるのが楽しいですし、名刺やお話を通してアイドルちゃんの魅力を知れるのも楽しいです。
「○○ちゃんをよろしくお願いします!」って一言をくださる方もいて、プロデューサー業やっててすごいなぁって思いましたし、応援されているアイドルちゃんはきっと幸せだろうなぁってほっこりしました。
・同担Pとの会話
同じアイドルを応援しているPと担当の良さを分かち合えるのは至福の時です。
私はP歴がまだ浅いので、過去のライブでの良かったところなどを教えてくださる方もいて、とても勉強になりました。
あと、同担他担関係なく、多種多様な名刺のデザインを見るのが楽しかったです。みなさん愛を持って作っていらっしゃるんだな~って感動しました。
こんな風に楽しいことばかりだとよかったのですが、いろいろあって疲れてしまったので今はもう名刺交換を辞めました。
私が名刺交換を辞めた理由
名刺交換をしていた頃は、律儀にもらった方全員をフォローしていました。
世の中にはいろんな人がいます。たくさんの人と繋がることで、合わない人とも繋がってしまいました。
・距離感のない人とつながってしまった
これが一番問題になっている人種だと思います。
異性からのDMの連投、趣味とは関係ないプライベートに関する質問、執拗に通話に誘われる、Twitterやゲームのログイン時間を監視される、など。
きっとあちら側としては仲良くなりたかっただけで悪意はなかったのかもしれませんが、やられると結構メンタルを削られます。
・TLが荒れてしまった
何をつぶやこうが自由なのですが、趣味きっかけで繋がったのに、政治や思想に関するツイートやニュースのRTばかりの人が昔いてウッってなっちゃいました。
あと、不特定多数と繋がったけどその後ほとんど交流していないから、はたして名刺交換に意味があったのだろうか…?と、あるとき虚無ってしまいました。
以上のことがあって、疲れてしまったので名刺交換を辞めました。
名刺交換する側が気をつけること
名刺交換はしたいけど、どうすればお互い気持ちよくできるのか、
私なりに考えたことをまとめます。
・「名刺交換希望」プレートを掲げている人にだけ声をかける
それ以外の人は名刺交換を受け付けていないと思ってもよいのではないでしょうか。(特に異性に対しては。)
名刺交換をしたくないだけでなく、単純に初対面の人からいきなり声をかけられるのが苦手な人もいると思います。
・無理やり繋がろうとしない
女性が「名刺を持っていないです」と言ったら、しつこくTwitterアカウントを聞かれたという事例もあるそうで、びっくりしました。
めちゃくちゃ極論だし、人によるとは思いますが、「名刺を持っていない」は「あなたと繋がる気はありません」と同義であると受け取ってもよいかもしれません。
初対面で共通の趣味がある以外に、どんな素性の人なのか全くわからない状態でいきなり繋がるのは、実はかなりリスクがあることだと思います。
名刺を渡したあとに繋がるかどうかは、相手に任せた方が良いと思います。
・プライベートに関わる質問をしない
これ、距離感のおかしい人がよくやることだと思うのですが、いきなりプライベートのことを聞くのは、人の心に土足で踏み込むのと同じです。かなり失礼な行為です。
オタクとして現場に来ているのだから、プライベートの詮索は御法度です。
ここまで書いたのですが、本当にヤバい人はそもそもこんなブログ読まないし、理解もしないと思います。
なので、ある程度は自衛をしないといけないかもしれませんね…かなしい…。
出会い厨への対策(ライブ現地編)
・連番者、仲の良いフォロワーさんなどと複数人で常に行動する
一人でいるよりは安全なはずです。何かあっても誰かが助けてくれる環境を作ることが大切です。
グループで雑談している(名刺交換は一切していない)のに、突然声をかけてきて名刺を差し出してくるメンタルつよつよ人間もたまに現れますが…。
・開演時間ギリギリにライブ会場に到着する
これはオタクとの交流ができなくなるので悲しい手段にはなりますが、物理的に出会い厨に会う確率を減らすには有効だと思います。
さらに、こちらのブログに書かれている対策がかなり有効だと思ったので紹介いたします。
https://note.com/mosp_3970/n/n0ca8d83b4aa4
たしかに筆者が金髪にしていたときは、全く声かけられなかったなぁ…( ˘ω˘ )
おわりに
アイマス婚とかも度々見かけるし、同じ趣味の異性と出会いたい!俺もアイマス婚したい!と思う方もいらっしゃるかもしれないので、
救済(?)として、最後に、私が仲良くなって交流が続いている異性の人の共通点を挙げます。
・担当や推しへの愛がある
推しを見るため、応援するためにライブに参加している
(要するに、出会いを最優先にしていない)
・適切な距離感で接してくださる
・アイマス現場以外でも接点があったり(声優イベントなど)、共通の趣味が多い
出会い厨は目的を履き違えているから警戒されるのではないでしょうか?
ライブ現場は異性との出会いの場ではありません。
名刺交換をしている人の大多数は、あくまで【同じコンテンツを応援している人間】としてコミュニケーションを取りたいのではないでしょうか?
仲良くなる過程をいきなりすっ飛ばして、距離ナシムーブをしてくるのは怖いです。仲良くなるのにも順序があると思います。
異性だから声をかけるという行為、された側からすると、自分そのものが見られていないんだなって感じて悲しくなるし、下に見られている(舐められている)と思うと憤りを感じるし、いきなり性欲ベースで近づかれると不快に感じる人がほとんどでしょう。
せっかくの楽しいライブ現場で嫌な思いをする人がいるのは辛いです。
素晴らしいコンテンツなのだから、100%楽しめる環境であってほしいです。オタク同士、適切な距離感で、みんなと楽しく平和に推しを応援していきたいですね。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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