見えない
月の写真を撮ろうと思ったとき晴れた時撮ろうとすると月が小さく見えたり、拡大すると今度は荒くなってしまったりします。
一昨日、満月を見ようと思ってベランダに出ると雲に隠れてたまにしか見えず雲が流れていくのを待っていると暗くて雲と雲の狭間が見えず急に月が出てきたり雲に隠れていったりしていました。
月が出てくるのを待っていると隠れている月が綺麗にも見えたし雲の境界が見えないのが心地よく思えました。日本人特有なんでしょうか、十二単も幾重にも重ねて着るているのに、下の方はせっかくの色がちょっとしか表に見えてきません。能は顔を隠し、動きも直接的な感情表現を抑えることで、より深遠な世界を表すことができます。
日本の伝統的な建築もヨーロッパの擁壁のような壁と窓、切り分けられた室内空間に比べて、日本には縁側、土間、障子、ハッキリと境界線を作らない世界があります。
隠れた月に美しさを、境界が定かでない雲に心地よさ感じた夜でした。
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