ソシャゲ姉妹 #2
豪雨の日、姉妹はボロ家の雨漏りと闘っていた。
「工場から帰ったらこれだよもー」
いっちゃんは一階と二階をバケツを持って駆けずり回っていた。
「今日は楽しみにしてたメインストーリーの更新日なのに!」
しもが沢山の廃棄パンを持ちながら、ボロボロのカッパを着て帰ってきた。
「ストーリー良かったね」
いっちゃんが憤慨する。
「こっちは大変だったんだよ!」
しもは缶コーヒーをプシュッと開けてタバコを吸い始めた。
「フリオの衣装販売されてるよ」
「え!!!!!!!!ほんとーーーーー」
いっちゃんはスマホの置いてあるベットにダイブした。
「課金課金うほーーーーーー」
しもはクスッと笑った。
いっちゃんはメロンパンを齧りながら
「ストーリー神じゃん!フリオくんかっこよ」
気がつくと豪雨は止んでいた。
「豪雨でこの家終わるかと思ってヒヤヒヤだったけど、フリオくん、、、、あなたに救われました」
しもは豪雨の後の涼しい風を浴びながらビールを飲み
「今日は私も課金しよ」
二人は夜が明けるまでソシャゲをして寝た。
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