自宅から移住先を探す2/3~YouTube
ご訪問ありがとうございます。
子育てをきっかけに地方都市へ移住した、移住ビーバーです。
今回のテーマは「自宅でできる移住先の探し方、その2」。
YouTubeを使った移住先探しについての解説です。
私が移住先を探すため、膨大な時間をかけてYouTubeを観るなかで身についていったノウハウを書き連ねていきます。
前回の”その1”は以下の記事にて。
今回紹介するYouTubeでも、ポイントを押さえて観れば、自宅にいながら
「ここなら移住してみたいかも」
と思える場所をちゃんと見つけられますよ。
私が実際に観ていたYouTube番組4タイプ
①移住番組
都会を出て暮らそうよ(BSテレ東)
YouTubeで観られる移住番組はたくさんあります。
その中でも唯一、私が移住検討中に最後まで観ていたのがこの番組。
全国の100近い地域が、1本45分程度のしっかりした内容でチェックできます。
まだ移住したい地域が全く決まっていない人は、なんとなくでも気になる地域
移住候補地が決まっている人は、その地域
の動画を観てみるといいと思います。
②偏見地図
ゆっくりツアーズ
日本の面白地理【ゆっくり解説】
上記2つのYouTubeチャンネルから観られる、各都道府県の「偏見地図」なるものをよく参考にしていました。
その県の特色や、県内の市町村ごとの特徴が、おもしろおかしくまとめられている動画です。
とりあげられる県によって完成度はまちまちですが、観る前と後ではその県に対するイメージの持ち方が全然違います。
気になる県の理解に役立つ動画です。
③街歩き動画
Taka-sim【ガジェット&旅】
特定の市町村をただひたすら歩いている動画です。
私は上記の人のチャンネルをよく観ていました。少しクセのある人なので、気になる人は消音にしたり、飛ばし飛ばし動画を観るといいかもしれません。
気になる市町村がいくつか既に決まっている人向けですね。
ただ街を歩いてるだけの動画なんか観てどうするんだ?
と思うかもしれませんが、移住先探しにすごく役立ちます。
ポイントは後述します。
④ドライブレコーダー動画
こちらもそのまま、ただドライブレコーダーの映像をひたすら観るだけの動画です。
特に観ていたチャンネルはなく、気になっている市町村があれば、そのつど
「(地名) ドラレコ」
「(地名) ドライブレコーダー」
と検索して出てくる動画を観ていました。
街歩き動画と同様、情報の宝庫です。
私が凝視していたポイント7個
ここでは「街歩き動画、ドライブレコーダー動画」を観ていた時に、私が凝視していたポイントを紹介。
なんとなく見ているだけでは見落としてしまいそうなところに、貴重な情報が詰まっていますよ。
①道路や歩道のゴミ
動画に映っている道路や歩道に、ポイ捨てされたゴミがどの程度落ちているか。
この点はかなり注意深く見ていました。
次のようなものです。
タバコの吸い殻
缶やペットボトル
口が縛られたゴミ袋(中はたいてい弁当の空容器)
これで何を判断しようとしていたかというと、いわゆる「民度」です。
いやな言い方かもしれませんが、要は住民の質ですね。
ゴミの量なんてだいたいどこも一緒でしょ?と思われそうですが、案外そうでもありません。
「それほど人口がおらず、交通量もそこそこなのに、ゴミがよく捨てられている地域」もあれば、
「大きめの地方都市で交通量も多い、その割にゴミが少ない地域」もあります。
実際に私が6つの都道府県で移住体験をする中でも、道に捨てられているゴミの量には随分と地域差がありました。
そして現地の人に感じる違和感と、その地域のポイ捨てゴミの量にはある程度の相関があったことは否めません。
YouTubeの動画だけでも、このような点をある程度予測できます。
②車の運転が荒くないか
動画に映る車の運転が荒っぽくないかもよくチェックしていました。
スピードの出しすぎ
ウインカーを出さない
明らかな煽り運転
無理な車線変更
このような車ですね。
どこの地域にも、いるにはいると思います。
ですが、その割合にはやはり地域差があるというのが、移住体験を通しての私の実感。
ここで判断しようとしていたことも、「その地域の人々の気質」です。
YouTubeで特定地域の街歩き動画やドラレコ動画を観ていると、おおよその傾向はつかめます。
③街並みはキレイか
街並みがキレイかどうか。
もっといえば自分の好みかどうかですね。
あらためて思い出してみると、以下のような点を見ていました。
住宅やお店などの建物と田畑の割合
坂が多いか少ないか
工場や壁がくすんだ建物が多くないか
直線的な道が多いかくねくねした道が多いか
歩道は幅広で気持ちよく外出できそうか
きれいな川が流れているか
看板が多くてごみごみしていないか
住宅はボロボロの家ばかりではないか
④人の様子に違和感がないか
街ゆく人の様子に違和感がないか、です。
ここも好みの問題ですね。
服装だったり、髪の色だったり、顔つきだったり。
こういう部分に、動画を観ている間に自分が抵抗感を抱いていないかどうかです。
⑤どんなお店があるか、数は足りるか
スーパーやドラッグストアなど、生活に必要なお店がどの程度ありそうか、といったことです。
地域によって強いチェーン店は異なるため、自分がよく行くドラッグストアなんかが映っていると安心できます。
⑥病院はあるか
YouTubeの動画では正直わかりにくいですが、病院がそれなりにあるかも一応チェックしていました。
私は子育て移住だったので、
小児科
内科
大きめの総合病院
こうした病院があるかどうかは、注意して観ていましたね。
⑦動画のコメント欄
意外と見落としがちなのが、その動画のコメント欄です。
ここで参考にするのは、ずばり「現地の人のコメント」。
街歩き動画やドラレコ動画には、よくその地域の住人の方や、以前住んでいたという人がコメントしています。
こうしたリアルな口コミは貴重な情報源。
「昔は栄えてたけど、今はもう衰退都市でさびれてるよね」
「最近は市が頑張ってるおかげか、移住者が増えて活気が出てきてるよ」
こんな情報が見つかったりします。
以上7点が、私が「街歩き動画、ドライブレコーダー動画」を観ていた時に注視していたポイントです。
YouTubeで移住先を調べる時の注意点3つ
さて、ここではYouTubeで移住先を調べる時の注意点についても触れておきます。
気をつけたいのは次の3点です。
①県や市が作った「移住PR動画」はきれいに作られ過ぎている
「○○県 移住」
「○○市 移住」
なんかで検索すると、よくその自治体が作った「公式移住PR動画」が見つかります。
観なくていいとはいいにくいですが、正直なところ観なくても全然問題ありません。
というのも、きれいに作り込まれ過ぎていて参考にならないのです。
旅行者の気分を高めるのには向いていそうですが、「その地での日常」を深く考えたい移住検討者にはミスマッチだと思います。
②テレビの移住番組は「極端な例」が多い
YouTubeで移住について調べ始めると、テレビの移住番組の過去回がよく出てきます。
しかし、こうしたテレビ番組でとりあげられるのは、注目を集めやすい「極端な例」であることがほとんど。
例えば、次のような感じでしょうか。
「築100年の古民家を大きな土地付き50万で購入して、自力でDIY」
「移住先の集落でカフェを開いて、地域住民の憩いの場に」
「山奥へ移住して自給自足」
私自身はこうした”パワフルな移住”を目指してはおらず、”地味で穏やかな移住”を目指していました。
こういう食い違いには気をつけた方がいいと思います。
言ってしまえば、テレビの移住番組を観る必要はほぼないです。
③不安を煽ったりする過激なタイトルの動画は避ける
「田舎暮らしの闇」
「これが地方移住の現実」
「危険!地方移住」
YouTubeではこんなタイトルの動画もよく出てきます。
コンテンツを作るのは大変ですから、少しでもクリックされるよう刺激的だったり、不安を煽るようなタイトルになってしまうのは、わからないこともないです。
ですがこうした動画は、いざ開いてみるとタイトルと内容がかみ合っていなかったり、内容が薄いモノが多かったりする傾向があります。
時間とエネルギーを消耗しやすいため、こうした動画は避けた方が無難です。
まとめ
今回はYouTubeを使った移住先探しについて解説してきました。
注意点もありますが、観るべき動画を絞って活用すれば、移住先探しの大きな助けになってくれます。
どこに注目するべきか
どんな番組を見るといいか
がわかれば、YouTubeでも気になる移住先をちゃんと探し出せます。
スマホからでも簡単に観られるので、ぜひ試してみてください。
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