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「移住したい都道府県ランキング」は参考にしない方がいい

ご訪問ありがとうございます。
子育てをきっかけに地方都市へ移住した、移住ビーバーです。

今回は、移住について考え始めた人の全員が一度は見るであろう「移住したい都道府県ランキング」について。

結論からいってしまうと、参考にしない方が良いです。

私も初めは、発表元が違ういくつものランキングを見ていました。
しかし移住が完了した今となっては、心の底から「見ても良いことがない」と思います。

こうしたランキングにとらわれてしまうと、

  • 大切な時間を無駄にしてしまうばかりでなく、

  • 目立たないけど実はその人にマッチする都道府県を見逃してしまう

など、むしろ害の方が大きくなってしまいます。

今回は「移住したい都道府県ランキング」を参考にしない方がいい理由についてのご紹介です。


理由①イメージで語られているから

まずランキングのタイトルにあるとおり、移住”したい”ランキングとなっていることに要注意。
あくまで、イメージで語られた回答でしかない、ということです。

これが”移住して良かった”ランキングなんかだったら、少しは参考にする価値があると思います。
なぜならアンケートの回答者は、実際に調べて移住という行為をやり遂げた人たちだけだからです。

移住”したい”だと、真剣に移住について考えたことがある人だけでなく、
「なんとなく、その場で聞かれたから思いつきで答えただけ」という人の回答が多くなってしまうのは、想像に難くないですよね。
むしろそのような人々の回答がほとんどではないかと、移住をした自分には思えてしまいます。

例えば、移住なんて考えたことがないという自分の家族や兄弟が、そのようなインタビューやアンケートを受けて回答したとしたらどうでしょう。
その回答を、真剣に移住を考えている人が参考にできるでしょうか?

これが「移住したい都道府県ランキング」を参考にしない方がいいと、私が考えている理由の一つです。

理由②偏っているから

続いてランキングを参考にしない方がいい理由の2つ目は、「ランキングの上位が偏っているから」。

もっといえば、ほとんどのランキングが
「東京近郊の県+観光でイメージが良い北海道&沖縄」
で占められているからです。

どうしてこのようになるか。
ランキングの解説を読んでみると、アンケート回答者の回答理由としてよく挙がるのが「今住んでいる東京から近いから」というもの。

私の印象では「首都圏に住んでいる人目線でできたランキング」に近いです。

全国の移住検討者さんが参考にするには、そもそも偏りが強すぎる。
これがランキングを参考にしない方がいい理由の2つ目です。

理由③地味だけど良い県を軽んじてしまうから

最後、3つ目の理由は「ランキングにこだわると、地味だけど良い県を軽んじてしまうから」です。

ランキングの上位に出てこない地味な都道府県の中にも、魅力的な場所は山ほどあります。

私の思うところでいえば、愛媛県や富山県など。

そもそもの話、移住に何を求めるかは人それぞれです。

私が、各市町村の移住担当者さんから聞いた例でも、

  • 雪かきや雪おろしはもうしたくないから、温暖な太平洋側がいい

  • 不便な地方よりも、便利な都会に引っ越したい

  • 新規就農したいから補助金の手厚い場所で生活したい

  • 登山が趣味だから山の多い県に住みたい

  • 家族の事情で専門的な病院がある県にすぐに行きたい

など、移住者には人それぞれの希望条件があります

求めるものが人によって違うのに、前提が揃っていない条件下でできている「移住したい都道府県ランキング」を参考にするのは、むしろ害の方が多いです。

不合理な色メガネで都道府県を見てしまうことがないよう、ランキングを自分の移住と結びつけて考えることはやめておきましょう。

「移住したい都道府県ランキング」は会話のネタとして

それでは、「移住したい都道府県ランキング」にはどう向き合うと良いでしょうか?

私は話のネタにするぐらいでちょうど良いと考えています。
自分の移住とは切り離して、一つのエンタメとして楽しむぐらいの向き合い方がおすすめです。

以上、今回は「移住したい都道府県ランキング」を参考にしない方がいい理由についてのご紹介でした。

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