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003 Rice is Nice のサンクトペテルブルク


モスクワからサンクトペテルブルクまでは高速道路もあり軽く1日で着いた。今までの悪路が嘘のような快適なドライブ。

そして何と言っても2か月ぶりの海。近くに車を停めて自転車で街中を走り、嬉々として向かった。ウラジオストクで見納めた海。海より広い大地を横切った達成感はハンパなかった。

海より広い荒野を抜けてやっと着いた海!


真夜中です(笑)

モスクワよりだいぶローカルだった。ラーメン店が何軒かあって繁盛していた。ウインドには「No Ramen No life」「Rice is Nice」

注文すると慣れない日本語で「はい喜んで〜。」どう見ても嬉しそうには見えない表情で受けてくれる。愛想が悪いというよりシャイで一生懸命という印象だった。

ロシアでラーメン!美味しいです!
縦の「 l 」は無しですね。


日本語で、とりあえずビールを頼んでみればよかった。


お惣菜を買ったお店のオーナーっぽい上品なマダム。お釣りの計算が出来なくて表情が一変。やけくそになり適当に多めの金額を投げるように手渡した。

横一列に並んでおしゃべりしながら街を歩く人たちは、まるでGメン75みたいだった。多い時は10人ぐらいいたような気がする。

みんな横一列で歩く


7月という季節もあってか、開放的でのんびりした雰囲気。大きさも程よい素晴らしい街だった。

2022年12月現在。彼らはどう過ごしてるのだろう。と思わずにはいられない。

空中でクルクル回るおねえさん



ビザの期限が3か月。1ヶ月の余裕があった。夜がほとんど暗くならない季節。天気も良い。私も開放的になって休養のためにもしばらく滞在することにした。

ビザの期限オーバーはどうしてもしたくなかった。10000kmの道中で車にトラブルでもあっては間に合わないかもしれない。

身ひとつなら最悪の場合、飛行機で帰国すればいい。しかしそういうわけにはいかない。車には私の全てが載っている。楽器、書の作品。その全てを持ってヨーロッパに行って活動するのが目的だ。車ごと全てをあの不毛の大地に捨てるという選択肢はなかった。

楽器がかわいそうだし。

撮影はエカテリンブルクです


終始焦って走っていたが2ヶ月で走破できた。思えば大したトラブルもなく、とても順調だった。この先は緊張の国境通過。物価もガソリン代も段違いに高いヨーロッパに入る。

怖いことだらけ。しかし理想的な毎日。
「向こうはどうなってるんだろう。怖いけど行ってみたい。よし、行ってみよう。」

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