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サッカー日本代表:カタールW杯メンバー入りをかけたラストサバイバル

カタールW杯本大会メンバー発表前の最後の代表活動ということもあり、メンバー入りをかけたラストサバイバルになるものと思われましたが、新しい選手を積極的に起用するというよりはW杯本番に向けたテストマッチの要素が多く、既にW杯に連れていく選手は20名程度決まっているような采配にも感じました。

ラストサバイバルではなかった

タイトルを「カタールW杯メンバー入りをかけたラストサバイバル」としましたが、W杯本大会メンバー入りのサバイバルは、海外組を含む常連組にとっては6月の国際親善試合、国内組にとっては7月のE-1選手権で終わっていたのかもしれません。

選手の起用法を見ると、W杯本番仕様に適応する選手を見抜いているような作業の印象を受けました。連携面を考えた時の選手をフォーメーションに当てはめるやり方に終始したことで、サバイバルでは無く序列の確認作業が強かったのではないかと思います。

久保建英選手を左サイド、冨安健洋選手を右サイドバック、原口元気選手を右ウィングバックでの起用と、これまで代表では全く見せなかったパターンを試したことが、サバイバルよりもポジション別に序列の確認作業を行ったことをより強調することになりました。

今回選ばれたメンバーの中で、アメリカ戦、エクアドル戦に出場機会を与えられなかった川島永嗣選手、谷晃生選手、瀬古歩夢選手、旗手怜央選手ですが、第3GKとして川島選手と谷選手のどちらかがW杯メンバーに入ると思いますが、瀬古選手と旗手選手は厳しい立場になりました。

瀬古選手は怪我で離脱している板倉滉選手の代役として、旗手選手にはインサイドハーフやサイドバックなどのユーティリティ性を評価されての招集だったはずです。しかし実際に手元で比較した時に守備強度なら板倉選手、ユーティリティ性なら原口選手の方が上という判断に至ったのだと予想します。

E-1選手権で結果を残しチャンスが与えられた相馬勇紀選手、町野修斗選手ですが、少ないながらもプレー時間は与えられはしましたがインパクトに残るプレーは無かったように思います。相馬選手と上田綺世選手の連携に得点の可能性を感じたため、相馬選手はなんとか当落線上に踏みとどまったはずですが、序列を覆すまでには至らなかったように思います。

個人的にW杯アジア最終予選から継続して招集されている常連組を除くと、アピール出来たのは上田選手と相馬選手だけでした。軸が決まらない1トップに飽和状態の2列目に新戦力が出て来る。これがW杯本大会メンバー入りをかけたラストサバイバルにふさわしい展開だと考えます。選手の序列に関してはメンバー発表後でも遅くないかと思います。

本大会登録メンバー選出の伏線

カタールW杯本大会出場登録メンバーの枠は「26」ですが、今回の背番号を見て当落線上の選手が一目瞭然でした。厳密に言えば24から30の番号だった選手が選ばれるかどうかの瀬戸際にいたのではないかという仮説を立てました。

背番号.24〜30の選手

24.旗手怜央(セルティック)
25.前田大然(セルティック)
26.上田綺世(セルクル・ブルージュ)
27.相馬勇紀(名古屋グランパス)
28.伊藤洋輝(シュトゥットガルト)
29.町野修斗(湘南ベルマーレ)
30.谷 晃生(湘南ベルマーレ)

アメリカ戦、エクアドル戦の2試合を終えて全員がそういうわけではなさそうですが、当落線上にいる選手が多いのは間違いではなかったようです。

この中から抜け出したのは伊藤洋輝選手。4バックではセンターバックの1角、3バックの左に、左ウィングバックまでこなせるユーティリティ性もそうですが、ロングフィードのボールも蹴れるので最終ラインから攻撃のスイッチを入れることが出来る選手は重宝したくなります。

当落線上の選手は背番号が示している。この仮説が間違っていなければ残り枠は2枠。怪我やコンディション不良のため招集外となった大迫勇也選手、浅野拓磨選手の動向次第になりますが、W杯本大会登録メンバーが発表される2022年11月1日14時を待つだけです。

常連組から落選組が出る可能性も?

W杯メンバー発表は毎回ドラマティックな展開になるのは大手メディアがそういう扱いにしているからです。ドラマのような予想外の展開を望んだ場合、私が脚本家なら常連組から2名外す展開に持っていきます。

↓続きは下記リンク先ページから無料で読むことが出来ます。

https://footballnote.jp/2022/09/29/e-column80/


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