言語学者・思想家の鈴木孝夫氏が亡くなった
2月11日に慶大・名誉教授の鈴木孝夫氏が94歳で亡くなったようだ。大学の先輩のブログで知った。
イーズカが慶応大学に入学して、「この人は凄い」と思った「知の巨人」である。慶応など小馬鹿にしているイーズカであるが、彼の研究と思索は、掛け値なしに素晴らしい。
1976年に入学して、1年生の時に大教室で「言語学」の授業を受けた。テキストは1973年に出版された岩波新書『ことばと文化』だった。オモシロイ本で、ゴールデンウィーク明けには読み終わっていた。
コチラは生意気で文学部自治会・委員長だったので、授業の冒頭を自治会再建に向けたアジテーションに使わせてもらっていた。
気さくな人で、「いつでも歓迎するよ」と言ってくれた。じぶんの授業を邪魔された、などという気持ちはまったく無いようだった。
コチラも授業を聞きたいので、アジテーションなどさっさと終わらせて、一学生にもどり必死でノートを取っていた。彼はトルコ語研究の大家だったので、そちら系の語学にハマった同級生も何人かいた。
94歳という年齢からすれば、天寿を全うしたのだろうと思うが、尊敬する先生の訃報は悲しい。
合掌!
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