エアロビクス再開初日

 昨日はカードは忘れるわ、シューズは忘れるわで散々な日であった。
 今日はまず整骨院でマッサージとショックマスターの治療を受けた。
 このショックマスター治療とは、大リーグに行った大谷あたりも受けている治療だ。患部を電気ショックで痛めつける、それが自然治癒力を刺激して患部全体を直してしまう。
 腱など固定系の従来ではお手上げの症状に効く。その治療自体が肉体を痛めるので、次の治療までは5日間置かなくてはならない。
 この治療のお陰で、もう左ひざはほぼ完治した。左肩も「60肩か」と諦めていたが、やってみたらどんどん回復していく。1か所の治療に10回以上は掛かるが、10回分の回数券が11000円なので1回1100円くらいで受けられる。固定系部位の故障は、ふつうは「歳だから」と諦めてしまうが、ショックマスターは画期的である。
 終了すると、その足でゴールドジムに行った。午前中は「ビギナー・ウォーク」、もともとシンプルな動きながら運動量があって好きだった。
 スタジオ右側にテコンドーの選手が居た。そしてあの「手のひら返しババア」も居た。イーズカの斜め後ろである。インストラクターは低い強度に内容を落としているが、イーズカは関係ない。
 昔からインストラクターと同じことなどやったことが無い。必ずアレンジして強度を上げ、くねりを加えて柔らかい筋肉育成に努めている。今日は強度よりも、くねりに集中した。
 背後の手のひらババアがウンザリした顔をしている。リズムが狂う上に、これ見よがしのイヤガラセを受けているようなモノである。
 イーズカはこれが好きで、ジム通いが辞められない。「敵を蹴散らさないと、やる気にならない」のである。リモートレッスンで上達したいなどとは、まったく思わない。
 すでに上達しているので異次元空間で生きている。目の前にババアやオバタリアンを圧倒しないと、なんの喜びも無い。
 運動量はそこそこだったが、まず天敵その1を「不愉快の谷」に追い落とした。気分爽快である。
 午後は「エアロ・シェイプ」に出た。ふつうのエアロビのクラスを、レベルと動きの複雑さを落としている。
 「淡い顔系の美人妻」が参加していた。互いに再会を喜びながら、近況を話し合った。
 イーズカとて、女性すべてを敵に回している訳ではない。美しく好意的な女性とは仲良しである。
 鉄則はひとつ、「逆らったヤツは二度と許さない」だけである。
 彼女は「ハイテンションで踊りまくるイーズカに励まされる」とのことなので、そのようにした。
 まだ慣らし運転なので、一日2レッスン位が妥当である。
 しかし、すこし動いただけで便秘気味だったのが完璧に解消された。お陰で昨日と今日で、すでに2.5キロも痩せていた。
 脂肪を減らすよりも、ストレスと便秘を蹴散らす方が体重を減らせる。あと1週間もあれば体重は元に戻せる。
 スタジオは空いているが、マシンエリアがもっと空いていた。朝行った整骨院情報ではエニタイムのような24時間フィットネスクラブにマッチョマンたちが移籍したらしい。そちらがメチャクチャに混んでいるようだ。
 彼らはマシンを長時間占有するので、一般客が肩身が狭いという。だいたい迫力が違うので圧倒されてしまう。
 しかし、これはあんまり宜しい状態ではない。これだけ会員数が減ると経営を直撃する。もう2か月も休業していたのだ。
 空いているのはありがたいが、潰れてしまっては元も子もない。
 再開後は日本フィットネス協会の指針で運営されることになったが、協会にはバカしか居ない。政府や都の横槍にたいしてご機嫌伺いしているしか能がない。
 フィットネスクラブの顧客ニーズをはき違えている。政府や行政の指導など、コロコロと変わっていく。そんな日和見な姿勢など、蹴散らさないと顧客から見放される。
 クラブを支えているのはメンバーの会費である。行政など何の責任も取らない。
 イーズカとしても、このババアやオバタリアンを蹴散らせる「快適空間」を失いたくない。
 アスリート系の連中は、脳みそが筋肉でできているのでマーケティングの基礎すら分かっていない。「お上に逆らう」ことが苦手である。
 この業界に潰れて欲しくはないので、思案のしどころである。

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