“it’s like living in a nightmare.” まるで悪夢の中にいるみたい 〜レバノン シリア難民の子どもたち〜
イスラエルがヒズボラへの攻撃を強めている。先日はヒズボラ戦闘員の持つ無線機に時限爆弾のようなものが仕掛けられており、一斉に爆発をしたニュースもあった。ヒズボラはレバノンの南部を拠点としており、レバノンは僕が昨年10月末から2ヶ月に渡り訪問した国だ。ここでは、シリアからレバノンに逃げてきた難民の子どもたちに授業を行い、現地の先生や子どもたちとかけがえのないひとときを過ごした思い出の地だ。
彼らから多くのことを学んだ。文化や宗教の違いから起こる歪みに違和感を感じ、現地の先生と何度も話し合うこともあった。またイスラム教の不理解から自分の態度や行為を省みる機会も多くあった。日本での「当たり前」が全く通じない国だからこそ、自分の教員として、人としてのあり方を見直すことにもなった。
もちろん、苦しさと同じくらい喜びもあった。最初は怪訝な表情で睨むように僕を見ていた子どもたちだったが、授業や学校生活を通して、信頼関係が築けたことで、家を訪問したり、一緒にご飯を食べに行く仲になった。授業をとても楽しみにしてくれていて、毎回の授業は僕も楽しみでならなかった。
ムハンマド、アリ、ハサン、ナイーム、シェイマ、リタージュ、ラマ…彼らは元気だろうか。
現在、攻撃されているのはレバノンの南部だ。僕が訪問したところはシリア国境近くの東部に位置しているので、現地の先生からの情報だと安全には暮らしていると。しかし、先生の言葉を借りれば、Sometimes we hear bomb sounds and it’s like living in a nightmare.(時々爆弾の音が聞こえる。まるで悪夢の中にいるみたい)ということだ。爆発音が遠くから聞こえてきて勉強に集中できるだろうか、友達と楽しく遊べるだろうか、夜ぐっすり眠れるだろうか。
このような状況の中でも現地で支援活動をしている方々がいる。頭が上がらない。自分ができることは何だろう。そういう思いになってこの記事を書くことにした。
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