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【全文無料】黒単アビスについて考える(王道篇第3弾から)

ジャビビル登場時に執筆した下記の記事内容が古くなってきたため、見直しも兼ねて記事を作成し直しました。

本記事は黒単アビスを愛用する筆者が採用候補カードについて考えたメモをいっその事公開してしまえとなったものです。

黒単アビスで勝てるための情報が欲しい方は下記の記事の購入をオススメします。

最初の記事投稿から1年近くが経過した現在も更新が続けられています。

また、「CSで勝てるようになるための情報が欲しいんだ」という方は下記をオススメします。

筆者が参加しているメンバーシップですが、いずれも価格以上の情報を得られ続けているものと感じています。


2024年10月現在の黒単アビスはどんなデッキ?

ざっくり言えば下記となります。
・ジャビビルブラッドがいる状態で漆黒ジャシンでアタックする。
・漆黒ジャシンアタック時能力で蘇生したクリーチャーでループしたり大量展開して勝つ。

安定して使えそうなアーキテクト

デュエルマスターズでは定期的に「殿堂発表」が行なわれ、強過ぎるデッキには調整がかけられます。
黒単アビスのアーキテクチャ登場以降、2023年8月、2024年3月、2024年8月の3回の殿堂によりTier1デッキが大打撃を受けていますが、黒単アビスはノーダメージでした。
少なくとも次の殿堂が予想される2025年3月までは使い続けられるものとなります。

(10/22追加)構築毎の考察

SNSのTLに時折黒単アビスの入賞レシピが流れてきますが「型が多くてどれを使えばいいのかわからない」というのが率直な感想となります。
そこで、筆者観点でいくつかの型に分類し、それぞれどのような特徴があるかを整理してみました。
環境デッキとの相性も型によって変わりますが、環境デッキも日々進化しますので汎用的な表現を試みてみました。

テンプレ

細かい違いはあれど、上記28枚数をテンプレと定義します。
テンプレの中での主な変更は下記となりますが、型の構成要素からは省いています。
・マーダンをジェニーと交換し、呪文もハンデス対象にしたり無限ループのパーツに利用
・シャッフをピエールに変更してループのフィニッシュに変更

ブラッドレイン型

いきなりテンプレから逸脱したものになってます。
ブラッドレインをreブラッドと合わせて8投し、3tマーダン/百発で1ターン稼いで4tアーテルからループを狙う構築です。
オンサは3tにマーダン/百発が出せない場合にジャブラッド/漆黒ジャシン+オンサと出しておき、4tにACEクリーチャーをクリーチャー化して動く事を目的としています。

想定対面は下記でした。
・踏み倒しの目的がcip使用のためブルームを無視しやすい
・キルターンが後ろ寄りのためゴツンマが強く使えない

使用感としてはブラッドレインを2tにほぼ出せるため、先攻であれば強く押し付けができました。
逆に後攻では後2ブラッドレインを先3か先4で除去されて実質ランデスを受けていました。
もう一つの弱点としてジャビビルハイパーモードのハズレの多さがありました。
邪侵入はまだいいのですが、ジャビビルは10枚なので勝負所での安定性に欠けていました。

マルル、コンプ、天門には勝負しやすいですが、革命チェンジのような踏み倒しを主軸にするデッキには先攻ゲーになりやすいです。
逆を言えば先攻前提の強気のデッキでもあります。
ブラッドレインをブルームに変えるとまた変わってきますが、reブラッドを出しても除去されるリスクは残るため過信は禁物です。

アガルーム型

1tアガルーム、2tアガルーム/シックルでターン終了時に墓地4枚、シックルではなくブルームでもそれなりの強さがあります。
また、シックルはアガルームかゴツンマがいれば邪侵入の前に墓地を増やせるため、墓地リセットの多い環境では強いです。
その反面、墓地肥やしの速度が尋常ではないため手札へ引き込みたいカードも墓地に落ちる事が多々あります。

受けが皆無なためこちらも先攻ゲーになりやすいですが、3キルもある攻撃特化型として大好きです。

サーイ型

ゴツンマ3、マーダン2にしているのは3t邪侵入から最悪でもマルルやガイアッシュをハンデスする狙いがあります。
これをゴツンマ4、マーダン1としたものが、所謂「雑多環境」への適性が高いと考えています。
サーイサイクルによって手札に余裕があるため、手札に残ったループパーツを4コスジャシンの破壊置換で落とす事も容易です。

ポッピ・冠・ラッキーのような「単純な除去ができないメタ」の対策として秩序が強く使える環境において、より強く秩序を使うためにサーイサイクルと秩序はセットになります。

難点として、キルターンが上振れ4ターンの安定5ターンになるため、先攻なら後4、後攻なら先4、先5を耐えつつキルターンを組み立てるプランを求められるところが挙げられます。

オンサ型

アガルーム型のシックルをオペラに変えたものが原型となりますが、1tアガルーム、2tオペラ以外はそんなに強くないと感じていました。
3t以降のアガルームはただのブロッカーでしかなく、ハイパー化で他のクリーチャーをタップするとアタック先として狙われるため何もできない事が多いです。
そこを解決したのがオンサでした。

1tオンサ、2tオペラも墓地の枚数は同じどころか手札に引き込みたいカードなら山札に残せます。
ハイパー化できないですが、アガルームでもVTで飛びます。
アタックはどうやっても黒単アビスのままではできないですが、どうせアガルームもループしないと殴れません。ループに入れば他で殴ります。

難点はアガルームのシクの格好良さには勝てないくらいです。
まだそんなに使い込んではいないのですが、オンサで回していてアガルームなら勝てていたという場面はありません。
アガルーム+シックルとオンサ+オペラは一長一短ですが、墓地リセットの多い環境ならアガルーム+シックル、墓地リセットが少ない環境であればオンサ+オペラが安定していると考えています。
※記事全体を見返したところ、オペラの項でも同じ事を記述していました。

なお、この構築も受けが薄いため、先攻押し付けの強い上振れ3キルの4.5キルデッキです。
受けを作るならゴツンマ、4コスジャシン、マーダン、シャッフあたりをガレック、コブラ、ドコータと調整かと思います。

知っておくべき裁定

これから黒単アビスを使おうという方はタマシード/クリーチャーの裁定を知っておく必要があります。
認識に相違のある判定はジャッジに確認すれば解決(場合によってはその大会限定の暫定裁定)されますが、それ以前にプレイの選択肢に影響しますので知っておくのは必要な事となります。

調べる際は「深淵の支配者 ジャシン」から検索するのがメインとなります。

そもそも「タマシード/クリーチャー」とは


クリーチャーが出た時に誘発する能力はどうなる?


クリーチャーがバトルゾーンに出る時の効果

「出た(バトルゾーンに着地した)時」はバトルゾーンに着地したタイミングでタマシードになるかもしれない常在型能力の判定が行われるため、その結果としてクリーチャー判定された場合にクリーチャーが出た時の能力が誘発します。
「出る(バトルゾーンに着地する)時」はタマシードかどうかの判定前であるため、タマシードとクリーチャー両方を対象とする効果の影響を受けます。

踏み倒しの判定

オニカマスをボンキゴに、ダークネスを邪侵入に置き換えたシーンをかなり見かけるようになると思います。
1回目はタマシードなので不発、2回目はクリーチャーなので誘発です。
これはダークネスの蘇生効果を2回使用しているために1回目と2回目で状況が変わっており、判定が変わる結果となっています。
ガイアッシュやジウォッチにも影響があるので知っておいて損はありません。

後からクリーチャーになった場合

タマシードである時、クリーチャーを対象にした効果は対象外となります。
発動時に対象外だったので後からクリーチャーになっても効果は受けません。
シャッフやボンキゴ呪文を越える小技として重宝されます。

それは自分に対しても同じです。

しかし、バトルゾーンに着地した時の処理はタマシードであっても、その後にエレメントが増えてクリーチャーになった場合は話が変わります。

アビスラッシュで出たターンの終了時にタマシードだった場合

アビスラッシュでタマシードの能力を使いつつ、クリーチャーではないので残しておくプレイです。
4コスジャシンを軸にプレイする場合は必須となります。

処理の途中でクリーチャーからタマシードになった場合

テック団やBFFモーメントの処理に影響してきます。

デッキコンセプトに関わるカード

アビスベル=ジャシン帝(4コスジャシン)

黒単アビスと言えばこのカードでした。
ジャビビルにデッキの主軸を譲っていますが、墓地メタの緩い環境になれば活躍できるカードです。
一時期は0枚になっていましたが、最近ではループに必要なカードを手札から墓地に落とす役割もあって1投される傾向にあります。

邪魂龍ジャビビルブラッド(ジャビビル)

現在の黒単アビスコンセプトカード。
ハイパー化しなくても墓地から出たクリーチャーがそのままアタックできる事になるため、ループという選択肢をもたらしました。
アビスラッシュと違いアタックしたクリーチャーを山下に戻す必要がない事も大きいですが、出てきた時はキルターンになるので誤差になっています。

コンセプトカードなので4投していますが、シックル入りのような大量に墓地肥やしのできる構築であれば3投にする選択肢もあるかもしれません。

4コスジャシンメインの構築

4コスジャシンを立てる→どこかでジャビビルを蘇生しつつダイレクトアタックまでの打点を形成が考えられます。
具体的には下記の想定です。
・4コスジャシンを立てる
・漆黒ジャシン/コブラ/アーテル/ウォズレック邪侵入あたりからジャビビル蘇生を絡めたコンボを行い打点形成。
これまでの黒単アビスをジャビビルで強化したものとなります。

ジャビビルメインの構築

ジャビビルをハイパー化した状態でアタックを行い、3コス以下のアビスとして漆黒ジャシンをアタックできる状態で蘇生する事で実現できます。

漆黒ジャシンのアタックからコブラ/アーテル/ウォズレック邪侵入を絡めて打点形成。
最初のアタック時にアビスアサルトが絡むと更に選択肢は増えます。
また、ジャビビルのハイパー化能力はアビスがアタックする時に発動するため、ジャビビルがアタックする必要はないという点もポイントです。

現在は百発がいる状態で漆黒ジャシンのアタック時にアーテルを蘇生し、ループする型が主流となっています。

デッキの主軸になるカード

ブルーム=プルーフ(ブルーム)

初動兼踏み倒しメタ
メクレイドは止められませんが、踏み倒しの多い環境では抜けないです。
刺さる対面には2tブルーム、3tジャブラッド+ブルームアタックで耐性を獲得しておくと、かなり有利に進められます。
ただし、バトルゾーンへの着地は許すため過信は禁物。

邪侵入

墓地肥やし兼踏み倒し兼条件付きシールドトリガー
このカードをいつプレイできるかで勝敗が大きく変わりますが、最近は使わなくても勝てる事が多々あります。
ガイアッシュの気配がある場合は使ったターンに決着を付ける意志が必要です。

反面、タマシード/クリーチャーをタマシードのままにしておき、VTの軽減対象にしない、除去されにくいという状態のままトリガーを使えるようにするというプレイもあります。

また、ウォズレックを採用している場合、ウォズレックのcipから再利用する事も可能です。

漆黒の深淵ジャシン帝(漆黒ジャシン)

ジャビビルと並ぶ現在の主役です。
バトルゾーンにジャビビル、百発、ジャブラッド、アタック可能な漆黒ジャシンを配置し、アタック時に墓地からアーテルを蘇生するのが鉄板ムーブです。
cipの破壊効果は強制であること、天敵のポッピ・冠・ラッキーはエスケープで耐えるという2点は注意が必要です。

邪龍ジャブラッド(ジャブラッド)

墓地肥やしと除去耐性。
2tブルーム3tジャブラッド、ブルーム1点で墓地5枚にして返しのターンでブルームを守るという踏み倒し対策への重要な役割があります。
アビスアタック時の墓地肥やしで耐性を増やしつつ、漆黒ジャシンで蘇生したいカードを落とすという詰めでも活躍します。
コンプレックスのリーサルに対してブロックした後に除去耐性を使用する事でコンプレックスを寝かせたままにするプレイもできます。

これまでは4投でしたが、ジャビビルを強く使うための枠を確保するために3枚になると感じています。
ループでは山札の回復にも使います。 

アーテル・ゴルギーニ(アーテル)

鳥が出てくるまではコブラとアーテルのセットが基本になっていました。
コブラについては冠の影響で採用が減りましたが、こちらはまだ主軸になっています。
除去してから蘇生、墓地を増やしてから蘇生、2体蘇生と色々できます。
5ターン目に出せれば勝率はかなり上がるため4投していますが、ハンデスの多い環境になった場合はパーフェクト・ダークネスと混ぜる選択肢があっても良さそうです。

シナジーが期待されるカード

ここではジャビビルの登場によって採用の判断が大きく変わったカードを取り上げる予定です。

サイバー・K・ウォズレック / ウォズレックの審問(ウォズレック)

黒単アビスでは定期的に採用/不採用が繰り返されているカードです。
初動のハンデスと終盤に漆黒ジャシンから蘇生して邪侵入の再利用が主な用途となります。
ジャビビルの登場によって邪侵入で蘇生したクリーチャーをアタックできるようになったため、かなり強化はされています。

受けが全体的に薄くなり、ハンデスに寄せた方が勝ちやすい環境の場合は検討の余地がありそうです。

超化秘伝アビスアサルト(アビスアサルト)

使い所が難しい1枚です。
このカードは使えると強いのですが、ゲームで1度使用して終わる事が多いため、4投は過剰になります。
その一方で手札に引き込む手段が乏しいため、2投ではそもそも使えない事も多いです。
せめて墓地からも使えたら…
ロマノフアルファと組み合わせるか、墓地からの回収手段が充実するなどあれば採用検討の余地もありますが、今はお休みです。

霊淵 アガルーム=プルーフ(アガルーム)

上振れを狙うなら採用の1枚です。
1tと2tの両方で出せれば相互ハイパー化で4枚墓地が増えます。
ここに3t邪侵入ジャビビルとできればジャビビルハイパー化からのアタック時漆黒ジャシン蘇生で3キルが見えます。
アビスアサルトも使えると更に異次元の展開となります。
1tに出せるとかなり強力ですが、それ以外では妥協枠の更に妥協枠となり、かなり苦しくなるので採用は要検討です。
採用するのであれば、後述のシックルと合わせて振り切った構築にするべきです。

シックル=シーク(シックル)

ハイパー化しつつ墓地肥やしをできます。
スレイヤーを持っているのでアタックで破壊される事は少ないですが、バウンスは防げないです。
1tアガルーム、2tシックル→アガルームハイパー化で墓地4です。
それ以外では弱いかと言われるとそんな事もなく、ハイパー化だけして墓地を増やしつつクリーチャーのパワーを上げておくプレイは妥協枠になりつつもサブプランとしてはさほど弱くはないです。
4コスジャシンがいるけど蘇生したいクリーチャー(漆黒ジャシンと組み合わせて蘇生したいクリーチャー)がいない時、シックルと超化獣アビスを組み合わせて墓地を3枚増やすというプレイもあります。

サポートとしては優秀ですので、超化獣アビスの多い構築であれば積極的に採用する1枚となります。

深淵の憤髄 ファウン=テイン(ファウンテイン)

弱くはないですが強く使うのが難しい1枚です。
cipの3以下2体蘇生は強力ですが、噛み合わせが絶妙にズレています。
・4コスは蘇生できないため、先に4コスジャシンかジャビビルを立てておく必要がある。
・漆黒ジャシンから蘇生できない。
・クリーチャーが6体以上墓地にあるのは早くても4tになるため、その状態ならもっと強い動きができる。

ジャビビル登場前は大活躍していましたので、2ブロックでの活躍に期待してしばらく待機です。
余談になりますが、ハンデスが強い環境におけるカエル(蛙紙の聖沌 fr09)との組み合わせはかなり良さそうでした。
ロマノフ・アルファとの相性もいいです。

邪眼の始祖 ロマノフ・アルファ(ロマノフアルファ)

ファウンテインとの相性が非常に良い1枚です。
邪侵入や秩序を回収したりと墓地進化の条件さえクリアできればオブザ08号の呪文面の上位互換になります。
ジャビビルを軸にして早期決着を目指す構築の場合は強く使えませんが、5tをキルターンに設定するような構築であれば一考の価値アリです。

絶望と反魂と滅殺の決断(ダークネス)

アガルームとシックル入りのリストで回している時に頻繁に発生していたのが「大事なものが全部墓地」でした。
そこで気付いたのが5マナの時の手札の傾向です。ほとんど手札ゼロでした。
しかし、アーテルと比較した時にジャビビルハイパー化の種になるアーテル採用となっています。

ただし、ハンデスの多い環境になった場合、ハンドキープも難しくなるため一考の価値ありです。

百発人形マグナム(百発)

今の黒単アビスではループパーツとして2〜3投されています。(ループは後述します)
単騎程ではないですが、相手のシールドトリガーにも反応しますので、トリガーからの逆転はそこそこに咎められます。
破壊対象を選ぶのは相手ですのでコンプやペルフェクトがいる場合は諦めましょう。
ペルフェクトはギャラクシーチャージャーで手札に残らない事も多いですけどね。

腐敗勇騎ドルマークス(殿堂)(ドルマークス)

後述の百発を絡めたループにおいてはジャブラッドでLOを回避する訳ですが、蘇生と破壊の1:1を1:0にするため「無限」に繰り返す事は出来ません。
それを可能にする方法の1つのがこの1枚となります。
自分含めたランデスが発生するため、泣く泣く埋めたカードを墓地に落とす事もできます。
相手のマナを空にするので返しのターンに何もできなくする事も可能です。
ここにザルバを絡める事でループフィニッシュも可能となりますが、ここまですると盾落ちケアも考慮する等の余計な考慮が増えるため再現性が落ちる事となります。
赤黒なら採用を検討するかもしれません。

特攻人形ジェニー(ジェニー)

序盤の動きを咎める役割もありますが、本領発揮は終盤にあります。
ドルマークスと同様にジャブラッドで山札を回復するタイミングで出して自壊すると、盤面のクリーチャーが漆黒ジャシンアタック前と同じ状態となります。
これとシャッフを繰り返す事で全ハンデス/クリーチャー除去(漆黒ジャシン)/シャッフ数字全部が可能になります。
ドルマークスよりも使い勝手が良かったのでピン投がテンプレになるかもしれません。

ただし、「蒼神龍アナザー・ワールド」が採用されているデッキには要注意です。
置換効果は重複しないため、マグナムがいても出てきて墓地をリセットされます。
大抵はシャッフで1〜9を宣言できる程度にはループできますので無限ループでなくても大丈夫なはずです。

想定対面次第で採用されるカード

忍蛇の聖沌c0br4(コブラ)

鳥によって採用が減った受け枠です。5コス以下蘇生のため、ブロッカーを複数立てる事もできます。
しかしながら、冠のいる環境ではブロッカー+墓地肥やしにしかならないですし、そもそもバルピアレスク1点ではブロッカーとして立たせることもできません。
鳥が減るまではお休みです。

深淵の文暴具 ケシカス=カース(ケシカス)

黒単アビスにおける貴重な墓地リセットです。
コルフレのトリガー能力を止めたりミラーでの遅延、はたまた自身の墓地肥やしと定期的に活躍する1枚です。
ゴスペルやアナカラーDOOMにも使えるため、対面想定で入れ替わります。

霊淵 ゴツンマ=ダンマ(ゴツンマ)

マナチャージの邪魔をする事で序盤の1ターンを稼ぎます。
カレイコの黒像とは違ってマナブーストには無力ですので、3〜4ターン目に手打ちするかどうかのカードとなります。
手札から使う都合上3投以上が必要になりますが、こちらのキルターンを迎える為と考えるとそれだけの価値のあるカードになります。

また、アタック時のハンデスは2枚捨てさせてもシールドから2枚増えるので判断が難しい所ですが、相手のハンドが2枚以下でVT等のフィニッシュを妨害するカードが透けている場合は手札交換で勝負する価値があります。

単騎連射 マグナム(殿堂)(単騎)

トリガーの大半を抑える1枚
これがないと天門のようなカウンターデッキにはかなり分が悪くなります。
トリガー呪文で除去してからトリガー獣を出すような対応もあるため過信は禁物です。

墓地にさえ落とせれば蘇生することは容易なのですが、問題は手札に入った時にどうやって墓地に落とすかとなります。
・イワシンやアイロンバイロンを入れる
・4コスジャシンを破壊して落とす
・マナに埋めてドルマークスで落とす
・使わない

ループでフィニッシュする型の場合は抜きますが、シャッフで呪文を止める場合は欲しいです。
筆者はループフィニッシュを狙うので単騎抜いて百発でいいやとなっています。

ルピア炎鬼

ファウンテインとの相性がいいため、一時期はマグナムを抜いてこちらを2投していました。
使用感は悪くないですがループ型の場合は自分にも刺さるため、倉庫番をしてもらっています。

奇天烈 シャッフ(シャッフ)

呪文をケアする1枚
ジャビビルがいる時に墓地から蘇生すると、cipとアタックトリガーで2つの数字を止められます。
ループ型なら1〜10、99を宣言すれば驚異のある呪文はほぼ止まります。
※新世壊設置済みの青魔導具は除く

冥土人形ウォカンナ・ピエール(ピエール)

ループではフィニッシャーの役割を持ちますが受け札にもなります。
青魔導具の新世壊をバウンスできる貴重な1枚でもあります。
ループに入った際、10割勝ちたいならピエール、7割勝ちのままだけどループ入る前のロングゲームで1ターン稼ぐ想定も持つのであればシャッフという使い分けになります。

一なる部隊 イワシン(殿堂)(イワシン)

黒単アビスに付き纏う「単騎がハンドにあったらどうする?」を解決する1枚です。
ループ中であればイワシンの蘇生と破壊で手札交換も可能となります。
0マナの手札交換とイワシンを手札に引き込むデメリットのどちらを取るかになりますが、シックルを入れている場合は山札を掘る勢いがとんでもないので入れる価値がありそうです。

アイロン=バイロン(アイロンバイロン)

イワシンと異なり、手札から捨てられます。
コストは支払いますが序盤のメタ除去も可能ですので悪くはないです。
入れてみた感想としては下記になります。
・破壊対象は相手が選ぶので複数クリーチャー(特にコンプ)が並ぶと除去できない。
・リソース回復手段がないと後半は捨てるカードがない。
自分の構築の問題かもしれないですが、2tか3tまでならそこそこの強さです。
サーイサイクルを入れる構築であればループに入る段階で手札が残る事も多いため、強く使える可能性は十分にあります。

サーイ=サイクル(サーイサイクル)

ここのところ、シャコ入り青魔導具やドリームメイト、ゴスペルといったシールドが有効に使えない(鳥も似たようなもの)対面が環境上位のため、再び採用される傾向にある1枚です。
盾から邪侵入を回収したり、盾を回収せずに秩序で封印したりとしっかり仕事をしてくれます。
しかしながら盾回収は強制であるため、長引くと自分が追い詰められる事となる諸刃の剣です。

オペラグラス=ドクラス(オペラ)

前のめりになるための1枚です。
確認してから墓地に落とすか選択できるため、邪侵入といった手札から使いたいカードを引き込み易くなります。
ブルーム、サーイサイクルと枠調整になりますが、前2つが初動として強過ぎるために今は採用を見合わせています。
3ターン目のゴツンマが強く使えない時や初動を増やす時の選択肢だと考えています。

(10/21追加)オンサ=マンサー(オンサ)

黒単アビスでの採用はあまり見かけないカードですが、オペラを採用する場合はアガルームより使い勝手の良いケースが度々あります。
アガルームを強く使える場面としては1tアガルーム、2tクリーチャーとなるため、1tで出せたのに後が続かない事が度々ありました。
また、アガルーム2かアガルーム+シックル以外ではオンサでも墓地に落とせる最大枚数は変わりません。
逆にアガルーム+シックルはとんでもない勢いで山札を削るため、手札に引き込みたいカードも余裕で墓地に落ちます。

これは特性の違いで「どちらが強い」という話ではないため、アガルームでしっくりこない場合は試す価値が十分にあります。

ルピア&ガ:ナテハ(ルピガナ)

サーイサイクルとの競合枠です。
秩序を強く使いたい場合はサーイサイクル、オペラグラスで山札調整を行う場合はこちらという使い方かもしれません。
現状では0コストで能動的に秩序を使えるサーイサイクルから変えるだけの強さはないと判断しています。

スゴーチ=トートロット(スゴーチ)

マジック全盛期は一矢報いるために採用していましたが、今は強く使える対面がないためお休みとなっています。
使い所としてはハイパー化によってVT除去に耐えられる、ドリームメイト対面ではExWinのブロックができそうといった面が考えられます。

ドアノッカ=ノアドッカ / 「…開けるか?」(ドアノッカ)

サガ期に大活躍して今はあまり採用が見られないカードです。
手打ちで小型メタカードの除去、トリガーで2面除去としっかり活躍できる1枚です。
天敵の冠をパワーマイナスでしっかり除去できます。
その反面、クリーチャーとして場に残らないため、ACEクリーチャーを絡めた速攻には向いていないです。

メタ除去しつつVTやブルーインパルスのカウントを進めないメリットもありますので、採用は環境次第です。
ウォズレックを採用したキルターンを後ろ寄りにするハンデス構築の受け枠だと強いと思います。
そうでなければとこしえが増えるまではドコータの方がいいかもしれません。

ド:コータ(ドコータ)

軽量メタを除去しつつ場に残る1枚です。
今、パワーマイナスのトリガーを入れるのであればこれ一択です。
コンプ多めの環境では秩序の方が強いと考えているため、コンプが減るまでは様子見です。
ブルーインパルス再録のためコンプはまだまだ残りそうですからね。

秩序の意志(秩序)

黒単アビスで再び採用されるようになった受け札です。
サーイサイクルからのコンボは強力ですが、ガイアッシュや百発が反応するので気を付けましょう。
逆にコンプ対面では同期を出される前に封印しておきましょう。

また、他のカードとの噛み合いがほとんどないため採用するなら3枚以上にしなければ引き込むのは難しいです。

撃髄医 スパイナー(スパイナー)

かつてのアポロやコンプのように雑にワールドブレイクされる環境で生きるカードでした。
今は1点か2点で最後の盾をブレイクする環境なのでお休みです。

逆転の影ガレック(ガレック)

期待のトリガーです。
ループフィニッシュよりもキルターンを3か4に寄せてフルパンした方が強い環境になった場合の受け枠と考えています。
ファイアバード対面で冠やバルピアレスクを除去したりインタビューで焼かれたブルームを蘇生するなどそれなりの活躍はしてくれます。
その反面、邪侵入やジャビビルハイパーモード、漆黒ジャシンやアーテルの対象外となるため、アナカラーマルルやゴスペルにはそんなに強く出られない面があります。
受け100%のカードであるため調整能力が問われる1枚です。

この1枚で逆転する経験をしてしまうとエンドルフィン(通称「脳汁」)が物凄い事になるため、抜けなくなるどころか増量して事故負けのリスクを背負うことになるため注意です。

超暴淵 ボウダン=ロウ(ボウダンロウ)

2ブロックの黒単アビスですかね。
上振れすれば3t召喚が可能です。
1tアガルーム
2tシックル+アガルームハイパー化(墓地4)
3tシックルハイパー化(墓地7)からファウンテインで2体(2コスと3コス)蘇生、4体タップで3t召喚

ジャビビルを絡めればそのままアタックできますのでロマンはあります。

ハンデスの強い環境で採用したいカード

深淵の壊炉 マーダン=ロウ(マーダン)

cipのクリーチャーハンデスとシビルカウント達成時のアタックトリガーは非常に強力です。
ループ中にアーテルから蘇生して相手のハンドを枯らせますし、シビルカウントを達成して能力をパクると非常に強力です。
シャッフやVTを採用しているデッキでは自身にもよく効きます。

先日のCSではピン投にも関わらず手打ちで大活躍していました。

蛙紙の聖沌 fr09 / 聖沌忍法 メカ寄せの術(カエル)

ファウンテインと組み合わせた時に非常にウザい置物になる1枚です。
序盤に呪文でハンデスし、後半は蘇生してブロッカーとして構える。
除去したらメガ・ラスト・バーストでハンデスされるので、とにかく邪魔な存在となるでしょう。

黒単アビス3キルへの挑戦

受けがしっかりしている環境ではリスクが高いですが、3キルはロマンなので記述は残しておきます。

必須条件

まずは下記の盤面を作ります。
・バトルゾーンにジャビビルとアタック可能な漆黒ジャシン
・漆黒ジャシンから蘇生可能かつ、2体以上蘇生可能なクリーチャー

そのためには邪侵入でジャビビルか漆黒ジャシンを蘇生するのが必須となります。

次にそこに至るルートは大きく3つ(他にもあったら教えていただけると助かります)

ルート1 初動アガルーム

1t
アガルームを出す

2t
アガルームか2コスクリーチャーを出して1tに出したアガルームをハイパー化
このターン出したクリーチャーが超化獣であればアガルームもタップしてハイパー化
ターン終了時にアガルーム能力で墓地肥やし

3t
邪侵入でジャビビル蘇生
1tか2tで出したクリーチャーをタップしてジャビビルをハイパー化
ジャビビルアタック時にハイパー化能力で漆黒ジャシンを蘇生

ルート2 初動アガルームからアビスアサルトでジャビビル蘇生

1t
アガルームを出す

2t
スゴーチを出す
スゴーチタップでアガルームをハイパー化
アガルームタップでスゴーチをハイパー化

3t
邪侵入で漆黒ジャシンを蘇生
アガルームかスゴーチのどちらかをハイパー化(1点のアガルームをハイパー化が良さそう)
ハイパー化したクリーチャーでアタック時にアビスアサルトからジャビビル蘇生

ルート3 ジャビビルからのアビスアサルト

1t
チャージのみ

2t
2コスクリーチャーを出す
シックルを出せると3キルに必要なカードにアクセスできる可能性が上がる

3t
邪侵入でジャビビル蘇生
2tで出したクリーチャーをタップしてジャビビルをハイパー化
ジャビビルアタック時にハイパー化能力とアビスアサルトで漆黒ジャシンともう1体を蘇生

入賞構築について

X(旧Twitter)や有料メンバーシップ等で集めましょう。
最後の方に筆者が持ち込んだ構築を並べますので、探すのが面倒であればそれを参考にしていただいても構いません。

ループする黒単アビス

今の黒単アビスでは百発を入れたループが標準搭載となっています。

ざっくり説明すると

初期盤面

・バトルゾーンにジャビビル、百発、黒クリーチャー1(以降、「黒1」)、漆黒ジャシン
・墓地にアーテル
※黒1は漆黒ジャシンをクリーチャーにしてアタックするためのタネ

ループ処理

・漆黒ジャシンでアタック
・アタック時にアーテル蘇生して百発効果で漆黒ジャシンを破壊
・アーテル効果で漆黒ジャシンと他1体を蘇生
黒マグナム効果でアーテルと他1体を破壊

アーテルから蘇生した漆黒ジャシンはジャビビルの常在能力によりアタック可能であるため、これで初期盤面に戻ります。

このループで何ができる?

漆黒ジャシンのcipが繰り返されるため、下記が行われます。
・山札から墓地にカードを1枚落とす
・墓地にあるカードの枚数以下のクリーチャーを破壊
・4コスト以下クリーチャーのcipを繰り返し使用

アーテルで漆黒ジャシンと一緒に蘇生したクリーチャーのcipを何度も使用できるため、シャッフの宣言を複数回行う事ができます。

黒1と他1体を上手く使う事でジャブラッドを出し、破壊置換から山札を回復し、最終的にはマグナムとシャッフの宣言でトリガーケアも可能となります。

先述のドルマークスやジェニー、2体目の百発を組み合わせる事で無限ループも可能です。
ピエール搭載型であればLO勝ちもできます。

最速何ターンでループできる?

一応3ターン目でループに入れます。理論上は。

1t
アガルーム出す。

2t
2コス黒クリーチャー出す。
タップでアガルームハイパー化。
エンド時墓地1。
※出すのがアガルームかシックルであればこの時点で墓地4。

3t
邪侵入からジャビビル蘇生。
1tか2tに出したクリーチャーをタップしてジャビビルハイパー化。
タップしていない方でアタック時、ジャビビルハイパー化能力で漆黒ジャシン蘇生。
漆黒ジャシンアタック時、アーテル蘇生。
アーテルから百発と漆黒ジャシンを蘇生。
百発効果でアタック中の漆黒ジャシンとアーテルを破壊。

これで初期盤面になりました。

アーテルがいない場合、下記ルートでループに入れる場合もあります。
・漆黒ジャシンで百発を出してアタック中の漆黒ジャシンを破壊。
・ジャビビル効果で漆黒ジャシンを蘇生して墓地に1枚落とす。(ジャビビルと合わせて墓地3枚追加)

ここで少なくとも漆黒ジャシンが落ちていれば漆黒ジャシンだけのループでアーテルを落とす事も可能となります。

LO勝ちしない場合のループはどこで止める?

一人回しをしていて常に悩んでいる所になります。
ループでどこまでトリガーケアできるかにもよりますが、ガードストライクをケアして以下が理想ではないかと考えています。

バトルゾーン
・アタック可能な漆黒ジャシンを2体
・ジャブラッド、ジャビビル、百発、アーテル、シャッフをそれぞれ1体
※上記を最低限として、打点となるクリーチャー(できれば1点)を状況に応じて追加

墓地
・アーテル1体、イワシン(あれば)
・ジャブラッド耐性用を8枚(2セット)

山札
・4枚

この理由ですが、ガードストライクとタマシードのトリガーを考慮したものとなります。
1点ずつ刻む事により、1体GSを受けても1体の漆黒ジャシンから再度ループを行って同じ状態に戻す事が可能となります。
イワシンが墓地にあれば、バウンスされても再び墓地に落とせます。

CSでの立ち位置は?

黒単アビスは3キルを搭載した事により、アグロ、ミッドレンジ、コントロール、ループと色々な事ができるようになっています。
環境の流行に合わせたスタイルにした上で、対戦運がしっかり噛み合えばどんなデッキにも勝機はあると思っています。

よくやる致命的なミスや試合で使用した構築

「致命的=敗北に直結する」を「よくやる」という事で負けまくっています。ですが、「ベストプラクティス(≒プレイ方針)」は見かけるものの「アンチパターン(≒プレイングミス)」はそんなに見かけません。
ここ以降では一人回しや実際の試合で行ったプレミや構築を掲載します。

プレミ

・ゲンムエンペラーが出ている場合、闇のクリーチャーが4体から3体になっても漆黒ジャシンやジャブラッドはタマシードに戻らない事を忘れる。

・ゴスペル相手にハイパー化したゴツンマでアタックする。
 後3の動きを止めておきながらコルフレのトリガー条件満たしてどうすんねん。

・邪侵入から漆黒ジャシンを蘇生。
 バトルゾーンは他にブルームだけなので漆黒ジャシンはタマシードなのに、ターン終了時のガイアッシュ着地を「できないっす」と言えなかった。
 ※後述のループミスで負けているので勝敗には関係なし。
  試合後に念の為、ジャッジにガイアッシュ着地できない事を確認済み。

・ループ中、蘇生した方のアタックできる漆黒ジャシンを黒マグナムの効果で破壊する。
対戦相手の方に「黒単アビス難しいですよね」と慰められる。
 ループ説明時間を取らせたのが申し訳なかった。

・ループ中、アーテルと漆黒ジャシンがバトルゾーンに残り、ループが止まる。
 マグナムは出せていたのでダイレクトアタックまで貫通。

・ガイアッシュが透けているのに邪侵入からクリーチャーを蘇生する事2回。
 1回目は無謀に押し切るプラン。
 2回目はタマシードを出す予定がタマシードないためクリーチャーを出した。
 手札にジャブラッドがあるならそれを出せよ。

・シックルシークの墓地肥やしより先に邪侵入を使おうとする。
 気付くのがギリギリ間に合って墓地肥やし→邪侵入とできたお陰で勝ち盤面に出来たけど要注意。

・コンプ(下7枚)とアリスのみの盤面に対して、ゴツンマと漆黒ジャシンがいる状態。
 ブルームかジャビビルかでブルームを選択。
 ブルームタップでゴツンマハイパー化からゴツンマでコンプに自爆アタックでハンド0にする。
 自爆アタックしないで残しておけばトリガーの邪侵入2枚で耐えていた。
 トリガー込みの期待値でプレイしよう。

・ループ証明の後、山札を削らないで山札回復だけする。
 ジャブラッドの破壊耐性に使うカードがギリギリになる。

構築

9/28に使用
コンプはサーイサイクル+秩序で早期封印した後にループするスタイル。
コンプには1勝1敗、1敗はカマスとVTに屈する。
鳥には当たっていない。

先に百発とジャブラッドを出しておけばカマスがいてもループできそうだが未検証。
アナカラービッグマナ(マルル)にはマーダンでマルルを止め、VT連打を4コスジャシンとアビスラッシュジャブラッドで乗り越えた。
結果は3-2で、2敗は練度で相手が上回った結果だと思う。


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