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黒単アビスについて考える

定期的に注目を浴びる黒単アビスですが、もしかすると筆者が以前使用していた水闇魔導具(ゼニスザーク、神の試練殿堂前)よりも安定して使えるデッキと思えるようになってきました。

本記事は筆者が採用候補カードについて考えたメモをいっその事公開してしまえとなったものです。

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最初の記事投稿から半年以上が経過した現在も更新が続けられています。

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黒単アビスはどんなデッキ?

ざっくり言えば下記となります。
・バトルゾーンにアビスベル=ジャシン帝(以降、「4コスジャシン」)、墓地にアビス複数体の盤面を作る
・アビスラッシュでアビスクリーチャーを大量展開して過剰打点でアタック

コイツを出すのが始まりだった

この盤面を作るために下記のカードを組み合わせるのが基本でした。

先3で4コスジャシンを出せたら勝利に大きく前進
cipのメタ除去、アタック時蘇生でトリガーケア
墓地肥やしと除去耐性
踏み倒しメタ
墓地へ落とす1枚に一喜一憂

実は結構強いデッキなんです

ここまでで挙げた4種とその他のカードの組み合わせにより、ダンタルサガが猛威を振るい始めた2023年6月に「サガ以外全部勝つ」が見込めるデッキになっていました。
サガ殿堂後に黒単アビスの上位入賞が急増したのはその影響かと思われます。

安定して使えそうなアーキテクト

2023年8月、2024年3月の2回の殿堂によりTier1デッキが大打撃を受けますが、黒単アビスはノーダメージでした。
2024年8月と予想される次の殿堂もノーダメージと予想しています。
それは3キルがなく、上振れで4キル、5キル安定のため、先3/後3/先4を止める必要が求められていたからだと考えました。

その工夫として、ハンデス/受け/バランスと色々な型がありましたが、「4コスジャシン+墓地にアビス複数」という最終地点は変わらなかったと思っています。
逆に言えば4コスジャシンへの依存度が高いため、これ以上のキルターン短縮はできないと。

待望のキルターン短縮

そこに王道篇第2弾「カイザー・オブ・ハイパードラゴン」(DM24-RP2)で変化が訪れました。

既存の黒単アビスを変える1枚

黒単アビスでは墓地から蘇生する能力があるもののり、アビスラッシュ以外はほとんどアタックできないため蘇生の選択肢はトリガーケアか返しのターンの守りが基本でした。
※ジャガイストやヤバーダンは黒単アビスで採用するには重いため考慮外としています。

その概念がこの1枚によって変わりましたので、採用候補カードを1から見直す事にしました。

長くなりましたが、冒頭にも記載しました通り、当記事は見直しにおけるメモとなります。
浅い考えは多いと思いますが、少しでも参考になるものがあれば幸いです。

なお、デッキリストはXでアップされる強いプレイヤーが結果を出した入賞リストを参考にしてください。

(6/28追加)知っておくべき裁定

これから黒単アビスを使おうという方はタマシード/クリーチャーの裁定を知っておく必要があります。
認識に相違のある判定はジャッジに確認すれば解決(場合によってはその大会限定の暫定)されますが、それ以前にプレイの選択肢に影響しますので知っておくのは必要な事となります。

調べる際は「深淵の支配者 ジャシン」から検索するのがメインとなります。

そもそも「タマシード/クリーチャー」とは

クリーチャーが出た時に誘発する能力はどうなる?

クリーチャーがバトルゾーンに出る時の効果

「出た(バトルゾーンに着地した)時」はバトルゾーンに着地したタイミングでタマシードになるかもしれない常在型能力の判定が行われるため、その結果としてクリーチャー判定された場合にクリーチャーが出た時の能力が誘発します。
「出る(バトルゾーンに着地する)時」はタマシードかどうかの判定前であるため、タマシードとクリーチャー両方を対象とする効果の影響を受けます。

踏み倒しの判定

オニカマスをボンキゴに、ダークネスを邪侵入に置き換えたシーンをかなり見かけるようになると思います。
1回目はタマシードなので不発、2回目はクリーチャーなので誘発です。
これはダークネスの蘇生効果を2回使用しているために1回目と2回目で状況が変わっており、判定が変わる結果となっています。
ファウンテインの2体同時蘇生の場合、1体目の着地判定時に4体いるので2体共クリーチャー判定で誘発すると理解しています。
※間違っていたら訂正しますのでコメントやDMでご指摘ください。

後からクリーチャーになった場合

タマシードである時、クリーチャーを対象にした効果は対象外となります。
発動時に対象外だったので後からクリーチャーになっても効果は受けません。

それは自分に対しても同じです。

しかし、バトルゾーンに着地した時の処理はタマシードであっても、その後にエレメントが増えてクリーチャーになった場合は話が変わります。

アビスラッシュで出たターンの終了時にタマシードだった場合

アビスラッシュでタマシードの能力を使いつつ、クリーチャーではないので残しておくプレイです。
4コスジャシンを軸にプレイする場合は必須となります。

デッキコンセプトに関わるカード

アビスベル=ジャシン帝(4コスジャシン)

黒単アビスと言えばこのカード。
墓地から出したいカードを落とすために破壊耐性を利用する事もあります。
アビスラッシュで3コスト以下のアビスクリーチャーを1コストで召喚できるようになる能力が強力。
このカード単体では少し耐性のあるブロッカー止まりのため、このカードをメインギミックとする場合は墓地と手札の管理が重要になります。

邪魂龍ジャビビルブラッド(ジャビビル)

待望の黒単アビス強化カード。
ハイパー化しなくても墓地から出たクリーチャーがそのままアタックできるのが新たな選択肢をもたらしました。
アビスラッシュと違いアタックしたクリーチャーを山下に戻す必要がない事も大きいです。

漆黒ジャシンや邪侵入で蘇生したクリーチャーでアタックするという選択肢が追加された事により、キルターンの短縮が可能となりました。
4コスジャシンとは絶妙に噛み合わない部分があるため、両方4投ではなく片方を4投し、もう片方を1〜2投するのがいいと考えています。

4コスジャシンメインの構築

4コスジャシンを立てる→どこかでジャビビルを蘇生しつつダイレクトアタックまでの打点を形成が考えられます。
具体的には下記の想定です。
・4コスジャシンを立てる
・漆黒ジャシン/コブラ/アーテル/ウォズレック邪侵入あたりからジャビビル蘇生を絡めたコンボを行い打点形成。
これまでの黒単アビスをジャビビルで強化したものとなります。

ジャビビルメインの構築

キルターン短縮はジャビビルをハイパー化した状態でアタックを行い、3コス以下のアビスとして漆黒ジャシンをアタックできる状態で蘇生する事で実現できます。

漆黒ジャシンのアタックからコブラ/アーテル/ウォズレック邪侵入を絡めて打点形成。
最初のアタック時にアビスアサルトが絡むと更に選択肢は増えます。
また、ジャビビルのハイパー化能力はアビスがアタックする時に発動するため、ジャビビルがアタックする必要はないという点もポイントです。

ん?4コスジャシンがコンボから抜けてない?そうなんです。
ジャビビルメインにした場合、4コスジャシンの役割は下記の2つに絞られます。
・アビスアサルトからの追加2打点
・ジャビビルが出せない時のサブプラン

そのため、4コスジャシンが抜ける事すらあるというのがジャビビルメインで回した所感となります。

2023年8月に似たような事がありましたよね。「新世壊抜き青魔導具」、後の「青黒魔導具」です。
これに近いことが発生するかもしれません。

どちらのコンセプトでも4投になるであろうカード

ブルーム=プルーフ(ブルーム)

初動兼踏み倒しメタ
革命チェンジの多い環境では抜けないと思います。
cipで墓地に落とす1枚は実質0.5枚ドローですね。
バトルゾーンへの着地は許すため過信は禁物。
ミラーでは邪侵入→4コスジャシンを破壊耐性で手札2枚落としされるため、相手の手札枚数を意識するプレイが必要になります。

邪侵入

墓地肥やし兼踏み倒し兼条件付きシールドトリガー
このカードをいつプレイできるかで勝敗が大きく変わります。
タマシード/クリーチャーをタマシードのままにしておき、VTの軽減対象にしない、除去されにくいという状態のままトリガーを使えるようにするというプレイもあります。

また、ウォズレックを採用している場合、ウォズレックのcipから再利用する事も可能です。

漆黒の深淵ジャシン帝(漆黒ジャシン)

サガと同じ闇のキリフダで収録されたメタ除去兼フィニッシュの基盤です。
2tブルーム3t漆黒ジャシンで2コス以下のメタを焼けます。
アビスラッシュを咎めるボンキゴも1枚目で破壊し、2枚目以降で暴れるなんて対処もできます。
主な使い方はトリガーをケアできるマグナム/ルピア炎鬼/シャッフの蘇生につなげる事でしたが、ジャビビル登場により「追加打点生成」という3キルルートが追加されました。

どちらのコンセプトでも採用されるが枚数調整になるであろカード

邪龍ジャブラッド(ジャブラッド)

墓地肥やしと除去耐性
2tブルーム3tジャブラッド、ブルーム1点で墓地5枚にして返しのターンでブルームを守るという対赤青マジック鉄板ムーブの1枚です。
アビスアタック時の墓地肥やしで耐性を増やしつつ、漆黒ジャシンで蘇生したいカードを落とすという詰めでも活躍します。
コンプレックスのリーサルに対してブロックした後に除去耐性を使用する事でコンプレックスを寝かせたままにするプレイもできます。

これまでは4投でしたが、ジャビビルを強く使うための枠を確保するために3枚になると感じています。

忍蛇の聖沌c0br4(コブラ)

最近の受け枠です。
5コス以下蘇生のため、ブロッカーを複数立てる事もできます。
コブラ→アーテル→シャッフで相手のリーサルを止める事も珍しくないですが、それは青黒コンプレックスでやりましょう。
黒単アビスに搭載するとデッキ難易度が跳ね上がります。
このカードもジャビビル登場により漆黒ジャシンからの追加打点生成に一役買っています。

シナジーが期待されるカード

ここではジャビビルの登場によって採用の判断が大きく変わったカードを取り上げる予定です。

サイバー・K・ウォズレック / ウォズレックの審問(ウォズレック)

黒単アビスでは定期的に採用/不採用が繰り返されているカードです。
初動のハンデスと終盤に漆黒ジャシンから蘇生して邪侵入の再利用が主な用途でしたが、以下の点がデメリットになっていました。
・ゲーム後半はハンデスできるカードがない
・蘇生して邪侵入を使っても墓地肥やしが限度

しかしジャビビルの登場により、自身の2打点と邪侵入からの追加打点が発生しました。
筆者も採用予定ですが、上手く回せていないため2〜3投に収まりそうです。

アーテル・ゴルギーニ(アーテル)

今はコブラとアーテルのセットが基本になっています。
除去してから蘇生、墓地を増やしてから蘇生、2体蘇生と色々できます。
漆黒ジャシンから蘇生できるとは言ってもコブラまでだったものが、ジャビビルの登場でこちらも検討対象になりました。
ロングゲームになった際、一気にゲームをひっくり返すポテンシャルがあります。
しかしながら、邪侵入やジャビビルハイパー化能力の対象外であることから、4投はプレイが難しくなりすぎるため、筆者が使うのなら多くて2投が限度だと感じています。

超化秘伝アビスアサルト(アビスアサルト)

ハイパーモードのクリーチャーでアタックする時に踏み倒しできます。
ハイパー化したジャビビルでアタックする時、ジャビビルの能力とアビスアサルトのどちらを先に解決するかは選べたはずですが、宣言は必ずしましょう。
ジャビビルが出ている時であればこちらを先に解決して損はありません。
このカードは使えると強いのですが、ゲームで1度使用して終わる事が多いため、2投に抑えて4t以降のミッドレンジにも備えた構築を考えています。
アタックフェーズにハイパー化する方法があればいいんですけどね。

霊淵 アガルーム=プルーフ(アガルーム)

ショップの初動は165円、メルカリは700円

3キルの可能性を高められる1枚です。
1tと2tの両方で出せれば相互ハイパー化で4枚墓地が増えます。
ここに3t邪侵入ジャビビルとできればジャビビルハイパー化からのアタック時漆黒ジャシン蘇生で3キルが見えます。
アビスアサルトも使えると更に異次元の展開となります。
1tに出せるとかなり強力ですが、それ以外では妥協枠の更に妥協枠となり、かなり苦しくなるので採用は要検討です。
採用するのであれば、後述のシックルと合わせて振り切った構築にするべきだと思います。

シックル=シーク(シックル)

いつでもハイパー化のタネで墓地肥やし

ハイパー化しつつ墓地肥やしをできます。
スレイヤーを持っているのでアタックで破壊される事は少ないですが、バウンスは防げないです。
1tアガルーム、2tシックル→アガルームハイパー化で墓地4です。
それ以外では弱いかと言われるとそんな事もなく、ハイパー化だけして墓地を増やしつつクリーチャーのパワーを上げておくプレイは妥協枠になりつつもサブプランとしてはさほど弱くはないです。
4コスジャシンがいるけど蘇生したいクリーチャー(漆黒ジャシンと組み合わせて蘇生したいクリーチャー)がいない時、シックルと超化獣アビスを組み合わせて墓地を3枚増やすというプレイもあります。

サポートとしては優秀と感じていますが、超化獣アビスとのバランスを見て枚数調整になりそうです。
邪侵入以外は目もくれずに全部墓地という構築なら強く使える可能性は感じています。
しかしVTのタネになるリスクを天秤にかけた結果の妥協枠に収まりそうです。

深淵の憤髄 ファウン=テイン(ファウンテイン)

弱くはないですが強く使うのが難しい1枚です。
cipの3以下2体蘇生は強力ですが、噛み合わせが絶妙にズレています。
・4コスは蘇生できないため、先に4コスジャシンかジャビビルを立てておく必要がある。
・漆黒ジャシンから蘇生できない。
・クリーチャーが6体以上墓地にあるのは早くても4tになるため、その状態ならもっと強い動きができる。

ジャビビル登場前は大活躍していましたので、2ブロックでの活躍に期待してしばらく待機です。
余談になりますが、ハンデスが強い環境におけるカエル(蛙紙の聖沌 fr09)との組み合わせはかなり良さそうでした。
ロマノフ・アルファとの相性もいいです。

邪眼の始祖 ロマノフ・アルファ(ロマノフ・アルファ)

ファウンテインとの相性が非常に良い1枚です。
邪侵入や秩序を回収したりと墓地進化の条件さえクリアできればオブザ08号の呪文面の上位互換になります。
ジャビビルを軸にして早期決着を目指す構築の場合は強く使えませんが、5tをキルターンに設定するような構築であれば一考の価値アリです。

絶望と反魂と滅殺の決断(ダークネス)

アガルームとシックル入りのリストで回している時に頻繁に発生していたのが「大事なものが全部墓地」でした。
そこで気付いたのが5マナの時の手札の傾向です。ほとんど手札ゼロでした。
しかし、アーテルと比較した時にコブラや漆黒ジャシンとの連鎖を考慮し、アーテル採用に踏み切りました。
ジャビビルがいる時の漆黒ジャシンからの蘇生ですが、複数クリーチャーを立てた方がトリガーやGストライクのケアになるためです。

想定対面次第で採用されるカード

深淵の文暴具 ケシカス=カース(ケシカス)

黒単アビスにおける貴重な墓地リセットです。
コルフレのトリガー能力を止めたりミラーでの遅延、はたまた自身の墓地肥やしと定期的に活躍する1枚です。
マトリクスやゴスペルにも使えるため、対面想定で入れ替わります。

霊淵 ゴツンマ=ダンマ(ゴツンマ)

マナチャージの邪魔をする事で序盤の1ターンを稼ぎます。
ハイパーモードの能力はアナザー・ワールドやバイケンがいると裏目になるため、できるだけ使いたくないです。
2枚捨てさせてもシールドから2枚増えるので判断が難しい所です。
しかしながらアビスアサルトの発射台になる事もできるため、入れたら入れたでしっかり活躍してくれると思います。

単騎連射 マグナム(マグナム)

トリガーの大半を抑える1枚
これがないと天門のようなカウンターデッキにはかなり分が悪くなります。
トリガー呪文で除去してからトリガー獣を出すような対応もあるため過信は禁物です。

墓地にさえ落とせれば蘇生することは容易なのですが、問題は手札に入った時にどうやって墓地に落とすかとなります。
今はイワシンが主流になりつつあるようですが、両方手札に入ったらと考えたらキリがありません。
・イワシンもしくはアイロン=バイロンと組み合わせる
・抜くか単独で入れて割り切る

このどちらかにしましょう。
筆者はイワシンと組み合わせてみようかと思います。
天門を割り切れるのであれば、3キルをトリガーで止められても返しのターンに負けることは滅多にないため、抜く選択肢もあると考えています。
後4以降を止められた場合はどうしましょう。

ルピア炎鬼

ファウンテインとの相性がいいため、一時期はマグナムを抜いてこちらを2投していました。
使用感は悪くないですが自分にも刺さるため、出すタイミングが非常にシビアになっています。
でも結構アリなんですよね。

奇天烈 シャッフ(シャッフ)

呪文をケアする1枚
ジャビビルがいる時に墓地から蘇生すると、cipとアタックトリガーで2つの数字を止められます。
選択肢としては有りなのですが、高いプレイングを求められるため安易な採用は避けようと思います。

サーイ=サイクル(サーイサイクル)

アナジャ環境のように盾の位置付けが低い時に有効です。
盾から邪侵入を回収したり、盾を回収せずに秩序で封印したりとしっかり仕事をしてくれます。
3t邪侵入含めた速度を重視するのであれば採用を検討となります。
しかしながら盾回収は強制であるため、長引くと自分が追い詰められる事となる諸刃の剣です。

2tにブルーム以外では何をプレイしたいのかでスゴーチやシックルあたりと検討するグループですね。

スゴーチ=トートロット(スゴーチ)

邪侵入のトリガー条件やタマシード/クリーチャーをクリーチャー化するために2tで1体出せるのは勝敗に大きく影響します。
赤青マジックの先3キルを阻止する観点でも2tにブルームかスゴーチをプレイするのは大切な事になります。
どちらもナポレオンの呪文面で除去されますし、スゴーチはコルフレやボンキゴの呪文面でブロックできなくなるなど対処方法はあります。
しかし、先3は手札が細いため対処の1手によって1ターン稼げるようになる事も多いです。

また、ハイパー化によってVT除去に耐える、アビスアサルトのアタックチャンスを発動させるなど、3〜4キルを狙う構築であれば活躍できる1枚となっています。

秩序の意志

黒単アビスで採用される事の多い受け札です。
Wブレイクの1枚をSバックでこちらに使って相手のマグナムを封印し、もう1枚でクリーチャーを出すプレイができます。
マジック相手にはタイミングを間違えるとバーシやカクメイジンで簡単に剥がされるので注意です。
また、他のカードとの噛み合いがほとんどないため採用時は枚数含めて慎重に検討する必要があります。

撃髄医 スパイナー(スパイナー)

かつてのアポロやコンプのように雑にワールドブレイクされる環境で生きるカードでした。
今は1点か2点で最後の盾をブレイクする環境なのでお休みです。

ハンデスの強い環境で採用したいカード

深淵の壊炉 マーダン=ロウ(マーダンロウ)

cipのクリーチャーハンデスとシビルカウント達成時のアタックトリガーは非常に強力です。
コブラ/アーテルから蘇生する対象としての検討はありかもしれないですが、このカードがシビルカウント達成してアタックできる時点で7割勝っている盤面ですので、優先度は低いと思っています。

蛙紙の聖沌 fr09 / 聖沌忍法 メカ寄せの術(カエル)

ファウンテインと組み合わせた時に非常にウザい置物になる1枚です。
序盤に呪文でハンデスし、後半は蘇生してブロッカーとして構える。
ヒメカットやVTで除去したらメガ・ラスト・バーストでハンデスされるので、コルフレやボンキゴ呪文面を強要できるんじゃないかと思います。
アーテルの置換でも同じ事が言えますので結構邪魔じゃないですか?

しばらくはアナザー・ワールドと向き合う必要がありそうですが、なんかアリな気がしてきました。

黒単アビス3キルへの挑戦

採用カード検討の前にこっちを書けよと思うかもしれません。
公開当初はそんなにしっかり考えていなかったんです。ごめんなさい🥹

必須条件

まずは下記の盤面を作ります。
・バトルゾーンにジャビビルとアタック可能な漆黒ジャシン
・漆黒ジャシンから蘇生可能かつ、2体以上蘇生可能なクリーチャー

そのためには邪侵入でジャビビルか漆黒ジャシンを蘇生するのが必須となります。

次にそこに至るルートは大きく3つ(他にもあったら教えていただけると助かります)

ルート1 初動アガルーム

1t
アガルームを出す

2t
アガルームか2コスクリーチャーを出して1tに出したアガルームをハイパー化
このターン出したクリーチャーが超化獣であればアガルームもタップしてハイパー化
ターン終了時にアガルーム能力で墓地肥やし

3t
邪侵入でジャビビル蘇生
1tか2tで出したクリーチャーをタップしてジャビビルをハイパー化
ジャビビルアタック時にハイパー化能力で漆黒ジャシンを蘇生

ルート2 初動アガルームからアビスアサルトでジャビビル蘇生

1t
アガルームを出す

2t
スゴーチを出す
スゴーチタップでアガルームをハイパー化
アガルームタップでスゴーチをハイパー化

3t
邪侵入で漆黒ジャシンを蘇生
アガルームかスゴーチのどちらかをハイパー化(1点のアガルームをハイパー化が良さそう)
ハイパー化したクリーチャーでアタック時にアビスアサルトからジャビビル蘇生

ルート3 ジャビビルからのアビスアサルト

1t
チャージのみ

2t
2コスクリーチャーを出す
シックルを出せると3キルに必要なカードにアクセスできる可能性が上がる

3t
邪侵入でジャビビル蘇生
2tで出したクリーチャーをタップしてジャビビルをハイパー化
ジャビビルアタック時にハイパー化能力とアビスアサルトで漆黒ジャシンともう1体を蘇生

3キル特化は成立するのか?

上に挙げた3つのルートに極端に特化した構築を作ってみました。

試しに何回かシミュレートしたところ、全然ダメでした。
構築が正しく3キル特化になっていないというのもあるかと思いますが、手札交換なしで手札を揃えるのはかなり厳しいです。
手札に入った時のデメリットを考慮してもイワシン強いですよ。

黒単アビスの構築としては4キルベースでたまに3キルできたらいいな程度しておき、4キルのための選択肢を増やすようにするのが安定した成績を残す構築になると思いました。
3キル特化はまだ諦めないですけどね。

(6/27追加)出回り始めた構築の考察

4.8倍優勝構築

ジャビビル搭載型として最も注目を浴びたのはこの構築ではないでしょうか。
動画としてはアーチーさんが紹介されています。

筆者が見た感想は「デッキも強いんだけど、その前に使用プレイヤーが最強クラス」です。

優勝者がえもかふぇさんで、同じような構築で入賞したのがオチャッピィさんとみみみさんですよ。
動画でもプレイしているのがアーチーさんですし、プレイヤーが強すぎます。
赤青マジックや黒緑アビスのような高難度デッキで勝てる人なら使いこなせる難易度に感じました。

デッキのコンセプトとしては3キルを捨てて、ミッドレンジで勝負するための対応力を高めたのではないかと推測しています。

けみくろ紹介構築

3キルを組み込んだ構築です。
リストは動画で確認してください。
盤面争いでゴチャゴチャする前に制圧する構築と感じています。

この2つの構築をベースに対面想定から微調整していくのが良さそうです。

Yuunagiさんの検証記事

早速検証記事が公開されています。
入賞構築をベースに様々な考察がされていますので、メンバーシップに参加しましょう。
記事単体の購入よりも遥かにお得です。

終わりに

ここまで文字の多い記事を読んでいただけてありがとうございます。
大会で結果を残せていないプレイヤーの考えであるため、「これが正しい」ではなく「こんな考え方もあるんだね」程度に軽く受け止めてもらえると幸いです。

そもそも黒単アビスの構築はここから見直すことになるため、1週間後には逆の事を言っている可能性もあります。
そこは「考えが浅かったっすねー」で流していただけると助かります。

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