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大学生が楽して稼ごうと「せどり」を始めたら現実を知った話

 こんにちは。今日は、大学生である私がせどりで稼ごうとして色々調べて考えた結果、こりゃ無理だなと感じたという話を書きます。

 結論から言うと、大学生が少ない軍資金で始める場合、相当うまくやっても最初の数ヶ月はバイトしてた方が全然ましなレベルでしか稼げなくて、リスクも相当あるのでやらない方がいいという話です。


 でも抜け道とかも意外とある気がしたのでそこ含めて書いてみたいと思います。

 さらに、せどりに本気で取り組んだらどこまでいけるのか考えてみたのでぜひ読んでみてください。


大学生は楽して稼ぎたいお年頃なのかもしれない。

 大学生っていうのは暇な時間をいかに稼ぐかってことを常に考えてるわけです。そのために、5〜6時間がかかるレポートを「明日の朝にレポート秒で終わらせるから大丈夫」と言って遊べる時間を生み出すことだってあるんです。

 かく言う私も、暇になりたいんです。もっと。(傲慢)

 暇を作ろうとして真っ先に標的になるのはバイトですよね。

 で、考えたわけです。「ネットなら楽して稼げるんじゃね?」と。そこで、安く物を仕入れてアマゾンとかメルカリで売る、せどりっていう手法で稼いでやろうと考えました。

 しかし、そんなに現実は甘くなかったのです。


せどりは楽に稼げる夢の手法なのか

 実際にせどりをやろうと思って、10時間程度調べたり考えたりしたのですが、すぐにせどりは無理ゲーだと気付きました。そんな楽なことは世の中には存在しないのですね。


 夢を壊されて、何様よと言いたくなる人もいると思います。また、関係者の方で反論したい人もいるかと思います。でも読んでいただければある程度は納得していただけると思います。


 まず、せどりの説明からしますね。例から話させていただきます。

 アマゾンと楽天で同じ商品が陳列されていたとします。その商品はアマゾンでは100円で売られていて、楽天では110円で売られています。そこであなたは、アマゾンでその商品を100円で購入して、楽天で110円で売れば、差額の10円がもらえます。

 こういう感じで、二つのマーケット間の価格差を用いてお金を稼ぐことをせどりと言います


 これを大学生がやるとどうなるか

 もし仮に10万円の初期投資でせどりを始めたとします。アマゾンで100円の缶詰を千個購入できますね。

 その千個の缶詰を、楽天で150円売れば差額の50円が1000個分、つまり5万円を獲得できます。


 まあまあ稼げるじゃないですか。これ、かなり楽なビジネスに見えますよね。買って売るだけで5万円ですよ?


 しかしそんな楽な話じゃないんですよ。それが。


結局は資金力をつけるまで持久戦に持ち込まれる

 10万から5万稼げると言いましたけどその過程に1000個売らなきゃいけないです。はじめのうちは1商品につき1日に5個売れたらかなりいい方です。そうなると純利益5万円を達成するには200日はくだらないわけです


 だったら商品を分散すればいいじゃないかってお思いでしょう? 塵も積もれば山となる作戦で、粗利500円で1日3個売れる商品を10種類用意すれば、月収は500かける3かける10=15000円になります。でもそれができないのが現実なんです。


 物を安く仕入れるにはalibabaとかの中華系の卸売サイトから取り寄せるのがスタンダードらしいんですけど、あそこの最低購入単位が1000個とかなんですよ。市場で物を安く仕入れられるってのはたくさん買うからなわけで、ただただ安いわけじゃないです。ですから、資金力のない人はなけなしの金をほんの数種類の商品に当てるしかないんですよ。

(↑alibaba(アリババ)の画面です。これ、テントの骨組みなのですが、こういった超マイナーなものまでなんでも揃っている巨大な卸売サイトです。)

 でも、その買った商品がそもそも全く売れない可能性もある。在庫の段ボールが部屋の片隅に眠り続けるなんて言う悲しい結末だって大いにあり得るわけです。

 ですから、ハイリスクローリターンのあまり割りに合わないビジネスなんですね。


メルカリやアマゾンは大金保有者が中華系の商材で殴り合うカオス

 メルカリ転売とかも一応考えましたけど、あそこを覗いてみたら転売も寡占状態に入っていて、来るところまで来てる感じだったんですよね


 素人目にそう感じただけなのですが、それなりに根拠はあります。例えばメルカリで売ってるモバイルバッテリーだって、中国の問屋のアリババで1000円で売られてるやつを2500円で売ってたりします。千円で買っても、手数料とか送料だのなんだかんだで1000円引かれてしまうので、粗利は500円しかないです。

 世界の工場である中国の問屋で直接購入したとしてもそのレベルなので、海外から商品を取ってこれない人はその時点で戦えないのです。


 そして、そもそも問屋から卸すだけの資金力がない大学生はその時点で退場ですよね。さよなら〜って感じです。(すごくちまちま稼ぐなら別ですが。)


ただし狙える穴場みたいな商品もある

 でもおそらく突破口はあると思います。実際、私がアリババを色々物色してたら効率よく回転させられそうな商品を見つけました。


 具体的な名前はここでは言いませんが、基本的な考え方としては、アマゾンで誰も商品を出してない空白の価格帯or商品を狙います

 そうすれば自分がそのニッチに収まることができます。

 特にそれが、価格帯が高いものであればるほど同業他社の参入障壁が高くなり、色々安定する気がするんですよね。

(私はそのニッチに収まる気はないので需要があったら教えます。経験者じゃないので大した情報である保証はどこにもないのですが。)


目指すべきは雪だるま式で利益が増えていく構図

 これは経験者の記事と自分の妄想を織り交ぜた話なのですが、せどりをやるなら多分5年計画とかでやるものだと思います。最初のうちは、商品のポートフォリオを増やしつつ、ダメなものを入れ替えるって感じで拡大&洗練化を繰り返してある程度安定して利益を出せる土台を作ります

 その後、ある程度商材を増やすとどう効率化しようが一人の力じゃ手に負えなくなる量の商品を抱え込む時が来ると思うんです。

 その時に人を雇ってどんどん事業を拡大していき、それと並行して倉庫などの設備投資や海外駐在員をおくなどして競争環境で優位に立てるような環境づくりを進めていきます


 そしてある程度まで行ったら、コネクションのある中国企業に頼んでOEM(自社ブランドを作成して販売)を始めます。ここまではせどりの方が結構行き着くところらしいです。


 で、そこから一歩踏み出して、最初のうちはパクリっぽい製品を作るブランドになると思うのですが、そのうちどんどんでかくなっていったらオリジナルの製品を作ってブランドを育て、せどりから自社製品販売にシフトしていきます

 自社でネットショップに出すっていう全部利益をかっさらえるモデルが出来上がったらさらにブランド力向上に力を入れ、自分の会社を完全にメーカー&企画会社に移行していきます


 その時にはせどりするんじゃなくてされる側に回っていて、せどりよりは安定したビジネスモデルになっているんじゃないかと思います。(メーカーに移行するだけのブランドを作るのがむずいという話は別として)


 多分せどりってこうやって使うのが一番ベストなんじゃないかと私は考えています。

 社会人未経験のたわごとなので間違い等々あると思うので指摘していただければありがたいです。


結局、せどりをやるにしても相当の覚悟は必要

 どれだけの利益を求めるかやどんな方向性にしたいかによってせどりの方向性は違ってくると思うのですが、やるには覚悟が必要です。

 本気で稼いでいる方のブログなどを読むと中国本土に行って工場と直接交渉したりしているようですし、そこまでのものを求めないにしろかなりの実力社会に飛び込むことになりそうです。


 もし本気でやるならそれはそれで面白い世界なのかもしれませんね。

 私は素直にバイトを始めようかと決断しかけているところです。笑


 今日も最後まで記事を読んでいただきありがとうございます!

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