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あの日のリスパダール

この前の診察。

「体調は良いです。今は幸せなので幸せなうちにすべてを終わらせてしまいたいと思ってしまいます。」と伝えた。

そしたらいろいろ話を聞いてくれた上で

「頓服を出しましょう」
「入院中にリスパダール飲んでますね、それはどうですか?」

と言われた。

リスパダール、、、

その名前を聞いて話そうとしたとき私は自然と涙が出てきた。

リスパダールは、私が一番辛かったときに脳を強制シャットダウンさせるために飲んでいた薬で味も不味い。

3年前の入院したときの記憶が一気に駆けめぐり、自傷がやめられず看護師に押さえつけられリスパダールをほぼ無理やり飲まされた記憶が頭を支配した。

その記憶は、私には辛く蓋しておきたかったものなのかもしれない。

それに気づいていなかったから涙したことにも驚いた。(先生はもっと驚いたと思うけど、、)

看護師さんが悪いわけではなくて今では自分を守るために必要なことだったと理解できている。

でも、いざその辛い思い出の蓋が開いてしまったときまだまだ心の余裕はない。

きっとこれはずっと抱えていく思い出だからそんな自分も受け入れよう。

結局頓服は違うものを使用することになった。

再来週は、今後の治療を見直しましょうとのことで診察は終わった。

人ってちょっとしたことで過去の思い出が甦るんだなぁと。悪い思い出も良い思い出も。


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