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タリバンと仲良くしろ論者の愚かな論理

イスラム過激派組織タリバンがアフガニスタンの首都カーブルを制圧してから二週間がたち、日本のメディアや「専門家」や「有識者」らがいかに「タリバン推し」であるか、その異常さは皆さんにもじわじわ伝わっていることと存じます。

昨日はTBSサンデーモーニングで、福山大学客員教授の田中秀征という人が、次のようにコメントしていました。

僕はその、早い機会にタリバンの報道官が日本人は退避しなくていいと。そう、言ったわけですよ。それと同時にだから、あの、飛行機必要ないと。いうことも言った。これはあの、言い方も見てても、非常に、あの、日本人と仲良くしていきたい、日本と仲良くしていきたいっていう気持ちが、あの、感じ取れる。

はい。言ってましたね、確かにそういうこと。

しかしすごいですね、この田中という人。タリバンの気持ちが感じ取れる、タリバンは日本・日本人と仲良くしていきたいっていう気持ちがあるらしいですよ、はい。

私とは正反対ですね、私はこれを聞いて、タリバンは日本を利用しているのだと直ちに判断した。その理由、そしてどのように利用しようとしてるかについてはこちらに書きました。

タリバンの「日本と仲良くしたいんだ!」という「お気持ち」を感じ取ってしまった田中氏は、次のように続けます。

だから、ぼくは何をするにもね、やっぱり今後タリバンの政府と、アメリカなんかよりはるかに口のきける仲をね、保つことができるんなら、そういう方向を日本はとっていくべきだと思うんですよ。

でたーーーーーーーーっ!

でました、アメリカと縁を切って反米国家と仲良くすべきだ論!

これですよこれ、私が拙著『イスラム教再考』でしつこく例示したように、中東イスラム関係者にもこれが非常に多い。というか、ほぼ全員といっていいくらい、これを主張します。

これの代表的なのが

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