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飯山陽のメディアが伝えない本当の世界

月4回以上発行(現状、実質的にほぼ毎日更新)の月額購読マガジン。現実を著しく歪めて伝えるメディアに騙されない力を身につけたいと思う方のために、世界で本当に起こっていることは何かに… もっと読む
中東やイスラム関連の最新情勢の分析に加え、多様性、ジェンダー、フェミニズム、環境、差別、移民など大… もっと詳しく
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2021年7月の記事一覧

NHKが伝えない日本タンカー攻撃の真実

日本企業が所有するタンカー「マーサー・ストリート号」がタンザニアからUAEのフジャイラに向けてオマーンの沖合を航行中、何者かの攻撃を受け船員2人が死亡しました。 これについてNHKは、次のように報じています。 イギリスのロンドンに拠点を置く船の運航会社「ゾディアック・マリタイム」が明らかにしたところによりますと、29日、オマーン沖を航行していたこの会社が運航するタンカーが何者かの攻撃を受けたということです。 詳細は明らかにされていませんが、攻撃を受けて乗船していたイギリ

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五輪のサウジ女性選手にみる勇気と雪解け

これまで、東京五輪での素晴らしい出来事、残念な出来事などをいろいろお伝えしてきましたが、今日は素晴らしい女性アスリートをご紹介します。 彼女の名前はタハニー・カフターニー。19歳のサウジアラビア人です。 もちろん、19歳の若さで、しかもこれまで女性がスポーツをするのは非常に難しかったサウジを代表して東京五輪に出場したこと自体が素晴らしいのですが、カフターニー選手の場合には出場にあたり、他の人には要請されない勇気が必要でした。 なぜなら彼女は東京五輪で、

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東京五輪で朝日が擁護する「よい差別」

東京五輪の政治利用についてはこれまでもnote記事にしてきましたが、今日、朝日新聞が「『あの国の選手とは戦えない』柔道代表が棄権 五輪と政治の現実」という記事を出しました。 気持ちのわるーーーーーい記事です。「あの国」ってどこだよ?とまず突っ込みたくなるわけですが、これは朝日界隈独特の、「嫌いな国については名称を呼ぶのも汚らわしい」といういつもの感覚の反映なのでしょうね。 日本についてもいつも「あの国」とか「この国」とか代名詞で表記していますからね。 当該記事の「あの国

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金メダルを取ったのはテロリスト?

前回、イラン体制から脅迫されて亡命しモンゴル国籍を獲得し、モンゴル代表として東京五輪に出場したモラエイ選手が柔道81キロ級で銀メダルを獲得したという、素晴らしい話題について書きましたが、東京五輪は素晴らしい話題ばかりではありません。 今回は残念な話題についてお伝えします。 残念な話題ひとつめは、イスラム教徒の

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東京五輪の真のヒーロー

みなさん、東京五輪楽しまれていますか? 私は先日帰国したばかりで、オリンピックは去年開催される予定でしたので、自分が帰国した状況下で東京でオリンピックを観られる(テレビですが…)とは思ってもいませんでした。 それだけでも嬉しいのですが、加えて、日本人選手たちの目覚ましい活躍は本当に素晴らしく、同じ日本人として嬉しいやら誇らしいやら。 五輪開催に反対してきたリベラルな人々やメディアは、これを恐れていたからこそ、必死に反対してきたのでしょうね。 彼らの立ち位置は「日本はダ

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東京五輪は既に歴史的五輪

連日、朝日をはじめとする日本のリベラルメディアが東京五輪をディスり続ける報道をしているので、私はそれに反論したいと思います。 はっきり言います。 東京五輪はまだ始まったばかりですが、既に歴史的五輪なのです。 まず第一に五輪史上初めて、世界的な疫病の流行のために1年延期された上で開催された。まだコロナのパンデミックは終わっていません。終わってはいないながらも開催にこぎつけることができたのは、開催地が日本だったからだっただろうと、開幕した今は多くの人が思っていることでしょう

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「五輪コンセプトはダイバーシティ」の矛盾

東京五輪の開会式が明後日に迫ってきましたが、今回の大会の基本コンセプトは「ダイバーシティー&インクルージョン」だそうです。 いやいや、日本でやるんだから日本語プリーズ!と私なんぞは思うわけですが、これについて先日、開閉会式の式典を統括する日置貴之氏がインタビューに応じたものがこちら。 このインタビューが、実にひどい。 どこがひどいかと言いますと、この日置氏の主張が

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マツケンサンバに見る日本伝統の進歩性

昨日、例のコーネリアス小山田が五輪の音楽担当を辞任すると発表したので、私は次のようなツイートをしました。 その少し後、ツイッターのフォロワーさんが、このツイートがニュースになっていると教えてくれたので見てみると… 私のツイートがまんま記事に採用されていました…あ、名前は言及されていません。一ツイッタラーの意見として引用されていました。あはは。 それはどうでもいいのですが、自分でマツケンサンバを提唱しておいてなんですが、もうしばらく見ていなかったので、YouTubeでマツ

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「いじめは悪い、だけど…」論と人権マフィア

コーネリアス小山田の「いじめ」ならぬ鬼畜行為については、英語をはじめとする外国語でも報じられ非難されていますが、一方で爆笑問題の太田光氏のように「そういう時代の空気だったからしょうがないじゃないか」と小山田氏の行為を時代の空気のせいにして擁護する人も出現しています。 いじめが問題になると必ず現れるのが、この太田氏が主張したような「いじめは悪い。だけど…」論です。 私はこの論がものすごく嫌いなのですが、ちょうど人権擁護団体のヒューマンライツ・ウォッチ(HRW)のケネス・ロス

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日本に帰国して心底驚いたこと

おかげさまで、隔離が明け、外出できることになりました!! いやー、長かったです。アプリによる「監視」は、なんというか人を精神的に追い詰めるようにおそらくプログラムされているのだろうと思うくらい、疲弊しました。 アプリに「今すぐ『今ここ!』を押せ!」と命令されたり、botからビデオ電話がかかってきて30秒応じなければならないという謎状況から解放され、ようやく刑期が終わって娑婆に戻ったという感じがいたします。 ここだけの話ですが、久しぶりに東京の街に出てみて、私はたくさんの

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小山田圭吾いじめ問題に思う

「五輪開会式作曲担当 小山田圭吾さん “過去のいじめ告白”謝罪」というNHK記事を読んだのですが、そこには次のようにありました。 小山田さんが、1990年代に受けていた雑誌のインタビューで、学生時代にクラスメイトや障害がある生徒へいじめを行っていたと語っていたことが、インターネット上で指摘され、批判が相次いでいました。 この記事の描写はふわっとしており、雑誌のインタビューで過去のいじめについて語ってたってどういうこと?と疑問に思ったので別の記事を読んでみたら、それはそれは

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BLM、キューバ政権を絶賛し顰蹙をかう

キューバでは11日に大規模な反体制デモが発生し、少なくとも1人が死亡、100人以上が拘束されたと伝えられています。 キューバは「革命」によって共産党が支配する社会主義国家になったわけですが、経済的破綻に国民の怒りが爆発、しかしどこぞの国と同じ共産党による一党独裁ですから、デモ隊は警察によって暴力的に弾圧されました。 体制に対する怒りの声をあげたのも、デモに立ち上がったものの暴力的に弾圧されたのも、その多くは黒人です。 そうくると、BLMの登場か?!となりますね。 そう

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インドネシア特別便で反政府を煽る朝日

朝日新聞が今朝8時30分に、「邦人に期待と落胆 インドネシア特別便に問い合わせ多数」という記事を出しています。 朝日は数日前からこの「インドネシア特別便問題」で「日本政府は大企業優先なんだ!」「日本政府は上級市民だけを助け、一般市民を見捨てたんだ!」「差別だ!ずるい!」といった政府に対する憎悪を煽るような報道を続けています。 確かに加藤官房長官と茂木外相の発言からは、あたかも政府が特別機を飛ばすかのような印象を受けたかもしれません。しかし実際は、清水建設が社員と家族を一時

核合意に復帰すれば湾岸は安定というウソ

先日、日本の著名な中東研究者が、次のような主旨のことを述べていました。 アメリカがイラン核合意に復帰すれば湾岸は安定して全て上手くいく。ビジネスチャンスも生まれるから日本企業にとっても望ましい。サウジもイランと国交を正常化させる。だが核合意が崩壊したら何もかも終わりだ。 私は聞いていて、非常に驚きました。 なぜならこれらの発言内容は、そのほとんど全てが

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