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飯山陽のメディアが伝えない本当の世界

月4回以上発行(現状、実質的にほぼ毎日更新)の月額購読マガジン。現実を著しく歪めて伝えるメディアに騙されない力を身につけたいと思う方のために、世界で本当に起こっていることは何かに…
中東やイスラム関連の最新情勢の分析に加え、多様性、ジェンダー、フェミニズム、環境、差別、移民など大…
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2021年5月の記事一覧

殺された「ガザの子供」は戦闘員だった

先日、毎日新聞のニューヨーク支局員だという隅俊之という記者が、次のようなツイートをしました。 毎日新聞は朝日新聞同様、今回のイスラエル・ハマス紛争について、イスラエルがパレスチナの罪のない子供を虐殺している!!とひたすら煽り続けていました。 そして毎日新聞のニューヨーク支局員がニューヨークタイムズに掲載された「殺された子供たち」の写真を写メってツイートして「まだ子供だったのに」と自嘲気味に語る。 なんなんですかね、この小芝居。大人は死んでもあんまり「映え」ないし、プロパ

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59%がイスラエルを支持:米調査

日本のメディアが不気味なほど執拗に「イスラエルは子供を無差別に虐殺するテロ国家だ!」と繰り返すのを見聞きしていると、世界中の人々がイスラエルを悪魔化し、ハマスを擁護しているという印象を受けるかもしれませんが、それはあくまでも「錯覚」です。 というか、メディアはわざと人々にそう思わせるように「印象操作」しているのです。 「世界」が一様にイスラエルを非難し、ハマスを擁護しているというのは「錯覚」であることを示す調査結果が先日、発表されました。 調査はアメリカで2021年5月

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ハマス軍事パレードとバッシャール祭り

昨日はガザ地区とシリア各地で大規模なお祭りが開催されました。 ガザはハマスのイスラエルに対する「勝利」を祝うお祭り、シリアはバッシャール・アサド大統領の四回目の当選を祝うお祭りです。 お祭りといっても全然雰囲気が異なるので、写真と映像で比較してみたいと思います。 まずこちらが、ガザ市内で開催されたハマスの軍事パレード。

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変わるサウジのビジネス事情

サウジがビジョン2030を発表してから5年の節目を迎えたので、次の『経済界』の原稿もそれについて書いたのですが、パレスチナのネタに差し替えることになり、お蔵入りさせてはもったいないので、今日はそれを公開したいと思います。 『経済界』という雑誌はみなさん、なかなか手に取ることがないと思いますし、記事がウェブに掲載されることもないので、飯山陽は『経済界』にはこんな分析を出してるんだなあ、という雰囲気も一緒におつたえできればと思います。 〜〜以下原稿〜〜 世界最大の原油生産国

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雨宮塔子氏のジェンダー論への違和感

元TBSアナウンサーの雨宮塔子氏の「息子はフランスの高校1年生、生活指導の面談で感じたこと」というエッセイが、文春オンラインで公開されています。 雨宮氏の主張は次のようなものです。 フランスの高校1年生である息子は遅刻が多いと生活指導の先生に指摘されたが、自分が仕事で家を1ヶ月間留守にしていたことを告げると、先生は母親である自分でなく息子に対して、なぜお母さんに心配をかけるのだと注意した。 フランスはジェンダー平等がすすみ働く女性への「スマートな対応」が行き届いているか

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朝日がユダヤ人への暴力を報じない理由

今、欧米諸国で大きな問題になっているが、ユダヤ人に対する暴力の増加です。 イスラエルとハマスの戦闘が開始されたのはハマスがロケット弾を撃ち込んだ5月9日のことですが、その前後から反ユダヤの気運はネット上でも、現実世界でも高まっていました。 朝日新聞のようなメデイアが「イスラエルはパレスチナの子供を殺している!」「イスラエルはパレスチナの罪のない民衆を無差別虐殺するテロ国家だ!」といった一方的な報道の弊害というのは、このようなかたちで簡単に暴力を誘発するのです。 ユダヤ系

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LGBT法案推進者は何をめざしているのか

朝日新聞が「LGBT法案、条件つき了承 自民、成立は不透明」という記事を出しました。 この記事では、経緯などについて曖昧かつ不明な点があります。 そこで

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ハマスはガザ住民に重税をかけて金持ちに

朝日新聞が「ハマスがガザで支持される訳 『盾』にされた市民だけど」という記事を出しました。 もうタイトルからしてツッコミどころ満載です。 「私たち、ハマスに盾にされちゃいました!でもハマスを支持してるんです!」って、ガザの人たちのこと、どんだけバカにしてるんでしょうか。 朝日は弱者の味方を装っていますが、ガザでハマスに盾にされ、死んでいる普通の人たちなんかには興味はないのです。彼らが大好きなのは「帝国主義」イスラエルに、武器をもって「抵抗」するハマスなので、一般大衆もハ

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高橋和夫氏のハマス擁護と「洗脳」効果

昨日5月22日に朝日放送で生放送された「教えて!ニュースライブ 正義のミカタ」という番組で、イスラエルとハマスの交戦について、放送大学名誉教授の高橋和夫氏が私とは全く異なる解説をしていたと多くの人が知らせてくださったので、番組を観てみました。 これはひどい。 相当ひどいです。 まず冒頭から滑っています。 女性アナウンサーに「中東研究の第一人者で趣味は俳句」と紹介された高橋和夫氏は、「パレスチナ いじめがイヤで やり返す」という自作の句を披露。 しかしこれ、俳句じゃな

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ガザ紛争はアブラハム合意の終焉か?

時事通信が「対アラブ和平に打撃 エルサレム問題の対応不可欠―イスラエル」という論評を出しました。 冒頭には、次のようにあります。 イスラエルと、パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスの停戦は21日に発効したものの、交戦の発端となったエルサレムをめぐる問題は未解決のまま放置されている。イスラエルが進めてきたアラブ諸国との和平路線にも打撃となったのは確実で、和平推進にはこの問題での対応が不可欠となる。 ほーーー。 時事によると、「イスラエルが進めてきたアラブ

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テロ組織ハマスを擁護するNHKの偏向報道

イスラエルとハマスがエジプトの仲介する停戦を受け入れました。 エジプトはこの両者の衝突、およびハマスとファタハの衝突の時には常に仲介者としての役割を果たします。これらの紛争を仲介することができる、というのは、アメリカをはじめとする国際社会に対してアピールできるエジプトの強みです。 今日は停戦を祝して、NHKも朝日や毎日と同様に、テロ組織ハマスを擁護するかのような偏向した記事を出稿していることについて書き留めておきたいと思います。 その記事とは、

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バイデン政権の中東政策における失政

毎日新聞が「米大統領『本日、緊張緩和を期待』 イスラエル首相に停戦促す」という記事を出しています。 記事を読むと、バイデンはイスラエルのネタニヤフ首相に停戦を促した、ハマスも停戦に合意している→しかしイスラエルは応じない、とやはりいつものように 「イスラエルが悪い」 という主旨に落ち着いています。 毎日新聞はトランプ憎しで散々バイデンを推してきたので、ここでバイデンを悪者にしたくないのかもしれませんが、今回のイスラエルとハマスの武力衝突については、バイデンの中東政策が

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福富満久・一橋大学教授の奇妙な多様性論

日経新聞に「 排他主義に侵される西欧 『文明の衝突』のいま」という寄稿文が掲載されています。書き手は一橋大学の福富満久教授という方です。 福富氏によると、現在、欧州諸国ではイスラム原理主義を排除する方向で動いているが、それは「排外主義」「異質なものを排除するために法権力という暴力を

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イスラム諸国はイスラエルに怒っているか

イスラエル・パレスチナ紛争についての報道が連日続いており、報道がいちいち偏向しているが故に、私はそれをせっせと修正しているわけですが、今日はイスラム諸国がイスラエルに対してどのような対応をとっているかについて解説します。 先日、イスラム諸国で結成されているイスラム諸国会議(OIC)がこの問題についててオンラインで外相会合を行いました。 それについて日経は「イスラム協力機構、ガザ緊迫でイスラエルを非難」という記事を出しました。冒頭には次のようにあります。 イスラム圏の56

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